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女神と始めるJKライフ! ~卒業式で死んだら美少女にされました~  作者: 橋本 泪
第二章 青浜高校には女神がいます
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第五十三話 中間管理はつらいもの

今俺はとんでもない状況に陥っている。


やっぱり一人ファミレスなんて俺には早かったんだ。


最近はレビとの別行動にもなれてきたつもりだったんだ。


あいつ完全に俺を差し置いてリア充してるからね。


最近このラノベもどき読み始めてくれた人がいたら俺がよみがえった理由わかんない人いるよ?


今日はバスケ部の練習相手として呼ばれたらしい。


一人だし折角なら外に食べに行こうと思ってラーメン屋なりお洒落な小料理屋なんかの前まで行ったわけよ。


前までね。


無理無理入れんの。


歩きながら中チラ見してUターンね。


怖いもん。


伊達に長年ボッチコミュ障やってきたわけじゃないんよ。


少しでも共感した人RT。


で、結局少し冒険して一人ファミレスってわけ。


まあ林道さんと行ったところなんだけどね。


おんなじところ繰り返し使っちゃうよね。


いやでも頑張ったでしょ。


いつもだったら絶対ワクドナルドかばつまるうどんだからね。


牛丼屋すらきついんだから。


#ファインダー越しの私の世界


あ、タグ間違えた。


#共感したらいいね #裏垢女子 #裏垢男子 #裏垢 #裏垢男子と繋がりたい #裏垢女子と繋がりたい #美男美女と繋がりたい #フォローミー #フォロバは絶対 #フォロー #いいね #いいねください #病み垢 #病み垢さんと繋がりたい #おしゃれさんと繋がりたい #自撮り #自撮り界隈 #自発ください #like4like #like4followback #follow4followback #このボケがくどいと思ったらブックマーク


まあこんなくだらないボケは置いといて。


ファミレスに入ったらガラガラだったわけよ。


そしたら四人席に一人で座らせてもらえたわけよ。


ソファ席なわけよ。


快適なわけよ。


メニュー見てたら両隣客来たわけよ。


しきりで顔は見えんわけよ。


でも両方とも聞いたことある声ばっかりなのよ。


よーよーうるさいな俺。


かっぺか?


で、とりあえず水だけ取って来よう。


そのついでにチラ見したろ、と思ってみたらね。


両サイドクラスメイトなのよ。


絶望なのよ。


ボッチ飯してたら両サイドクラスメイトなのよ。


二回言っちゃったのよ。


一人にしてくれよ。


左には男子四人。


江口えぐち君、蘇畑そばた君、野口のぐち君、矢向やこう君。


レビがつけたあだ名は確か、順にインキャ、芋、陰湿、チビハゲ。


散々だな。


まあ言うところの三軍、クラスでは端っこの方に追いやられてしまっているチームだ。


前世の俺は三軍にすら入れなかったんですけどね。


一方逆サイドはというと。


「とりあえずビールでいい!?」


「いやうちら余裕で未成年だから。華のJKだから」


「じゃあとりあえずドリア!」


「それは、あり」


「私ミートソース」


「さすが樹梨! 空気読めない!」


口撃力たけーな。


俺だったらその冗談真に受けて身投げしてたわ。


このノリからもわかるように女子サイドは陽キャ集団なのだ。


真の陽キャ杉咲すぎさきさんを筆頭に、赤メガネの坂上さかうえさん、プライドの塊こと柴田しばたさん、そして序二段深津ふかつ


いわば女子の一軍だ。


ここにサッカー部のマネの斉藤さんと潤滑油鶴井さんを入れれば完全体なのだが、今日はどうもいないらしい。


「ところで今期のアニメについてなんだが」


「あっ、ネイルしてる! おいおいバレー部ぅ!」


「あのオリ設はゴミ。原作へのリスペクトが足りないわ」


「え、そのバッグおしゃじゃん! どこで買ったん? サマンセ?」


「キャラクターの声がイメージと違う」


「てかさー、あの二人付き合ってるらしいよ」


両サイドで話違いすぎるわ。


高低差ありすぎて耳キーンなるわ。


てかオタク軍早口すぎな。


急にボリューム爆上げするのもやめな?


俺の前世の記憶がよみがえって死にたくなっちゃうから。


まあいいや、できる限りバレないように注文してコソコソ食べよ。


なんでファミレスまで来て便所飯なんてしなきゃいけないんだ。


ちなみに今時の陰キャは便所飯なんかしないで教室でイヤホン突っ込んで弁当食って、終わったら机に突っ伏して寝たふりをします。


文明の利器最強!


俺はグリルプレートとライスを注文し、数分後届いたそれを食べ始めた。


水も気付かれずに持ってこれたし、ここまでは順調だった。


だが。


「なぁ、うちのクラスでかわいいのって誰だと思う?」


「一組の男子でさぁ、誰好き?」


話かぶってんだよなぁ。


男女陰陽千差万別。


なぜここまで対極に位置する者同士で話が被るのか。


世の中がラブソングばっかりの理由がよく分かった。


「まあ茅野は論外として。いい意味で」


「殿堂入りな」


茅野さんね。


あれは反則だよね。


「ってなるとやっぱり女神コンビ?」


おい、それ俺のこと言ってないだろうな?


……ん?


なんか聞いたことあるな、女神コンビ。


……。


前放課後の教室で女子を評価してたのこいつらか。


随分恋バナ好きなんだな。


「でも頭おかしいからなあの二人」


誰がじゃい。


それはレビだけだろうが。


「問題児のくせに頭いいのも腹立つ」


わかるけどレビだけね?


「天は二物を与えてるよなー」


天そのものだからねあの人は。


「入山さんは相変わらず彼氏持ちだし」


「パコりまくってんだろうな」


殺すぞ。


今の俺にはフォークとナイフがあるんだ。


止めてくれるな、男には やらねばならぬ 時がある。


女だけど。


「一つだけ謝りたいのはさぁ、斉藤さん全然性格悪くなかったわ」


「わかる。ちょっと怖いだけでいい人だった」


それに関しては俺も勘違いしてたから。


いいやつだよね、アザミ。


「でもまあおっぱいちっちゃいし」


何がでもまあ?


つーかそんなに小っちゃくねーよ。


多分CかDくらいあるぞ。


見たことないとそう言う感想にならなくもないよね。


あ?


俺は見たことあるからね。


うん。


は?


自分のだけどなに?


「扇美君とか?」


「つまんな」


あははと大きな笑い声が聞こえる。


女子の笑い声、怖い。


「てか蓮は絶対彼女いるでしょ」


杉咲さん以外にもあいつを蓮呼びする人がいるのか。


もしかして異性の名前呼びくらい普通?


俺ヤバい?


「いないって言ってたよ。嘘かもしれんけど」


なんとなくだけど俺もいないと思う。


いたとしたら年上のお姉さんとか。


「あとはあいつらでしょ、波止場はとば君たち」


クール系イケメン三人衆ね。


「えー、でもあいつらすかしててウザくない?」


いるよね! そういうこと言っちゃう子ね!


イケメン苦手なんですよとかね!


ガチのB専じゃないなら黙れい。


「私広瀬好きなんだよねぇ、顔」


「ずっと言ってるよね。確かにかっこいいけどさ」


そこまで推されると引くやつね。


あるある。


「そんくらいじゃない? うちのクラスでかっこいいのって」


美人ってわかりやすいけどイケメンって多種多様だよね。


だからこそ本物のイケメンはハチャメチャにモテるわけで。


女性は男性を顔で選ばないというけれど、人によってタイプが違いすぎるからそう見えるだけで顔も大事な要素なのは男と同じ気がする。


「逆に誰は嫌?」


おいやめろ。


いるぞ? すぐ近くに候補になりそうな男子いっぱいいるぞ?


「えー? 久瀬とか?」


それはそう。


ノリが寒くて空気が読めなくてウザい。


フォローのしようがない。


「あとは江口君かな」


しー! 隣の隣にいるから! しー!


「生理的に無理」


絶望じゃん。


「俺さー、坂上さんとよく話すんだけどさぁ」


やめろやめろつらいつらいつらい。


生理的に無理って言われてるよ。


「なんか仲いいよな、お?もしかして、お?」


「やめろよ! そんなんじゃねーし」


マジでそんなんじゃないっぽいよ!


そのノリ後で黒歴史になるよ!


「いいやつだけど彼女とかはないわー、タイプじゃないし」


共感性羞恥の極みなんですけど!


もうやめてよぉ。


「イケイケ女子軍団は俺たちには眩しすぎるよな」


「うん。かろうじて杉咲さんと斉藤さんとは話せるけど二人がコミュ強なだけだしね」


冷静な奴らもいるな、さすがだぞ。


「もし地球が爆発するくらいのミラクルが起きてさ、あの六人誰とでも付き合えますってなったら誰と付き合う?」


ミラクルの確率が低すぎてつらいよ。


腰が低すぎるよ。


良いんだよ、妄想くらいしても。


「斉藤さんかな」


「俺鶴井さん」


いないんだよ。


今いる中から選べや。


いやいるの知らないんだろうけどさ。


「お前杉咲さんじゃないの?」


「あの人は太陽だから。影と太陽はともにあれど近づくことはできないのさ」


ファミレスでポエムるな。


「逆に無いのは?」


「そりゃあ」


「横綱でしょ」


名前で呼んでやれよ。


深津さんね。


「デブはきつい」


「性格もきつい」


世の中デブに対してあたり強いよね。


自制ができないのが悪いってね。


まあそうなんだけどさ。


太るときは太るもんなのよ。


「あいつら喋るとき喋るとき下心見え見えでキモいんだよね」


深津さん?


「俺深津と喋るときずっと体見ちゃうんだよね。どこから胸でどこから腹なのかなって」


「あいつらいつも胸見てんじゃん? ほんとキモいー」


深津さん。


「自意識過剰なとこあるしなあいつ」


「あいつらにほれられてるかもと思うと鳥肌ー!」


深津さん……。


なんかもうこの席にいるの気ぃ悪いわ。


ご飯も食べ終わったし、さっさと帰ろ。


荷物をまとめて席を立とうとしたその時だった。


「あれ、楓じゃん」


そこにいたのは部活帰りであろう斉藤さんことアザミだった。


「やっと来た! あざみ~!」


「え? 隣の席なの?」


「こっちも一組の男子じゃん。なにこれ同窓会?」


「えっ」


「あっ」


やっべ。


気まずそうに視線を合わせたり逸らしたりする彼ら。


その視線は自然と真ん中に陣取っている俺とアザミに集まる。


まずいな。


話聞いてたのバレたら面倒だぞ。


ここで俺は永世七冠羽不善治のごとき神の一手でこの窮地を脱するのだった。


「あー! ほんとだ! イヤホンしてたからわかんなかった! いやー! 偶然偶然!」


文明の利器最強!


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