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女神と始めるJKライフ! ~卒業式で死んだら美少女にされました~  作者: 橋本 泪
第二章 青浜高校には女神がいます
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第四十九話 サイコパスキャラつけられて頑張ってサイコ演じてる人を見るのが一番つらい

『こいつサイコパスだろ! だはは』


『いやいや、普通っしょ!』


クソつまんない動画を見てしまった。


ヨウツーバーが流行っているからどんなもんかと見てみたが、はずれを引いてしまったらしい。


でもサイコパス診断は面白そうだったな。


昔やった時は全然当てはまらなかった気がする。


そして凹んだ気がする。


どうして人はサイコパスになりたいんでしょうね。


正解はかっこいいからです。


「またゴロゴロしてるんですか」


ちょうどいいタイミングでレビが部屋から出てきたので彼女でサイコパス診断してみようと思う。


「問題です」


「いやです」


はいサイコパス。


嘘です、勢いで言いました。


「まあまあ、ちょっと付き合ってくれよ」


「なんですか?」


「あなたは殺人の罪を償い、刑務所から出てきました」


「なぜ償わなければならないんですか?」


これ診断する必要ある?


まあカッコつけてるだけかもしれないし、ソシオの方かもしれない。


「その後あなたは家と職を見つけ、最後に床を黒く塗りました。なぜでしょう」


「知りませんよ」


そうじゃなくてね?


「もし自分がこういう行動をしたらどんな理由があると思うかってことをだな」


「埃がよく見えるからじゃないですか?」


清潔かよ。


なんだその答え。


「まあセーフかな」


「アウトの可能性があったんですね」


「今サイコパス診断ってやつをしててな」


「私がサイコパスか試したと」


「うん。サイコだったら血痕を分かりにくくするためって答えるらしい」


「白にした方が映えますけどね、赤が」


……。


気にしないようにするか。


「第二問」


「ほい」


これは有名な奴だな。


「マンション五階のバルコニーにいた女は、外で男が人を殺すのを目撃してしまいました。その後男はこちらを向き、指を動かしています。男は何を意図しているのでしょう」


完全に「次はお前だ」だと思ったもんね。


それが一般人らしいよ。


「私に一目ぼれしたんでしょうね」


頭おかしいんか。


「待て待て、どういう理論でそうなった」


「あ、かわいい子発見!って指さしたんでしょう」


この状況で?


どんなサイコ野郎だよ。


サイコ野郎……。


……。


「とりあえず三問目」


「どうぞ」


「あなたの彼氏は暴力男でした」


「殺します」


早いね。


そうだろうけども早すぎるね。


「耐えかねたあなたは彼氏と別れます」


「冷静ですね」


「ある日あなたは街を歩いていると自分の親友があの暴力男と歩いているのを見てしまいました。そしてあなたは親友を殺しました。なぜでしょう」


「男ではなく親友を殺したんですね」


「そうそう」


普通に考えれば嫉妬だよね。


「気に食わなかったんじゃないですか」


「お、これは一般的な答え……」


「湿度が高かったんでしょう」


「……あ?」


「ジメジメしてたんでしょうね」


「……解説求む」


彼女は意味が分からないとでも言いたげにに首をかしげる。


こっちのセリフなんだよなぁ。


「イライラしてたんでしょうね」


……。


結論。


レビはヤバヤバのヤバ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 久しぶりにブックマーク欄を眺めてたらビックリ。めちゃくちゃ面白い作品が更新されてるじゃないですか。更新お疲れ様です。めちゃくちゃ笑わせてもらいました
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