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女神と始めるJKライフ! ~卒業式で死んだら美少女にされました~  作者: 橋本 泪
第二章 青浜高校には女神がいます
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第二十話 男女平等なので男子が井戸端会議してても問題ない

「あれ?」


「どうしたんですか、オウシキ?」


ない。


ない、ない。


ポケットの中にも、バッグの中にも。


「机の中にスマホ忘れた」


「バカですね」


「バカでした」


「先帰っててくれ」


「うぃ」


はぁー、ったく。


なんでスマホを机の中に忘れるんだ。


あー、机の中でわんこ大戦争してたからだ。


わんこヴァルキリー強すぎワロタ。


半分履きかけていたローファーを脱いで上履きを履きなおし、教室に向かう。


廊下を歩いているとやっぱり視線を感じるな。


美少女の特権なのだろが、陰キャ出身の俺はあまりいい気がしていない。


美少女転生を楽しむ才能が皆無である。


あと高校生って美少女っていうの?


美女じゃない?


顔の系統的にも。


……どっちでもいいか。


とにかく俺はー、うっつくっしいー!


ふんふーん。


鼻歌交じりで学校を練り歩き、四階の教室までたどり着く。


角を曲がり、教室のドアに手をかけた瞬間。


「いやー、でもうちのクラスやっぱレベル高いよな」


中から聞こえる男子の声。


井戸端会議中か?


入りにくいな。


「らしいな。他のクラスのやつに羨ましがられたわ」


お、なんだ?


うちのクラスって頭良かったのか。


知らなんだ。


「お前誰推し?」


誰推し?


得意教科ってこと?


教化って推すもんなの?


俺は数学かな。


融通の利かない変な真面目さがいいね。


自分の能力の使い方を理解するとバンバン応用できるようになるのもいい。


アニメ二期十一話くらいで覚醒するとなお良し。


世界史もいいな。


自分の好きなことだけにものすごく熱を注ぎ込む感じがある。


それに反して国際派っぽいところもいい。


超マニアックな国に連れて行かれそうなのが玉にきず


「やっぱ茅野かやのじゃね?」


「それは反則だろ」


茅野?


クラスメイトの茅野さん?


あの超美人の?


黒いミディアムヘアに緩いパーマ、垂らした触角、後ろで結わいた……。


結わいてるからロングか。


女性の髪の区別はわからん。


そして大人っぽい雰囲気とかわいさがうまく合わさった実に、実に素晴らしい女の子なのである。


ていうか。


「でも茅野って怖くね? いつも一人でいるし」


これって。


「いや、話しかけてみると普通だよ。むしろ喋りやすい」


あれか。


「お前よくしゃべってるもんな、うらやま」


好きな女子談義か。


えー、どうしよ。


超絶入りにくいじゃん。


早く帰れよ。


スマホ取りたいだけだからさぁ。


「お前はどうなんだよ」


「うーん、茅野はもちろんだけど。うちにはまだ有望株がたくさんいる!」


有望株って。


お前に育てられるつもりはない。


つーかお前ら誰だ。


四人くらいか?


声だけだと分からんもんだな。


「まず女神コンビだろ?」


「鈴木と黄色さんな」


だぁれが女神コンビだ!


何?


俺あいつとペアにされてんの?


心外なんですけど。


「でも怖くない? あの二人」


怖くないよー。


あいつだけだよー。


「まあね。入学一か月であんなに問題起こす人他にいないだろ」


俺関係ないんですけど。


「せっかくかわいいのにね」


せっかくってなんだ。


マイナスされてんじゃねーか。


「ただまあ、エロいよな。鈴木」


胸な。


「胸か」


ほらな。


でもそれレビに言ったら殺されるぞ。


なぜかエロ耐性ないからな、あれ。


「でもほんとに怖いのは黄色さんの方だろ」


は?


「あー、そんな気はするよな」


「鈴木はやばいだけだろ」


やばいよね。


「怒らせたら怖いのは絶対黄色さん」


ふふっ。


おこっ。


ふふっ。


まあ?


確かに?


俺怒ったら怖いよ、うん。


……。


なんで怒ったら怖いって言われると嬉しいんだろうね。


あとなんで俺だけさんづけ?


「ほかにも柴田とか杉咲とか、あと橘とか?」


身体測定の時ちょっと喋ったグループの人たちか。


確かにかわいかったな。


「入山は?」


「彼氏持ちだろ、しかも大学生の」


「ビッチだな」


あ、殺すぞ?


杏子の悪口は俺が許さん。


「ビッチでもいいだろ。優しいし」


ん?


あ、おう。


これは悪口か?


「俺みたいなやつからしたら彼氏持ちは接しやすくていい」


分かる。


彼氏持ちとしゃべるときは変な緊張しなくて済む。


「私のこと好きなんじゃね?的な変な邪推がない。何こいつ、私のこと狙ってんの?みたいに思われてるとつらい」


ワカルマーン。


「だから俺は柴田さんは苦手だ。斉藤さんも」


斉藤?


あのクソマネージャーか。


「私が話してやってるんだから感がすごい」


「否定できない」


否定できない。


「上野さんは?」


ふわふわ天然ね。


「よく見るとそんなにかわいくない」


やめろやめろやめろ!


いるけどなそういう子!


「そんなにかわいくないのに天然だと痛い。もはや天然か養殖かなんて関係ない」


……ノーコメント。


しいていうならあの雰囲気はガチだと思う。


クソ。


好きかって言いやがって。


勝手に評価されるのがこんなに不愉快だとは。


女子の身にもなれってんだ。


こいつらの話長そうだな。


図書室で時間潰すか。


俺は階段を下り、三階と二階の間の踊り場辺りまで来て気付いた。


俺は女神のスーパーパワーを使って転生したわけだ。


美少女として、美女として。


圧倒的な、ね。


でも茅野さんに負けてた。


なんでやねーん。


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