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女神と始めるJKライフ! ~卒業式で死んだら美少女にされました~  作者: 橋本 泪
第一章 入学準備はお早めに
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第二話 つかの間の休息

「うおおおおおおおおお!!!!!」


鏡に映るのは通った鼻筋、切れ長の目、小ぶりで血色のいい唇、透き通るような、それでいて健康的な肌、そしてちょうどいい感じの胸。


「見てみて、超美しいじゃん、俺超美人!」


「……さっきまであんなにやる気なかったのに」


「いや、あー、別に?」


いや、別に?


思ったよりかわいくてテンション上がったとかそんなのないし?


「んー、でも困りましたね」


「いや困ってるのはこっちだよ。なんであんたも来てるんだよ。しかもその恰好」


彼女は女子高生の制服を着て、キャメル色のカーディガンを上に羽織っている。


スカートが短い、胸がでかい、総じてエロい。


「言ったじゃないですか、私人間社会の観察が趣味なのです。そしていずれ人間社会で生活してみたいと思っていたのです。今回あなたを転生させたのはそのためでもあります。それにあなたもおんなじ恰好してますよ」


あ、ほんとだ。


つーか、かんっぜんに私欲じゃねーか。


「で、そんなエゴイストが何に困ってるって?」


「あなたのその容姿はあなたの好みを具現化したものです」


だからもろタイプだったのか、おかしいと思ったぜ。


「しかし、しかしです。あなたの容姿はいわばキレイ系。人間界で万人受けするタイプではないような気がします」


「あー、まあそうかも」


万人受けする女子といえばもっとキラキラしてて、目も真ん丸で、愛されオーラみたいなのが出てる。


「万人受けする女子といえばもっとギラギラしてて、乳も真ん丸で、構ってくださいオーラ全開の腐ったリスみたいな感じじゃないと」


いや偏見強すぎないか、人間社会どんな感じで観察してたんだよ。


「コミュニケーションを円滑化するために美少女にしたのに、そんな孤高の女気取りみたいな顔じゃあビビッて誰も寄ってきませんよ」


「言い方」


確かにちょっと怖い顔かもしれないがそこまできつい印象はないだろ。


それにほら。


俺は口角を指でぐっと引き上げ、彼女の方を向いて笑って見せた。


「普段がクールフェイスなぶん笑うとかわいいでしょ」


「あー、そうっすね」


「態度悪ぅ。あとここは? 一軒家だよな、誰の家?」


広いリビング、ソファ、立派なキッチン。


ほかにもいくつか部屋がありそうだ。


「二階建て、リビング、ダイニング、キッチン付き。部屋は一階に二つ、二階に三つ。家賃とかガス代とかなんかそのあたりは気にしなくていいですよ」


「まじかよ……」


こんな美貌手に入れて、無料の家まで手に入れて。


至れり尽くせりじゃねーか。


……待てよ?


「これ誰かの体に俺の魂だけ入ってるわけじゃないよな。だとしたら申し訳なくて」


「心配ありません、あなたの理想に合わせて創造したと言ったじゃないですか。一回で理解してくださいよバカ」


「なぁ、女神ってみんな口悪いの?」


「これが青浜高校のパンフレットです」


無視ですか。


「準備期間は一か月です」


「準備期間?」


「女子高生になる準備期間ですよ。女子高生になっていきなり入学してもどうせボロ出まくりでしょう。あなたの無能っぷりを予測した私のナイスアシストです、オジル並みの」


「サッカー好きなの? オジルはもう終わ……」


「終わってません」


「はい」


テーブルに置いてあるデジタル時計を見ると、日付は三月五日。


パンフレットを開くと入学式は四月五日。


一か月の猶予か。


ほんと至れり尽くせりだな。


これさっきも言ったな。


転生なんてくそくらえと思ったが悪くないのかもしれない。


「今後こき使わせてもらうので、つかの間の休息という奴です」


働く前に休息入れるの? 新手のブラック企業?


彼女はパンッと手をたたき、珍しくさわやかな笑顔を作って見せた。


その真意はわからないが、ろくなことにならないのはよくわかった。


「さぁ、女子高生しに行きましょう!」


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