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第9話〜王家御用達〜

「まずは、多数の皆さんには、こちらを。

名前を、ベレッタといいます。携帯しやすいものとなっております。アルベルト公爵様が使い方をご存じですのでお聞きください。弾薬5セットで、金貨5枚になります。」


無償でもらったやつを正規価格の50倍で売りつける徹底ぶり。自分自身を本当に怖く感じる。


それでも、上位貴族で重役の皆さんはしっかりと払ってくれた。これだけで2500万。


「アルベルト公爵様。以前お売りしたものもピストルと比べれば、良いものですが、これからお見せするものは、それよりも遥かに高性能でベレッタよりも殺傷能力の高い銃になりますが、どうなされますか?」


「無論、買おう。」


「デザートイーグルと申します。今までにお見せしたものと比べ、威力は桁違いになります。」


「アークよりもか?」


「いえ、あれと同程度になります。ただあれよりも持ち運びに便利です。その代わり、反動も大きいので、打つ際には、姿勢に十分お気をつけください。こちらは、弾薬5セット付きで金貨16枚になります。」


「以前よりも明らかに高いな。」


「威力は、これが今は1番ですので。多用なさるのでしたら、以前ので十分です。」


それでも、僕を信用している公爵様は、しっかりと払ってくれた。これだけで1600万。次が、とてつもないやつだ。これは本当に使うというよりも鑑賞ようだと思う。

俺だって元の世界でもらったらケースに入れてしまっておく。


「陛下。こちらが僕の持つ銃の中で、最も高価な銃になります。名前をキャボット、と申します。こちらは、威力ではイーグルに劣りますが、希少さ、豪華さでは圧倒的にこちらが勝ります。私はも1丁だけ所有しておりました。」


「これは…。先程までとは雰囲気が違うな。」


「ええ。今までのものは、主に戦闘用になります。しかし、こちらは鑑賞、趣味で使うものとなります。戦闘で使えないこともありませんが、希少性を考えるとお使いにならないことをおすすめいたします。」


「確かに…これに傷をつけるのは惜しい。」


そうだろう。隕石から作られた拳銃とまで言われてるやつだからね。本当かは知らないけど。でもね、これ高いんだよ。僕が好きなのは、というかザバゲーで使ってたのは、ベレッタだよ。ダイハード好きなんだよね。


「これは…高いのだろう?」


「ですが、僕としては今後ともこの国と良い関係を築いていきたいですので、そうですね…勉強させていただきたく思います。」


「そうか…それは嬉しいぞ。」


「では、先程のイーグルをお加えいたしまして、金貨80枚で如何でありましょうか。弾薬も10セットつけさせて頂きます」


「良いのか…。もう一つ加えてもらって?」


「陛下も軍事用の銃を欲しがっているようにお見受けいたしましたので…。陛下は…随分と鍛えておいでのようですので。ご自分の身を見る際にお使いいただければ…如何でありましょうか?」


「よし!買った!その2つをもらうとしよう。」


よし!王様も騙せた。僕用のイーグルも渡しちゃったけど、総額1億2100万の儲けだ。ここまで儲けたし、アルファードさんには刀代は不要だと伝えておいた。


その代わりな困ったら助けてほしいと伝えたらアルファード公爵家の懐中時計を貰った。

それを見せれば、衛兵でも兵士でも助けてくれるそうだ。


王都で面倒事に巻き込まれたら使え?

ぇ…あっ…はい。そうさせてもらいます。


「陛下…。陛下にお願いしたいことがあります。」


「なんだね?言ってみなさい。私に叶えられることなら叶えてやろう。」


「僕は、軍事的物資等の取引のため、この王都に拠点を置こうと考えております。」


「それはいい。拠点にかかる費用を出せばよいのか?」


「いえ。それは、アルベルト公爵が用意していただけるとのことなので、陛下には別に一つ頂きたいものがあります。」


「何だ?」


「私をこの共和国における御用達商人として、認めていただきたいのです。」


「御用達商人?それを私が認めることで君に何を与えられるのか答えてみなさい?」


「王家が私の商店を認めてくださることで、僕の店は上位貴族や王族御用達の商店として知られることになります。そうなれば、僕の商品を購入しようと他国からも大商人が訪れ、噂が広がれば、他国の貴族たちも接触してくると思います。しかし、他国の貴族が購入するためには、公国と国交を結ぶ必要がある。それが結ばれれば、戦わずとも王国を孤立させられます。私は公国の国交の状態を存じ上げませんが、王国を孤立化させるためには良い案かと具申致します。陛下におかれましても得になっても損にはならないかと思います。」


「…なるほどの。グレン。そなたは、年齢はいくつになる?」


「16になります。」


「その年でそこまで考えておるとは、慧眼である。よろしい。その称号を与える。商店が完成次第、贈るとしよう。興味本位だが、何を販売するつもりなのだ?」


「銃以外の武器、家具、化粧品、酒、楽器、服、靴など…多種多様な物を取り揃えていく予定ですが、少しずつ広げて行く予定であります。」 


「では、グレン。酒と化粧品は、最初に始めるのだ。在庫が入り次第、連絡を入れるのだ。王家が大量に買いに行くのでな。」


「畏まりました。そのように。」


「アルベルト!グレンに良い店舗用地を用意してやるのだ。これは王命だぞ。」


「畏まりました。陛下。」


「それでは、ここはお開きとしよう。」



「グレン殿?屋敷に戻ろう。明日もやることは多いぞ。さあ、帰ろう。」


僕たちは、屋敷へと帰路についた。明日、ようやくこの世界について、自分の家を持つことができる。

総資産⇒3億8200万

…これから店持つんだよ。大商人でもないのに。


バベルが、たくさん出てくるのは一体いつ頃になるんだろう。今小さいからね。どのくらいかな。今ね…、ピカチュウ位を想像していただけると良いかも。そんくらい。サトシの気持ちが少しだけわかるよ。重いもん。

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