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15話〜開店準備完了〜

「冗談はさておき、この店の今後の展望について話そうか…。」


「冗談だったんですか?」


「本気も混じっていたな。だが、今から話す方が重要だ。従業員のことだが、奴隷はやめた。」


「何故です?」


「この店は、他の商人や貴族からしたら宝箱のようなもんだ。そこで奴隷を働かせるのは、信用ができない。そこで、忠誠心の厚い騎士を預けることにした。それに彼らは、実家が貴族だ。剣の腕だけでなく、学もある。従業員としてこき使って構わない。その代わりに…」


「鍛えろってことですか?」


「君を団長とした騎士団を創ってもらって構わない。君の騎士団は、君の命令だけに従うようにする。」


「それなら、少数精鋭でやりましょう。ただし、女性騎士も必要です。女性商品の販売に男性だけでは、難しい点もあります。男性騎士25名、女性騎士15名でお願いします。男性は、顔が整っている方を。女性なら美人な方を。性格も常識的な方をお願いします。人員が揃い次第開店します。」


「その数だと、宿舎がいるなぁ。もとからあるのを改築するか!」


「そこは心配いりません。あてがあります。今あるものは、取り壊してください。新築されるまでは、通って頂くことになるでしょうが…。この国には上下水道はありますか?」


「勿論だ。でなければ、生活できん。」


「それは良かった。」


久しぶりに行くなぁ。前回行ってから、60時間くらい過ぎてるから20日経過してんな。流石に温泉完成してんだろうな…。あれは、俺専用にしよう!だとすると、彼ら用の宿舎と風呂がいる。高いそうだけど、まぁ、いけんだろ。


血統スキル発動!『闇市場』。


なんということでしょう!俺の前には、綺麗な2階建ての新築一戸建てがあるではないか。イールイどこ?俺が戸惑っていると、家の中から言い争う声が聞こえた。一人はイールイみたいだが、もう一人は誰だろう?俺は、呼び鈴を鳴らした。


「ちょっとだけ待ってろ!はいはい。どちらさんですか?」


「20日振りだな。イールイ!」


「グレン!ちょうど良いところに!さあ!中に入ってくれ。」


俺は、イールイに半ば強引に家へと通された。中も以前の家とは違い、近代的住宅の装いをしている。これでは、武器商人をしているとは微塵も思わないかもしれない。


「イールイ!誰だそいつは!私との会話の途中に客をもてなすのか!?」


「黙れ!!お前の仕事の依頼を頼んでいた方だ。グレン。映像は撮ってきてくれただろうか…?」


「ああ。ここにあるが、電池一杯に撮ってきたから残量も電池もないぞ。」


「そうか!では、見せてもらおう。こちらへ。この大型スクリーンで拝見するとしよう。」


俺たちは、小型の映画館みたいな部屋へ通された。そこからは、俺にとっては退屈だった。いつも見ている公国の風景。公爵邸や王城の様子。市場の様子。そして最後は、騎士団たちの戦闘風景。俺は、眠気と戦いながら、終わりを待った。映像が終わるとさっきまでうるさかったおっさんが、目に涙を浮かべながらこっちへ歩いてきた。怖!おっさんの涙なんて誰得だよ! 


「ありがとう!これは、良い作品が作れそうだ。君には感謝しかない。では、イールイ失礼するよ。礼は、先程の話を上に通すこと良いな?」


「ああ。頼むぞ。」


「任せとけ。また、頼めるか?」


「それは、俺ではなくグレン殿に言ってくれ。何なら名刺でも渡しとけ。」


「ああ。そうしよう。私は、映画製作会社ガバメントで監督を勤めている。今後も迷惑をかけるかもしれないが、よろしく頼めるだろうか?」  


「ああ。仕事のついでで良ければ。」


「ありがとう!では失礼!」


彼は、急いで出ていった。


「悪かったな。イールイ待たせていたようだ。」


「良いさ。期限を定めなかった俺が悪い。しかし、良い映像だった。」

 

「今回の件の報酬だが」


「そうだったな。何がほしい?」


「宿舎を作りたい。RCでだ。42人分の部屋数がほしい。2部屋は、より一層凝ったやつを頼む。」  


「ほう。それは大掛かりになるな。俺が持ってる敷地内に作ってお前が持っていけば、問題はない。向こうに土地があるなら土地代もかからん。それぞれの部屋は、おしゃれにしたいところだ。そうなると結構するな。」


「3億までは出す。内装外装共にオシャレで凝りに凝ったものを頼む。期間は早めだが、十分な期間は提供するつもりだ。どのくらい必要になる?」


「土地代無しでそこまで出してくれんなら、知り合いの腕のいい建築家に頼むでみる。大体普通なら4ヶ月ってところだが、そんだけの費用があれば職人らも粉骨砕身してくれるはずだからな。まあ、3ヶ月弱ってところだ。余裕を見て、3ヶ月強は待ってくれると助かる。」


「分かった。先に金だけ渡しとこう。ほれ、300万ドルだ。」


「ありがとよ!用はそれだけか?」 


「そうだ!マンションの屋上には、太陽光パネルを頼む。電化製品のな。それと、頼んでいた浴室はどうなった。給湯器は?」


「ああ。浴室は、外に作ってある。給湯器も側に。パネルは了解だ。」


俺たちは裏から外に出るとこれも綺麗になってしまった倉庫があった。なんだよこれ?アマゾンの倉庫かよ。


「これだ!ジャクジーに大型の風呂。高温サウナと漢方サウナ、ミストサウナ、水風呂を設置してある。シャワー複数台、完備してる。トイレもな。給湯器はうちの試作品だ!」


「試作品?大丈夫なのかそれ?」


「試験は完了してる。あとは、実践してもらうだけだ。電気の消費量を限界まで抑えてある。」


「なるほどな。それは助かる。では、しまおうかな。それっと。」


「で?他は?なにか入用なものはないか?」


「電化製品がほしい。それと電化製品とバッテリーをつなぐコードも。IHキッチンと大型冷蔵庫、ワインセラーを頼む。」


「酒は飲まないだろう?」


「今まさに公爵が来ている。彼に出す用だ。それと冷えたビールとつまみも頼む。」


「冷蔵庫が、20万。キッチンは30万。ワインセラーは、2万。コードはおまけしておくよ。ビールとつまみも用意させよう。金はいらんよ。映像の礼だ。」 


「助かる!52万か。200万だそう。冷蔵庫の中身と料理道具、高額ワインを頼む。ほらよ2万ドルだ。」


「大盤振る舞いだな。よし、家の製品で高性能なものを用意しよう。また、2時間ほど待っていてくれ。用意してくる。」


そう言うとイールイは、どこかへ走っていった。本社にでも向かったのだろう。俺は、彼の自宅へ戻ると刀の手入れを始めた。最近手入れをしていなかったからな。手入れしとかんともしものときに実力が出せない。

そういえば、ようやく料理が作れる!向こうの飯は美味しくないとは言わないけど、濃いんだよな。何でもかんでも。そうか…。従業員が仕事覚えたら飯屋をやるってのもいいな。昼は、飯屋。夜は居酒屋。ビールサーバーとか揃えれば、それらしくなるだろう。騎士を鍛える場所もいるけど、それは公爵に頼めば問題ないだろう。俺達よりも専門家だろうし。

そうこうしていると、イールイが戻ってきた。


「持ってきたぞ。裏へ来てくれ。」


「ありがとう。」

「どれも家の最高品質だ。ワインも入れてあるし、冷蔵庫には、こっちの商品とビールとつまみを入れてある。料理道具も収納済みだ。」


「ありがとよ。よしっと。じゃあ…またな。マンションの進捗状況を確認しに近いうちに来るよ。」


「おう!またな。」


俺は、そう言うと家を出た。俺をいつものごとく霧が包む。


「どうかしたのか?グレン殿?」


「いえいえ、何でもありません。私の自室へ行きましょうか?そちらのほうがゆったりできると思います。」


「ああ。それでは、少し片付けてきますので、少しお待ちください。店のものをご覧になっていて構いませんので。」


俺は階段を駆け上がると、部屋にキッチン、冷蔵庫、ラインセラーを設置した。コードもつなげた。因みに俺の部屋には元々、売り物の豪華なキングサイズベッドと革のソファ、オシャレなリビングテーブルがおいてあった。それらに加えて置かれたことで、部屋としての体裁がととのった。


「アルベルト様。どうぞ!」


「ああ。おお!これは見事な。」


「大したものではありませんよ。ソファに座ってお待ちください。」


「ああ。このソファも良いものだ。これを日常生活に使うとは、君も中々だな。」


俺は、キッチンにあるものを見て驚いた。ビールサーバーがあるではないか。そばにはメモがおいてあった。


《おすそ分けです。こちらのほうが美味しく入れられるので、どうぞお使いください。》


気が利くね〜。流石だ。俺は、二人分のビールをジョッキへと注ぐと持っていった。因みにうちの親父の強制的な命令のせいで俺は、小学高学年から飲まされてきたため(もちろん自宅で)、酒には強いほうだ。ビール一杯ぐらいなら大丈夫。


「どうぞ、公爵様。」


「ん?すまぬな。おお!これは美味しい。それに冷たいな。どうなっておる?」


「それは冷蔵庫の影響でしょうね。」


「冷蔵庫?」


「こちらに。」


俺は彼を連れて冷蔵庫の前へと向かった。


「この箱がどうかしたのか?」


「開けてみてください。」


「これをか?む?冷気が…。」


「これは食材や飲み物を保存するものになります。私の世界では、平民でも誰もが所有しているごく普通のものになります。」


「これが!これを私な屋敷に導入することはできんか?」


「できないこともありませんが、建築が必要になりますので、ご自宅を改装する必要があります。」


「何?この箱だけではいかんのか?」


「こちらに冷気をもたらしているのは、外にありました板の影響であります。ですので、あれを設置する場所を用意するに必要があります。」


「むむむ…。そうか。だが、こんなものを飲んでは、他のやつは飲めんな。温く感じてしまう。」


「その件で…閣下にお話が…。」


俺は、居酒屋の話をした。それに今の宿舎は、なるべく早く取り壊してほしいこと。それと騎士たちを鍛えるための修練場がほしいということ。これらを説明した。


「なるほど…。3つとも了解した。修練場は、以前使っていた剣闘場を使うといい。設備は整っている。すぐそばにあるから。歩いても行けるだろう。居酒屋は、彼らが仕事が出来るようになったと感じたら教えてくれ。店自体は隣の物件が空いているから確保しておこう。取り壊しの話だが、今夜から明日の昼にかけてやろう。今日は、家に泊まってくれるか?」


「わかりました。それでは、騎士たちの選定をお願いします。選定者は明日の朝から昼にかけて最初の修練を行います。」


「分かった。では、取り敢えずは、屋敷へ行こうか。」


「お先に。俺は戸締まりをしていきます。」


俺は、ビール1セットをアイテムボックスにしまうと、自室の鍵を締めた。すべての階の窓を締め鍵をかけ、裏口にも鍵を3重にかけた上にチェーンをつけ、玄関も同じようにした。チェーンは、しなかったが。出れないからねそうしたら。


「さてと…では帰ろうか。」


明日からようやく開店する。長かった。でも、ここからが大変になることを俺はまだ知らない

総資産

6億8170万⇒3億7970万円


減り方が個人商人のものじゃないよね確実に!ようやく開店する。時間かかったここまで。普通なら夢2,3日分なのに15話まで来ちゃった。1話を長くしてもいいけど、面倒臭いんだよね。俺は殆どスマホで書いてるからさ。


まあ、いいや次回また会いましょう!(^_^)/~

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