第1話〜異世界転移?〜
いつもと違って今回は、自分と全く異なるような主人公の物語です。自分で夢を見ながら、自分はこんな事を考えているのかと心配になってくる感じです。気分が悪くなった方は、どうにかしてください。
「ん?ここどこ?」
ふと、目を開けると視界に聞きが生い茂った光景が広がった。俺はどういうわけだか、そこで倒れているわけだ。
さっきまで家の自分の部屋で寝てたはずなのに…。なんだろう…。何が起きたのか全く思い出せない。
リアルみたいな夢…なのかな。もう一度目を閉じれば、もとの部屋に出れるかな?
僕がもう一度目を閉じて眠ろうとすると、僕の頬を何かが触れた…。この感覚覚えがある。自宅で飼ってるアモンっていうトイプードルが頬をなめる感覚と一緒だ。
面倒臭がりながら、またちょっとビビりながら目を開けると僕の目の前には、白銀の毛並みをした狼?の子供が
いた。
「キャン!!」
アモンにやってやるのと同じように僕はその子の顎の下を掻いてあげた。凄い気持ちよさそうに目を細めている。なんか家のアモンによく似てる。あの子より毛並みが艷やかだけど…。何かを思い出したようにいきなり駆け出したその子は、近くに落ちていた封筒を僕に渡して座った。
僕と封筒を見比べている。読んでってことなのかな。
僕は、胡座に姿勢を変えるとその封筒を手に取り、乱暴に封を開けた。そこには、手紙と証明書が入っていた。手紙は丸文字で女の子が書いたと思われる文章が書かれていた。その内容はというと…
『おはよう!大橋哲哉くん♡いきなり森の中だったから
驚いたかな?私は、女神のエリーシャ。
えへへ…もしかしたら気づいてる?気づいてないかな?あはは!ここは、君が暮らしていた世界とは異なる世界。この世界は、中世の騎士が活躍している世界なんだ。魔法もあるけど、君は使えないんだ。一般人だしね。
この世界の規模は、地球の数倍?ううん。数十倍?いや、数百倍だったかな?まぁ、とにかく広大な世界だよ。
因みに君が今いるのは、その中でも小国のマーリン公国。国土は、日本くらいかな。周辺諸国は、どの国も平均的にロシア位の大国だよ。マーリン公国は、各国の中でも平民や商人の話をしっかり聞ける有能な国王が治める良国。
私を敬愛してくれる信徒も多いから、私も大好きなんだ。哲哉くんも好きになってくれると嬉しいな♡
あぁ…そういえば、君をこの世界につれてきちゃった理由を言い忘れてたね。理由は、公国がピンチだから。助けないと滅んじゃうかもしれないんだよね。さっきも言ったけど、私はこの国が好きなんだ。だから、それは絶対に阻止したいけど、神様は下界に簡単には手が出せないんだ…。
でも、哲哉くんのような召喚者なら話は別!所謂、女神の使徒の立ち位置になるわけね。
哲哉くんを選んだ理由は、頭がいいのと武器に詳しいのと重度のサバゲーマーで、戦争とか政治とかにどういうわけだか、精通してるみたいだったから。でも、いきなり一般人の君を彼の国に放り込んでも何もできないだろうから、私からちょっとしたプレゼントを
あげるね♡召喚者特典みたいなもんかな。
哲也くんにあげたプレゼントは、この世界でも特異なスキルだよ。簡単に説明するからしっかり確認してね。まぁ、後で見返してもいいけど…。
ブラックマーケット【闇市場】
⇒地球の武器商人と取引ができるスキルだよ。向こうは、3世代に渡って君みたいな子達と取引してるから、事情はよく把握してくれているし大丈夫だよ。今代の店主にあったら、同封している証明書を渡してあげてね。あと、スキル発動中は元の世界の時間は停止させるから気にする必要はないからね一応、今後の取引のために、マーリン公国の通貨と日本円との比較を書いておくね。
白金貨=金貨100枚=1億円
金貨=銀貨100枚=100万円
銀貨=銅貨100枚=1万円
銅貨=鉄貨10枚=100円
鉄貨(10円)
こんなところかな。
この国は、宝石とか鉱物資源が豊富で貿易で国を豊かにしてきたんだ。まあ、それが原因で戦争になってる訳で、この国の財源が他の国からしたら、喉から手が出るほど、ほしいんだろうね。
じゃあ、2つ目に行くね。
アイテムボックス
⇒これは、異世界ならご定番だよね。因みに君の場合は、スキルというか血統スキルってもので必要なくなってるけど、普通は魔力がいるから、信用できる人の前以外では、多用しないほうが君のためだよ。
あぁ、血統スキルは、王族の中でも選ばれた人間だけに与えられる特別なスキルなんだ。だから、気をつけてね。変に王族認定されると行動に制限がかかって動きにくくなるし、監視名目で護衛を強制的につける羽目になるから。
それと、容量は無制限。保温も保冷もできるからうまく使ってね。それと、死体でも人間は、入れられないよ。でも動物とか建物なら大丈夫!
3つ目は、アイテムコピー!
アイテムコピー
⇒これは、1度アイテムボックスに入れたものを100個まで増やすことができるよ。
ただし、一つのアイテムは一回に付き100個までしか増やせないし、一つのアイテムは、100個までしか持てないから気をつけてね。お金は、増やせないからね。偽造は、犯罪だからお金は、自分で増やそうね。
4つ目は、武器召喚。
武器召喚
⇒これは、もしものためだよ。私は、哲也くんには商人としてこの国の支えになってほしいと考えてるけど、商人も中に面倒な奴もいるから。殺しまでやるかはしらないけど、念の為の備えとして渡しておくよ。望めばどれだけ大きくても、どれだけ多くても出せるよ。ただし、お金で買うのと違って、これで召喚した武器は、きみにした使うことはできないから、注意が必要だよ。
最後の5つ目は、召喚者には皆に渡している必須スキル♡
毒物無効化
⇒これは、世界で楽しく生きるためだよ。
暗殺で殺されたらなんて、つまらないし遣る瀬無いから。物理攻撃なら君に勝てる人間は少ないから、毒を使う人もいるかもしれないからね。一応、アルコールも毒物として判定されるけど、飲み過ぎは健康面に問題があるから飲み過ぎには気をつけてね。
スキルの説明は、こんなのところかな!
とりあえずこのあとは、君の前に見える道を真っ直ぐ行くと街道に出れるから。そこから右に行けば王都。左に行けば、小さな村が見えてくるけど、私は最初から王都に行って店を開くことをオススメするよ!この国は、入国税取らないからそのまま入ればいいよ。
検査はされるけどね。
あ…そうそう、封筒に私の紋章入れといたから使ってね。それ持ってると私の使徒として認定されるから。心配しなくても使徒は、護衛はつけられたりはしないよ。
困ったときに教会に報告すれば、相手が例え貴族であろうと保護してくれるから、身につけておいてね。
それと、もう一つ。
そこにいる狼の子供は、フェンリルの子供なんだけど、フェンリルの一族の事情で暫く預かることにったんだ。この際だから、君の相棒として送ったわけだけど、君のことだからもう懐いてるんじゃないかな?その子は、獣人や竜人から敬愛の対象になっていて、その子が君に懐いていると彼らからすると神としての存在に認定されるから、優しく世話してあげてね!
それじゃ、頑張ってね!』
えっと…、まって…情報量が多すぎて全然整理できない。確かに彼女の言うように僕は戦争映画で銃とか戦闘車両にハマって、各国の軍事資料を読み漁ったりして覚えたり、サバゲーに明け暮れたり、アメリカで射撃を何度も経験したりして、銃の知識と経験を積んできたけど。まさか、戦争に巻き込まれるなんて…。なんて最高な状況なんだろう。この状況なら、普通の人だったら困るのが普通の反応なんだろうけど…
僕は違う。一度本物の戦争をこの目でその場で見てみたかった。元の世界も大分飽きてきて、なんか新しいこと探そうとしていたし、まさに丁度良いタイミングだった!ナイス!女神様!
さあ、新たな生活を存分に楽しもうか!
僕立ち上がると、僕の足元を元気に走り回っているフェンリルの子と一緒に異世界へと歩き出した
2022/9/11
追記修正致しました。