花傘
雨降り月曜 悪い足元 ぬかるんだ道に 灰色の空
でも でも 傘をさすのは嫌いじゃなかった
週の始まりを雨で奏でて 引きずった裾を泥で汚して
でも でも 傘を持たずにはしゃぎ回った
明日は来るって誰かが言うけれど
雨は上がるって誰かが言うけれど
今日が 雨が 続けばいいのになぁ
青と黄色の小さな花を咲かせては
並んで歩いた たった七分の通学路
君の声がする 雨の歌の中
大好きだったんだよ もうよく覚えてないけど
帰り 友達とちゃんばらごっこ 折れた傘はもう数えてないが
でも でも 君が怒るのは嫌いじゃなかった
転んだ拍子に増えたすり傷 滲んだ血に半泣きの君
でも でも 君に降る雨は好きじゃなかった
ケガは治るって僕は笑うけれど
痛くないよって僕は笑うけれど
今日は 雨は 止みそうにもないなぁ
汚れた靴で 水たまりを蹴飛ばしては
後ろに離れた たった七分の通学路
君の声がする 僕の背中から
大好きだったんだよ いくらケンカしたって
明日は来るって誰かが言うけれど
雨は上がるって誰かが言うけれど
でも でも 傘をさすのは嫌いじゃなかった
青と黄色の小さな花を咲かせては
並んで歩いた たった七分の通学路
君の声がする 雨の歌の中
大好きだったんだよ もうよく覚えてないけど
ありがとうございました。