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胎内ーハラノナカー
暗い闇の中に私はいた。
こぽり
口から零れた吐息は泡となって上ってゆく。
ああ、これは…
いつもの夢だ…。
こぽり
安堵の吐息が漏れる。
暗い暗い水底で私は胎児のように身を丸める。
瞼は重く、今居る場所が何処かも知る術はない。
けれど、私は知っている。
ここは「どんな場所」よりも安全だという事を。
ああ、まただ…
私は耳をすます。
身体中に響く、心地良い優しいウタがワタシをツツむ。
私は知ってる。
この夢を見た朝は心地良い目覚めになる事を。
そして深い眠りにつく。
待って、もう少しだけ待って。
そしたら
そうしたら
ワタシハ…。
私はその時、確かにそれに対して「初めて」明確な答えを提示したのだ。
けれど、夢の中の私が一体どんな答えを返したのか思い出せないでいた。




