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紅腕の白魔女  作者:
11/11

ep.11 第2特殊機導隊緊急会議を開始する!!

おそらく誤字があれば後に編集します。

スカーウ「ま、魔導...。」

マーリン『次の腕は私が準備しよう。魔導具を扱えるのは私だけだからね。』

ペリノア「まぁ、マーリンがやるってんなら大丈夫だろう。」

スカーウ「魔導...か。」


マーリンとの通信が途絶え部屋が静まり返ったとき、ガシュッと重い扉が開いた。

アーサー「スカーウ、いるか?」

スカーウ「アーサーか。用事は済んだか?」

アーサー「あぁ。それと、新しい任務だ。今回はただの巡回だ。」

スカーウ「休ませるつもりは無いようだな。」

アーサー「腕が無いなら待機でもいいぞ。」

スカーウ「無くても構わねぇよ。じゃあな、ペリノア、その、ありがとう。」

ペリノアはスカーウの意外な発言に驚きながらも、すぐにいつものように笑った。

ペリノア「いいってモンよ!」


ー城下町にてー


アーサーが持ってきた新しい任務は特に危険も無く、ただ街の巡回だけだった。


スカーウ「サテライト内が栄えてるのは知っていたが、まさかここまでとはな。」

アーサー「そりゃ、人類最後の城塞だからな。」

スカーウ「...少し、人気の少ないところに行くぞ。」

アーサー「あぁ。」


アーサー達が裏路地に入った後、機導軍の軍服を着た軍人が数人、同じ道を通りかかった。


アーサー「よく気付いたな。」

スカーウ「俺は他の人には見えないものが見えるからだ。」

アーサー「本題に入るぞ。恐らく、いや、サテライト内部に潜んでいる魔人は記憶を書き換える魔法を使っている。」

スカーウ「理由は?」

アーサー「前日の記録と記憶が一致しない軍人が数人いた。王の謁見の後、シュラソーに会ってきたが、アイツは俺達が第2機導軍と合同で調査任務に出た事を知らなかった。」

スカーウ「...狙った記憶だけを消しているのか?」

アーサー「いや、分からねぇ。もしかすると記憶ではなく俺達が調査任務に出た事象すら書き換えられてる可能性を疑って、出発した時の記録を資料室に確認しに行ったが、そこに居た軍人は、俺達がつい先程任務に出たと思っていた。それと、俺達が対峙した魔人やあの卵に着いての記述は一切が消去されていた。」

スカーウ「って事は、12〜24時間の記憶を消した、が正解か。」

アーサー「その線で合っていると思う。でも、なんでそんな事を...。」

スカーウ「情報を隠す為だろう。」

アーサー「情報?」

スカーウ「俺達を殺し、殺した魔人の情報を共有させない為にだ。そもそもサテライト内部に魔人がいる事を隠したいんだろう。」

アーサー「そうか!俺達が任務に出た時に来たあの頭痛!」

スカーウ「恐らく記憶を消す魔法を発動した前兆だろう。しかしそうとなれば発動してから記憶が消されたタイミングが合わない。俺達が任務に出て、失敗して帰投もしくは俺達の殺害を確認し、スルトがサテライトに何らかの方法で連絡を取ったタイミングで記憶を操作する魔法を使うのが妥当だ。」

アーサー「その魔法で消したかったのは俺達が任務に出たという情報だけなんじゃねぇか?」

スカーウ「...小賢しい手を使うな。アーサー!エクスカリバーを常に肌に触れさせていろ。」

アーサー「あぁ。」

スカーウ「記憶を消す魔法は、もう一度来るぞ。」



ーサテライト内 第2特殊機導隊兵舎にてー


トリスタン「ギャラハッド、この資料は?」

ギャラハッド「ん〜、残しておいていいんじゃない?」

トリスタン「2年も前の手続き書類ですよ?だからいつまでたっても資料整理が終わらないのでは...」

ギャラハッド「アーサーが私に任せたんだから私のやり方でいいの!」

トリスタン「これではあと何度この事務作業を頼まれる事か...」

ギャラハッド「あ、アーサーからの連絡だ!」

トリスタン「第2特殊各位に告ぐ、これより緊急会議を行う、ですか。」

ギャラハッド「まーた面倒な事押し付けられるよ。」

トリスタン「奇遇ですね。同じ気持ちです。」


ー1時間後、第2特殊兵舎会議室にてー


アーサー「遅くなったな。」


アーサーとスカーウは遅れて会議室に到着した。その時既にメンバーは会議室に揃っていたが、かなりの数の席が空いていた。しかし知ってはいるもののここにいない人物もいた。

丸く広い円卓の周りに囲むように座っていたのは、

ギャラハッド、トリスタン、ペリノア、ラモラックの4人だけだった。


スカーウ「これだけか?」

織姫「ごめんお待たせ!!」


荒い息遣いて、乱れた髪を綺麗に整える。


織姫「緊急だって言ってたから、ちょっとヤマオリに無理させちゃった。」

スカーウ「久しぶりだな。織姫。」

織姫「スカーウちゃんもね!」

アーサー「それと、まだ来てないのは、マーリンか。」

ペリノア「アイツが今まで会議に出た事があったかよ!!」

アーサー「それもそうだな。」

マーリン『失礼ね。』


マーリンの声と共に、1席に人影が映し出された。


マーリン『そこには行かないけど、出席しないとは言ってないわよ。』

アーサー「来てくれて嬉しいぜ。」

マーリン『どうやら、今回の会議はとても重要そうだからね。』

アーサー「よし、揃ったな、これより第2特殊機導隊緊急会議を開始する!」




















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