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ボディーガードとして雇われてます  作者: いむら ちあき
4/5

同僚のメイドさん

 ここの家政婦というかお手伝いさんというかハウスキーパーに朝からバンバンジー食べてるのを見られた。


 恥ずかしいなんて思わない。

 それには僕はあまりに歳をとりすぎている。

 朝からバンバンジーを食べるという行為にある程度代償が伴うということは実行前に予測できた。

 何かを手に入れるには何かを差し出さなければいけない。


 僕は基本的にだいたい何でも美味しく食べられる。

 だいたいなんでも好き。

 餃子にレバニラにチャーハンにラーメン、ニラ玉 それに麻婆豆腐

 中華料理が好きみたい。

 

 ここの屋敷の主人は結構な歳だ。

 他の子供達がもうすでに成人していることからもわかるとおり双子はかなり高齢の時できた子供だ。

 現代で人間が何歳まで生きるのかよく知らない。

 が、主人はそう長くないだろう。

 かなり老け込んでる

 話してみて異常って感じはしなかったけど

 正直かなりの老齢だからか、コミュニケーションで明確、簡潔な答えは返ってこないし、返答がないときもある。

  

 そもそも、これはスカウトされた時の話なんだけどあっちから一方的に話しかけてきた。

 こっちは別に断る理由無いからオッケーしちゃったんだけど、主人はいつ逝ってもおかしくないと思う。


 僕たちの種族の事を 座敷わらしみたいにその家に住み着いて厄災から守ってくれるっていう伝承を話半分だけど信じてる人は結構いる。

 まあ、実際人間よりも頑強だし、良いってんなら家にも全然住み着く。

 だが厄災から守るってのはちょっときつい。

 多分一緒に死んじゃう。

 料理も作れず餓死しちまう。


 あのコック人形がいれば料理は作ってもらえる。

 いや、そもそもどういう原理で動いてるかも分からないし食材を売ってくれる人間までいなくなっちゃうから結局いまみたいなうまい飯は食えない。

 

 

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