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追放されし少女②

 ところ変わって、教室。

 そこではズタボロになったアレンが机に突っ伏していた。


 加減を知らないレイラもといブラックドラゴンの調教。

 調教スキルを付与していないにも関わらず、あの技量。

 流石、SSS級といったところ。


 そんなアレンにかかる、ココネの声。


「だ、大丈夫? アレンくん」


 相変わらずの優しい声音。


「うぅ。ごめんね、アレンくん。わたしがレイラちゃんに調教を譲っちゃったせいで」


 なでなで。


 アレンの頭。

 それを子猫を撫でるような手つきで撫でる、ココネ。

 それに、アレンは応えた。


 顔だけをあげ--


 ぼいんっ


 ココネのたわわな胸。

 それを凝視し、アレンは瞬時に元気を取り戻す。


「大丈夫だ、ココネ。その胸がある限り、俺はどんなことでも乗り越えられる」


 声を発し、例のごとくココネを赤面させるアレン。

 だが、アレンは更に続けた。


「ココネ。その、なんだ。そこでジャンプしてくれたら更に--」


 頑張れるぞ。

 しかし、それを遮るフウカの凛々しい声。


「少しは大人しくなると思ったのに、一時間もたたないうちに元に戻っちゃったわね。あのレイラさんの調教。それを受けたにも関わらず……あなたの回復の速さ。それは驚嘆に値するわ」


 腕組みをし、ココネの側でアレンを見つめるフウカ。

 その眼差し。

 それに、アレンはますます元気になってしまう。


「ははは。俺を誰だと思っているんですか? 最強無敵のアレンですよ? それより、フウカさん」


「なに?」


「どこかに。その、胸の大きさに悩んでいる女の子とか居ませんか? 試したいことがありまして」


 突拍子もない、アレンの問い。

 そして案の定、フウカは語気を強める。


「あなたは一体なにを言っているの?」


「なにって。俺なら胸を大きくできるかな、と。あっ、フウカさん。胸の大きさに悩んでいません?」


「あなたは、一体。なにをほざいているの?」


 わなわなと震える、フウカ。


「えっ、いや。その。お、俺はただ。悩める女の子を救ってあげようと思いまして。えっ、ちょっ。フウカさん? な、なぜ。拳を固く握っていらっしゃるのですか?」


「教えて欲しい?」


「……っ」


 ぎゅっ


「あ、アレンくん」


 フウカの剣幕。

 それにアレンは反射的にココネの手を握ってしまう。

 それは無意識のうちに出た、アレンの防衛反応だった。


 そして。


「巨乳化(レベル10)」


「!?」


 思わず、アレンはフウカに向けスキルを発動。


 途端。

 フウカは男の視線を独り占めするほどの胸の大きさになってしまう。


 赤面し、両腕で胸を抑えるフウカ。

 それに、アレンは見惚れる。


「最高。ここで死んでも悔いはない」


「ばッ、馬鹿!! はやく元に戻しなさい!!」


 叫び、フウカはアレンに掴みかからんとする。

 それをアレンは立ち上がって受け止めた。


 むにぃっ


 柔らかな感触。

 それがアレンの胸にぶつかり、子供のように喜ぶアレン。


「全く最高だぜ。俺の寿命が100年は伸びたんじゃないか?」


 っと、そこに。


「おーい、アレン。フィオナっつう名前の少女がお前を探して--って、あれ? フウカ、なんだか大きくなってないか?」


 扉を開く音と共に、アカネの声が響く。

 そして、更に。


「アレンくん。世界の至るところにこんな紙をはったらダメでしょ。貴方が思っている以上にね……女の子は色々な悩みを抱えているんだから」


 ぴらぴらと。

 アレンが力を行使し、世界の至るところに張った紙。


 "お困りの女の子募集。女の子は大切に。それが俺のモットー。是非、(アレン)まで"


 それを揺らすサーシャの姿。


 その二人の姿が、教室の入り口に現れた。


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