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アレンVS王

「ふ、不覚」


「ま、まさかこのわたしが」


 軍団に弾き飛ばされ、戦線離脱したアランとブリザーグ。

 その二人は一瞬にして虫の息。

 そんな二人の姿。

 それに女将軍たちは冷や汗たっぷり。


「う、うわぁ……めちゃくちゃ強いじゃん」


「び、びりびりできないの」


「化け物すぎぃ」


「あ、あれ。人間なのか?」


「ちゅ、忠誠を誓うべきはあの御方」


 ウンディーネ。

 ライライ。

 リーフ。

 そして、ダークとライト。

 その五人の女将軍は、アレンの凄まじい力の前に顔面蒼白。


 自分たちを避け、通り過ぎていく半透明の軍勢たち。


 その矛先。

 それはアレンの命令通り、女の子以外に向けられている。

 だが、ロッカスは未だ状況を把握できていなかった。


 眼前に迫る、数億の軍勢。

 それを見据え、声を荒げる。


「我に忠誠を誓え!!」


 絶対王政(レベル1000)


 しかし、軍勢たちは無視。

 一斉に武器を掲げ、ロッカス一人に向け攻撃を開始。


「「おぉぉぉ!!」」


「忠誠ッ、忠誠ッ、忠誠じゃ!!」


 目を血走らせ血管を浮き上がらせ、ロッカスは絶叫する。


「我はロッカスッ、このフラツカイザの王にして唯一無二の存在!! いずれ世界を牛耳りッ、全てを支配する運命にあるモノじゃ!!」


 むなしく響くロッカスの声。

 そしてそれを打ち消す、軍勢たちの圧倒的で無慈悲な攻撃の数々。


 大陸を焦土と成す、伝説の一振り。

 空を切り裂く、神代の雷。

 そして、世界を水没させる終末の大洪水。

 それはいずれも世界の終焉を体現せし、神の攻撃そのもの。


 しかしそれを受けるのは、ロッカスただ一人。


 保護(レベル1000)


 それがロッカス以外のモノ全てにかかっているので、世界に対しては全く影響はないのだ。


「ぐわぁぁッ」


 やりすぎな波状攻撃。

 それを一身に受け、微粒子レベルで消滅していくロッカス。


 そのロッカスの姿。


 それを見つめ、アレンは声を響かせた。


「潔く散れッ、悪王!!」


 かっこよく台詞を吐き、満足げに腕を組むアレン。

 しかし数秒後。


「あんたが女だったらここまではしなかったんだが……恨むのなら男で生まれた自分を恨んでくれ」


 すぐに本音を吐き、いつものアレンに戻ってしまう。

 そんなアレンに、側に控えていたブラックドラゴンは耳元で囁く。


「ねぇ、アレンくん」


「ん?」


「アレンくんなら……その、できると思うんだけど?」


「できる? なにをですか?」


「男を女にする。うーんっと、性別変更っていったら言いのかな?」


「あっ、そういえばそうですね。なら尊厳を奪う意味でも幼女にでもなってもらいましょうか」


 思い出したかのように頷く、アレン。


 そして。


「時間遡行(レベル1000)」


 アレンは時間をロッカスが消滅する前に戻す。


 時が遡り、吠えるロッカスが再びアレンの前に姿を現す。


「我はロッカスッ、このフラツカイザの王にして唯一無二の存在!! いずれ世界を牛耳りッ、全てを支配する運命にあるモノじゃ!!」


「よし、このタイミングで。ロッカス、幼女になってもらうぞ」


 性別変更(レベル1000)

 ……対象ロッカス。


 年齢変更(レベル100)

 ……対象ロッカス。


 途端。


 眩い光。

 それがロッカスを包み--


「ちゅうせいっ、ちゅうせいっ、ちゅうせいじゃ!!」


 金色の縦ロール。

 それを揺らし、「忠誠」を叫ぶ可愛らしい幼女になってしまう。


 その姿。

 それに軍勢は勢いを無くし、顔を見合わせ戦意を喪失。


 それを勘違いする、ロッカス(幼女)。


 ドヤ顔を晒し。


「ふんっ。みたことかっ、我のぜったいおうせいのまえではおまえらはむりょくっ、はっはっはっ」


 ロッカスは勝ち誇った笑いを響かせる。


「それにしても。なんじゃ? ずいぶんと王冠が重いぞ? それに我の衣装もなんだかぶかぶかなのじゃが?」


 ずれる王冠。

 ぶかぶかの衣装。


「おかしいのぉ。そうじゃっ、きさまらぁ!! 我の忠実なるしもべたちよ!! 新しい王冠と衣装ッ、それをさっさと用意するのじゃ!!」


 可愛いらしい声。

 それを響かせ、ちょこんと玉座に座るロッカス。


 そんなロッカスへと、アレンは近づいていく。


「よし、尻叩きで勘弁してやるか」


 尻叩き。

 その単語にロッカスは怒りを露わにする。


「ふけいものッ、我に尻叩きじゃと!?」


「あぁ、そうだ」


「ふんっ、できるものならやってみろ」


 瞬間移動(レベル500)


 ロッカスの眼前。

 そこに移動する、アレン。


「ふぇ?」


「うーんっ。中々上質な幼女だな」


「ようじょ? だ、だれのことじゃ?」


 未だ気づかない、ロッカス。


「よよよ。ようじょなどどこにも居らぬ。な、なにをわけのわからないことを」


「よいしょっと」


 ひょいっ


「!?!?」


 落ちる王冠とずれ落ちる衣装。

 それにより、ロッカスは素っ裸同然になってしまう。


 そこで、ロッカスは気づく。

 いや気づいてしまった。


「ま、まさか」


「そのまさかです」


 ばちんっ


「ひぇッ」


 叩かれる、ロッカスの尻。

 それにロッカスは涙目になり、必死にお尻を隠そうとする。


 ちいさな両手。

 それを使い、死に物狂いで。


 だが、アレンは止まらない。


「最低でも1000発」


「いッ、いやじゃ!!」


「いや? 今まで散々、国民を押さえつけてた王様の言う台詞じゃないな」


「おさえつける? あ、あれは国民が望んだことじゃ。我は決して強制などしておらぬ」


「よし、99999999999999999999999発に増量」


 概念創造(レベル1000)


 自動尻叩き機を創造しました。


 禍々しいオーラ。

 それを放つ、自動尻叩き機。


「強弱も自由自在。速度も自由自在。数さえ設定すれば終わるまで尻叩きを続けるぞ? たとえお前が骨となった後でもな……あっ、でも安心してくれ。お前は死なないようにしておくから」


「……っ」


「さて、設置するぞ」


「まっ、まて!! すすすっ、すまぬ!! 我が悪かった!! 全面的にっ、いやっ、すべて!!」


 じたばたともがき、謝罪を響かせるロッカス。


「い、今この瞬間よりッ、この国は自由!! そして平等じゃ!! 牢に幽閉されおる政治犯ッ、そやつらもすべて解放する!!」


「よし、100発に軽減。後、尻叩きが終わったら国民にその姿を晒すからな。自分の口で今言った言葉。それを一言一句国民に知らせてもらう」


「ふぇぇ」


 ばちんッ


「いッ、いたいのじゃ!!」


「これで済むだけありがたく思ってくれ」


 ばちんッ


「びぇぇん」


 泣きべそをかく、ロッカス。

 そしてそのロッカスの尻を叩き続ける、アレン。


 その二人の姿。

 それにブラックドラゴンは呟く。


「これって、無血降伏なのかな? まっ、アレンくんらしいやり方ね。ふふふ。相変わらず、女の子には甘々なんだから」


 己の胸中。

 そこで、ちいさく笑いながら。


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― 新着の感想 ―
[一言] ついでに虫の息の二人も女にしたらどうでしょう?
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