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悪しき女の子たち③

 たったの数分。

 その驚くほどの短時間で、アレンという名の存在に屈した堕天使ルシファーと吸精悪魔サキュバス。


「アレンしゃま♡」


「そ、染まる。わたしがアレン一色に染まってしまう」


「ふんっ。雌共め」


 アレンから解放された二人。


 ドMと化したルシファーと、吸い尽くすはずが逆に精気を注がれてしまったサキュバス。

 二人はアレンの足元で痙攣を繰り返し、だらしなく口をぱくぱくさせるのみ。


 だが、好戦(レベル1000)にかかっているパンドラは戦う姿勢を崩さない。


「……」


 漆黒の宝箱。

 そこから顔を出し、アレンの欲望を更に肥大化させ操ろうとするパンドラ。

 まさに火に油を注ぐような行為。


 だが、パンドラは止まらない。


 瞳を輝かせーー


 欲望肥大化(レベル1000)


 瞬間。


 アレンは更に暴走。


「全ての女の子を我が手中に収めてやる。全員ッ、俺の性奴隷になれ!!」


 声を張り上げ、両手を広げるアレン。


 そして。


「性奴隷化(レベル1000)!!」


 押さえつけていた欲望。

 それを解放し、アレンは叫ぶ。


 場にいる女の子全員。

 その下腹部に浮かぶハート型の性奴隷の刻印。

 同時に皆、目にハートを浮かべ恍惚とした表情でアレンへと殺到。


「「あっ、アレンさまぁぁぁ♡」」


 という媚び声と共に。


 しかしそこに飛ぶ、パンドラの力。


 欲望操作(レベル800)

 ……欲望に溺れたモノを自在に操る。


 だが、やはり。


「パンドラッ、おまえも例外じゃないからな!!」


「……っ」


 アレンには一切通じない。


 宝箱開錠(レベル1000)

 ……あらゆる宝箱を開錠する。


 めきっ


 漆黒の宝箱。

 それがひび割れ、砕け散る。


「ひっ、ひぃ」


 初めて声をあげ、尻餅をついて涙目になるパンドラ。

 そんなパンドラに、アレンは手のひらをかざす。


「はははッ、怯えている女の子もたまらんな!! 最高だぜ!!」


 暴走する、堕落アレン。


「よしッ、こうなりゃ全員素っ裸にしてやる!! 酒池肉林だ!! あははは!!」


 全裸(レベル1000)

 アレンはそれを発動しようとする。


 だが、そこに。


「らしくないぞ、我が婚約者」


「うわぁ。完璧に闇堕ちしちゃってるよ」


「ロキ。アレンの気はわたしが引く」


 アレンの気配。

 それを察知し転を使い現れた、オーディンとロキ。そしてスルトの声が響く。


 三人は神。

 なので、アレンの力に対し多少の耐性はある。


「ん? これはこれはオーディンじゃないか。あんたも俺の性奴隷に?」


「性奴隷? 下衆なことを」


「下衆こそが男の本能ッ、さっさとてめぇも俺の性奴隷にーーッ」


 魔眼。

 それを見開き、オーディンは力を行使。

 全力で。手加減など一切なしに。


 スキル解除(レベル500)


 なんとかアレンにかかった堕落(レベル1000)と欲望肥大化(レベル1000)を解除する為に。

 だが、レベル500程度ではレベル1000は解除されない。


「オーディンッ、無駄なことはやめたほうがいいぞ!! あんた如きではこの俺にかなうわけがないんだからな!!」


 声を響かせ、オーディンたちに力を行使しようとする堕落アレン。


 女は皆、自分の玩具。

 俺を満足させる為だけの雌。


 アレンの中。

 そこに渦巻く、堕落の感情。

 女の子には優しく。

 そんな信条を微塵も感じさせない、アレンの雰囲気。


 そこに、スルトの力が割り込む。


「炎拳(レベル500)。死角移動(レベル500)」


 神の焔。

 それを纏ったスルトの拳。

 それが、アレンの死角に移動したスルトにより叩き込まれる。

 アレンの後頭部。

 そこに目がけて。全力で。


 だが、アレンには全く通じない。


「俺に抗うなって」


 微動だにせず、一瞬のみスルトへと視線を向けるアレン。


 その数秒の隙。

 それに、オーディンはロキに目配せ。


「ロキ」


 名を呟く、オーディン。


 それに応え、ロキは空間から書物を取り出しーー


「りょーかい。ぼくの本に蓄積された1000年分の魔力。それを使ってオーディンさんのスキル解除のレベルを2000にあげるよ」


 声を響かせ、ロキは瞼を閉じる。


 そして。


「オーディンさんのスキル解除をレベル2000に」


 眩い光。

 それがオーディンを包み、アレンなら一瞬で可能なレベル上限解放がロキの1000年分の魔力により達成される。


 スルトに行使されそうになる、アレンの力。


「おまえも性奴隷に」


 しかし、そこに。


「スキル解除(レベル2000)」


 ロキにより強化されたオーディンのスキル解除。

 それが発動され、アレンにかかっていた堕落(レベル1000)と欲望肥大化(レベル1000)が打ち消される。


 途端。


 アレンの目。

 そこに光が戻りーー


「ん? あれ? スルトさん? どうしてここに?」


 いつものアレンに戻る。


「それにオーディンさんも? ロキくんも? うーんっ。一体なにがあったんだ? それにしても。あ、相変わらずお美しいですね、オーディンさん」


 首を傾げつつも、視線の先のオーディンに頬を赤らめるアレン。


 その姿。

 それに、ロキはほっと胸を撫で下ろす。


「どうやら元に戻ったみたいだね。うんうん」


「うむ。あのアレンこそ、我が婚約者。堕落したあやつ等、もう二度と見たくはないものだ」


 そんな安心しきった二人の姿。

 そこからアレンは悟る。


 あれ?

 もしかして俺。手加減(レベル1000)をしたおかげでなにかやったのか?


 ドM化した、ルシファー。

 アレンに一色に染まった、サキュバス。

 蹲りアレンに怯え震える、パンドラ。


 その三人に、アレンはとても申し訳なくなってしまう。


「くそっ、俺としたことが。女の子ときゃっきゃっうふふふしたかっただけなのに」


 反省し、三人を元に戻すアレン。

 加えて、自分の発動していた性奴隷(レベル1000)もアレンは解除。


 そして。


「みなさんッ、貴女たちは俺の大切な仲間!!」


 そう叫び、場に居る悪しき女の子たち全員に改心(レベル1000)を付与。


 更にお詫びとばかりに。


「物体的な物ならなんでもひとつプレゼントします」


 願望成就(レベル100)を発動し、女の子全員になんでもひとつだけ欲しい物を贈る力を行使したのであった。


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― 新着の感想 ―
[一言] ノクターン展開行きをギリギリ免れましたね
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