悪しき女の子たち①
「う、うわぁ。いっぱい現れた」
居並ぶ、悪しき女の子たち。
それにへたり込んだまま感嘆してしまう、死神。
曰く。
「うーんっ。いい気分。いっぱいいっぱい人類を堕落させちゃおっと」
黒翼と白翼。
それを左右ではためかせて瞳を輝かせる、堕天使ルシファー。
見た目はやんちゃそうな金髪なお姉さん。
しかしその胸とスタイルは筆舌に尽くしがたいほど、素晴らしいモノだった。
堕天使ルシファー
保有スキル
堕落(レベル1000)
心眼(レベル800)
「この世界の男。これ全て、我の餌。そして誓おう。一匹残らずその精気を吸い尽くすということを」
悪魔の尻尾。
それを振り、桃色の妖艶なオーラを漂わせる吸精悪魔サキュバス。
その全てが男の性欲を掻き立てる、男にとっては恐ろしくもしかし憧れの存在。
吸精悪魔サキュバス。
保有スキル
吸精(レベル900)
性癖合致(レベル500)ーー相手の性癖に合わせ見た目を変化させる
性欲操作(レベル100)ーー相手の性欲を自在に操る。
「……」
漆黒の宝箱。
そこから顔だけを覗かせる、少女パンドラ。
つぶらな瞳に、幼い顔立ち。
しかしその力は、絶大。
パンドラ
保有スキル
欲望肥大化(レベル900)ーー欲望を暴走させ理性を失わせる。
欲望操作(レベル600)ーー欲望を操作し操る。
その他にも様々な悪しき雌たちが、アレンと死神の視界の中で口々に恐ろしいことを言い放っていた。
威勢よく。
自分たちに敵はいないと言わんばかりに。
だが、そこに。
「まさに楽園。男の夢だろ、この状況」
恐れるどころか興奮しまくったアレンの声。
それが響き、悪しき女の子たちの視線が全てアレンへと向けられる。
「なに? あの男」
「ぷっ。すごく弱そう」
「腹ごしらえに食べちゃおっかな?」
アレンを舐め腐る、小悪魔少女三人組。
三人はその手に小柄なトライデントを握り、ちいさな翼をぱたぱたと揺らしていた。
見た目は三人とも同じで銀髪、黒目。
スタイルもまた巨乳で小柄なロリ巨乳。
そんな生意気な三人組に、アレンは力を行使。
「即堕ち(レベル1000)」
瞬間。
三人の身体。
そこに電流が走りーー
「おほぉ♡ 」
「いぐぅ♡」
「あへぇ♡」
情けなくも下品な声。
それを響かせ、その場に卒倒し痙攣を繰り返す三人。
その様。
それに、余裕ぶっていた雌たちの勢いが若干弱くなる。
「えっ。い、今。なにしたの?」
「あ、あの男。人間だよね?」
「そ、そうよ。ににに。人間に決まってる」
「あ、相手はたった一人。わたしたち全員でかかれば問題なく倒せるはず」
空を飛ぶ、ダークエルフの軍団。
その集団はなんとか自分たちを奮い立たせ、アレンに向け攻撃を開始。
皆手のひらをかざし、魔法を発動。
闇球(レベル100)
それがアレンに向け、一切に放たれた。
一発一発が山を崩す威力をもつ、闇球。
それが全て、アレンへと向かってくる。
だが、アレンは動じない。
全属性耐性(∞)
それを持つアレンに、闇球如きは通用しない。
ターゲット固定。
それを発動し、自分のみに闇球を集中させーー
「この世界に影響が出ないようにしないとな」
呟き、自らの身体で闇球を全て消滅させるアレン。
そして同時に。
快感上昇(レベル1000)……快感が1000倍になる
刺激変換(レベル1000)……あらゆる刺激が快感に変換される。
その二つ。
それをダークエルフの集団に向け、アレンは発動する。
刹那。
空気との接触。
それだけでダークエルフは快感のあまり悶絶。
いやらしい喘ぎ声。
それを響かせ、次々と地へと墜落していくダークエルフたち。
その光景。
それは煙にまかれ墜落していく羽虫そのもの。
「……っ」
「お、おい。聞いてないぞ。あ、あんな化け物がいるなんて」
「て、撤退だ」
「て、撤退って。どうやって?」
暗黒女騎士の軍団。
その漆黒の甲冑姿の面々は、既に戦意を喪失。
全員、その手から暗黒剣(レベル500)を落とし後退りをはじめる始末。
そんな彼女たちにも、アレンは力を行使。
「装備解除(レベル1000)」
「「「!?」」」
ぱりんっ
という音と共に、騎士たちの装備は粉々に砕け散る。
そして残ったのは、サラシ姿で筋肉質の女騎士の軍団だけだった。
赤面する、元暗黒女騎士たち。
それにアレンは、更に力を行使。
騎士団長(レベル1000)……あらゆる騎士団の長になることができる
「団長様」
「なんなりとご命令を」
「わたしたちの命。それは貴方様の為に」
一斉に膝をつき、アレンに忠誠を誓う元女暗黒騎士たち。
それにアレンは満足げに頷く。
「よしっ。新しい装備をプレゼントだ」
武器創造(レベル1000)
自動装備(レベル500)
女騎士たち。
その身に装備されていく、聖なる鎧と剣。
「これで貴女たちは暗黒騎士ではなく聖騎士。俺の近衛騎士として、末長くよろしくお願いします」
声を響かせ、アレンは一礼。
「「「仰せのままに」」」
轟く女騎士たちの声。
そんな現実離れした出来事の数々。
それに流石のルシファーと、サキュバス。加えてパンドラもまた冷や汗を滲ませてしまう。
「や、やばい。来る世界。間違えちゃったかな?」
「ぎゃ、逆に搾り取られちゃう」
「……っ」
だが、アレンはそんな三人にも矛先を向けた。
退路封鎖(レベル1000)
悪しき女性耐性(レベル1000)
「これでどこにも逃げられません。さあッ、この俺と戦ってください!!」
響くアレンの声。
それはまさしく、獲物を見定めた捕食者そのもの。




