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オーディン②

「なるほど。これは確かに」


馬に跨り、こちらを見つめるアレン。

それを見つめ、オーディンは拍手。


「ロキとスルト。あの二人が言っていたこと……それは本当のことだったようだ。人の身でありながらその力。ふむ。確かに逸材」


鑑定(レベル480)


それを発動し、オーディンはアレンを鑑定。


名前……アレン

貯蓄スキルポイント……35806992

所持スキル……∞(いくらでも獲得できる為表示不可)


「完全に我を超えておる。面白い。面白いぞ。ラグナロクに収まるレベルの存在ではないな、アレン。やろうと思えば世界の再構築さえできてしまう」


アレンの他の追従を許さない最強っぷり、

それ対し、素直に賛辞を響かせるオーディン。


そんなオーディンに、アレンは応える。


馬から降りーー


「オーディンさん。その、品定めの結果を発表してもいいですか?」


そう声を発し。


「女の子。ってだけで+100。100点満点で合格です。眼帯もいい感じ。うんうん。オーディンって聞いて勝手に男を想像してたんですけど……貴女みたいな知的でスレンダーでお美しいお姉さんなら、はい。1000点満点」


こちらも拍手をし、更にスキルを発動するアレン。


聖女加護(レベル500)

対象……オーディンの片目


刹那。


「……っ」


かつてヘルに奪われた、オーディンの片目。

全ての魔眼を含有した瞳。

それが完全に再生。


「眼帯。あっても美しいですけど……それ外した時のオーディンさんはもっとお美しいと思うんです。身体的ハンデ。そんなものを女の子に背負って欲しくない」


心の底からの本音。

それを響かせ、オーディンに微笑むアレン。


そのアレンの言葉。

それをオーディンは、笑う。


「はっはっはっ。良いッ、良い!! この我を女として見た存在ッ、それはアレン!! お主がはじめてだ!!」


豪快に声を響かせ、眼帯をちぎり放り投げるオーディン。

そしてあらわになった、オーディンの素顔。


一言で言うならめちゃくちゃ美人。


ごくりっ


唾を飲み込み、オーディンの神秘的な美しさに見惚れてしまうアレン。


まるで一種の芸術作品。

整った鼻梁に、月光を思わせる白く透き通った肌。

黒のダイヤモンドを連想させる両の瞳は、見るもの全てに畏怖と敬服を与える。

およそ人知の及ばぬ領域。

人が触れてはいけない、美の極地。

それがオーディンの素顔からは漂っていた。


「あッ、あの!! 絵か何かですかッ、貴女のその美しすぎる美貌は!?」


指輪創造(レベル10)


焦り、婚約指輪を創造してしまうアレン。


「結婚してください!! おッ、俺!! オーディンさんのーーッ」


夫になります!!


瞬間。


「んーっ、アレンくん? 今、なにを言おうとしたのかなぁ?」


「素敵な男は一時の感情に身を任せないものだぞ? アレンくん。アレンくんは素敵な男の子だって、わたし信じてるぞ?」


ヘスティアとブラックドラゴンの声。

そして。


「はぁ、アレン。お前はほんとに女に弱すぎるな」


「えぇ。まぁ、それがアレンくんっていったらそれまでですけど」


苦笑するアカネとヤナギ。

その二人が、皆の発動した転移と共にアレンの背後に現れる。


「あっ、い、いや。これは」


焦り、あたふたとするアレン。


更に。


「オーディンさん。眼帯取れてるじゃん」


「うん? よく見たら、目も復活してる?」


「えっ? ほ、ほんとだ!! す、すごい!!」


「アレンにやってもらったんですよね? むしろそれ以外、考えられないけど」


ロキとスルト。

その二人の神もまた、オーディンのすぐ側に現れ感動。


「うむ。よもやこの眼が元に戻るとはな。あのアレンという名の存在。お主らの言った通りの逸材であった。いや、逸材というレベルに収まるレベルではない」


興奮のあまり頬を赤らめ、アレンを凝視するオーディン。


そんなオーディンの視線の先。

そこで繰り広げられるいつもの光景。


「あっ、アレンくん。その指輪、なに?」


「うーん、ん? よく見ると、"オーディンさんへ"って文字が刻印されてるけど……どういうことかな?」


笑顔でアレンに詰め寄る、ヘスティアとブラックドラゴン。

顔は笑っている。

しかしその目の奥。

そこにはただならぬ眼光が宿っていた。


「お、お、落ち着いてください。これには、その。ふふふ。ふかーいわけが」


アカネとヤナギ。

その二人の後ろに隠れ、子ウサギのように身を震わせるアレン。


そのアレンの姿。

そこには、最強の面影は微塵もない。


「落ち着くのはアレンくんだよ? そんなに慌ててどうしたの? ねぇ、ねぇ、ねぇ? ふふふっ。慌ててるアレンくんも可愛いな」


危ない乙女。

その雰囲気を醸し、頬を赤くするヘスティア。


そして。


「アレンくんっ。ちゃんと説明してくれないと……そうだなぁ。今すぐ、干からびるまで搾り取っちゃうぞ?」


ペロリ。

舌なめずりをし、龍の本能を露わにするブラックドラゴン。


そんな二人に、アレンは自分を責める。


く、くそっ。

おおお。オーディンさんの絶世の美女っぷりに我を忘れるんじゃなかっぜ。


そこに。


「落ち着けって、アレン」


ちゅっ


焦るアレンの頬。

そこにアカネは軽くキスをする。


それに、アレンは冷静さを取り戻す。


ぽっと頬を赤らめ、アカネに見惚れるアレン。


「あ、アカネ先生」


「よし、少しは落ち着いたな」


笑い、アカネはアレンの頭を撫でる。


それに、アレンは思いつく。

冷静になった頭。

そこに浮かんだ、この状況の打破方法。


「み。みんなはッ 俺の婚約者!! なにがあっても絶対に幸せにします!! 絶対の絶対にです!!」


指輪創造(レベル10)


婚約指輪を大量に創造し、場に居る女の子全員の薬指に指輪を転移させていくアレン。


アカネ。

ヤナギ。

ヘスティア。

ブラックドラゴン。

スルト。

オーディン。


そしてーー


「ん? どうしてわたしの指にまで?」


保健室で外の様子を伺っていたサーシャの薬指。

そこにも指輪は転移。


更に。


「な、なにこれ?」


「婚約指輪かな?」


「こ、婚約指輪ぁ!? まさかあいつが?」


「う、うんっ。そうだよ。アレンくんからの婚約指輪だよっ。こんなことができるのは、その。アレンくんしか居ないよ!!」


「あのバカッ、なに見境なしに指輪を送ってんの!! ほッ、ほんとに精神年齢何歳なのかしら!?」


興奮するココネと、顔を真っ赤にし憤るフウカ。

しかし、二人ともどこか嬉しそうでもあった。


「よ、よし。これで万事解決だ。ふぅ。なんとかなったな」


一人満足し、アレンはその場にへたりこむ。


そんなアレンにかかる皆の声。


「絶対に幸せにしてよ、アレンくん。ちゅっ」


投げキッスをするヘスティア。


「ふふふ。新婚初夜はわたしがリードしてあげるからね」


うっとりとアレンを見つめる、ブラックドラゴン。


「オーディンさん」


「ん?」


「その。どうします? 婚約の契りを受け入れるのですか?」


「指輪を贈られた以上、検討はせねばなるまい。奴等との因縁が終わった後、結論を出すとしよう」


「仰せのままに」


オーディンの意思。

それに頭を下げる、スルト。


「全員と婚約、か。随分と大胆な選択をしたものだな」


「確かに。でも、まっ。言った以上は責任を負ってもらわないと」


薬指に輝く、婚約指輪。

それを見つめ、アレンの決断に感服するアカネとヤナギ。


そんな女の子たちの反応。

それにアレンは更なる上乗せを実行。


男として責任はとる。

全員幸せにするんだからな。


胸中で呟き、力を行使するアレン。


レベル上限解放(レベル1→500)

レベル上限解放がレベル超絶解放(レベル500)にランクアップ。


これより、スキルレベルは500より上の1000まであげることが可能になりました。

加えて、スキルランクアップも二段階から三段間に上昇しました。


試しに、アレンは力を行使。


拳聖(レベル500→1000)

剣聖が拳神(レベル1000)にランクアップ。


「ふんッ」


空に向け、軽く拳を突き出すアレン。


途端。


その風圧で、星が一つが微粒子レベルで粉砕。

空一面に綺麗な星屑が散ったのであった。

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