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ラグナロクへの誘い②

「すごっ、エクスカリバーじゃん」


嬉しそうに呟き、横に立つロキへと目配せをするスルト。

そのスルトの仕草。

それにロキもまた嬉しそうに「すごい人間が居たものだ。男のぼくでも惚れ惚れするくらいにね」そう声を発し、深く感心。


「他にも色々作れますよ」


クラウソラス(レベル500)

グングニル(レベル500)

天叢雲剣(レベル500)

ゲイボルグ(レベル500)

ソロモンの書(レベル500)

必中の弓矢フェイルノート(レベル500)

フラガラッハ(レベル500)


次から次へと古今東西に伝わる神代の武器を創造し、宙に浮かせていくアレン。

その全てが金色に輝き、本物であることは一目瞭然。


「わーっ、アレンくん。武器商人みたい」


「ねぇねぇ。防具とかも作れちゃうの?」


ぼいんっぼいんっ


大袈裟に感動し、ヘスティアとブラックドラゴンはジャンプしながら胸を揺らす。


そんな二人に鼻血を垂らす、アレン。


「さ、最高。もうなんでもつくっちゃうよ、俺」


「わーいっ。つくってつくって!! わたしぃ、えっちな装備つくって欲しいな」


「わたしは装備よりもぉ。アレンくんとの子どもをつくりたいな」


「くっ。ふ、二人揃って俺の扱い方を熟知してやがる」


夜のお店の女の子。

そんな風にアレンを盛り上げる、ヘスティアとブラックドラゴン。

そんな二人に、いつものように流されるアレン。


聖者のローブ(レベル500)

アイギスの鎧(レベル500)

イージスの盾(レベル500)

アキレスの盾(レベル500)

エロスのローブ(レベル500)

誘惑のドレス(レベル500)


同じく宙に浮き、金色に輝く装備たち。


それにヘスティアとブラックドラゴンは更に感動しーー


「エロスのローブ。透け透けじゃない」


「誘惑のドレス。肝心なところに穴が空いてるわね」


うっとりと。

二つの防具に対し、頬を赤らめる。


す、透け透けと。穴あき。

そそそ。それをヘスティアさんとブラックドラゴンさんが装備すれば。


ごくり。


想像し、「や、やべぇ」と呟き、卒倒しそうになるアレン。


だが、そこに。


「素晴らしい。アレン。君はほんとに神さえも超える」


興奮したスルトの拍手。


そして。


「アレン様。とお呼びしたほうがいいね。是非、忠誠を誓わせてくれ」


片膝。

それをつき、畏敬に満ちた表情を浮かべるロキ。


そんな二人に、アレンは謙遜。


「いえ、俺なんてそんな。急に目覚めた力のおかげで、元から自分にあった力じゃないですし」


徒歩という名の力。

それが目覚めた時のこと。

それをアレンは思い出す。


「その。朝、目が覚めたら"徒歩"って単語が頭に浮かんで。それから一歩歩く度に、スキルポイントが貯まっていったんです」


「へぇ、そうなんだ。詳しく知りたいな」


アレンの言葉。

それに瞳を輝かせる、スルト。

そして、ロキもまたスルトと同じように瞳を輝かせ声を発した。


立ち上がりーー


「徒歩、か。歩く度にスキルポイントを得られる力……うん。実に興味深い」


懐から書物を取り出し。


「少し調べてみよう」


そう言って、ロキは書物へと命ずる。


厳かな声音で。


「ロキの名において命ずる。徒歩という名の力について解を示せ」


途端に光を発し、自動的にページが捲られる書物。

その光景。

それはまるで神が読書をしているかのように、神秘的で知的な光景だった。


「す、すごいですね。あの少年」


「なんだか。普通の人間には思えないです」


ロキの放つオーラ。

それにただならぬなにかを感じ取る、レッドとブルー。

そしてそれはアカネとヤナギも同じだった。


「あの二人は人間ではないナニカだろ。アレンからは人の匂いがするが、あの二人からは一切しない」


「えぇ、まさしく。アカネさんの仰る通りです」


しかし、アレンにはわかっていた。

スルトとロキ。

その二人は人の姿をとった神であることを。


だがアレンは敢えてそのことを皆には伝えないでおく。


そこに響くロキの声。


「うーん。わからないな」


首を傾げ、ロキは自ら書物を閉じる。


「君のその力……ぼくの書物を持ってしても謎だらけ。歩くだけでスキルポイントを得られる。そんな力のことは一切書かれていないんだ。過去現在未来。その全ての時空においてね」


「謎だらけか。うんうん。それもいいかも」


更に恍惚とする、スルト。


そして。


「アレン。どう? いっしょに来てくれない? わたしは……ううん。ラグナロクは君を欲している。オーディンさんもきっと君を歓迎してくれる」


そう声を響かせ、スルトはアレンに向け手のひらを差し出す。


揺れる赤髪。

舞う、火の粉。


それに対し、アレンに三度抱きついたヘスティアとブラックドラゴンはスルトに向け言い放つ。


「ダメっ。アレンくんは渡さないよ」


むぎゅっ


「アレンくんっ。行ってはダメ」


むにっ


いつのまにか二人に装備されたエロスのローブと魅惑のドレス。

そのおかげで、アレンは声さえあげれず二人の胸の感触に悶絶。


「さ、最高だぜ!! いやッ、最高を通り過ぎて至高の極地!!」


叫び、スルトに謝罪。


「ごめんなさいッ、スルトさん!! こ、こういうわけでそっちにはいけません!!」


「100点満点の返答だぞ、アレンくん。ほらっほらっ。もっともっと堪能してくれてもいいんだぞ?」


むにぃっ


「うふふふ。それっそれっ」


むぎゅっむぎゅっ


胸を押しつけ続け、二人はアレンの思考を破壊。


「ねぇ、スルト」


「ん?」


「あの人間。欲望の塊だね」


「あぁ、そうだな」


「あの調子じゃこっちの話に耳を貸してくれない。困ったな」


困り、アレンからスルトに視線を向けるロキ。


瞬間。


「えっ。ちょっ、スルト!?」


「なんだ?」


真剣な表情で服を脱ぎそうになる、スルト。

それに声を張り上げ、ロキはなんとかスルトの脱衣動作を中断させた。


「なッ、なにやってんの!? どどと、どうして服を脱ごうとしてんのさ!?」


「なんでって。あの人間をこっちに引き込む為だ。欲望に弱いんだろ、アレンは」


なにか問題でも?

そんな表情で、再び服を脱ごうとするスルト。


そのスルトに、ロキは焦燥。


「馬鹿なことするもんじゃないよ!! オーディンさんが見たらブチ切れ案件だよ!? たった一人のものすごい人間相手にそこまでする奴がどこに居るの?」


「ここに居るだろ。アレンにはここまでする価値がある。安いもんだ。わたしの裸ぐらい」


「す、スルト。本気か? 本気で裸になるつもりか!?」


「あぁ。アレンをこちらに引き込む為ならば」


「……っ」


っと、そこに。


「おッ、女の子が外で裸になっては風邪を引く!! 女の子が意味なく病気になることッ、それは俺が絶対に許さない!! 薄着の装備のヘスティアさんとブラックドラゴンさんもッ、気づかないですみません!!」


アレンの的外れな声が響きーー


建築(レベル1→500)

建築が建築神【ヘパイストス】(レベル500)にランクアップ。


ヘパイストス(レベル500)。

あらゆる建物を一瞬で建てる。


が、発動。


途端。

建築材料が世界中から一瞬にして集まり、そしてほんの数分で巨大な城が完成。


「さぁッ、みなさん!! 風邪をひかないうちにはやく中へどうぞ!! お話の続き。それは中でじっくりと!!」


「「「……」」」


アレンの常軌を逸した凄まじさ。

それに面々は目を点にし、その場に立ち尽くすことしかできないのであった。

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