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相思相愛

「うーんっ、やっぱりアレンくんは強いね。ターゲット固定(レベル10)を使ってわたしたちの攻撃を自分に向けるなんて」


姿勢を戻し、アレンに感心するヘスティア。

だがその目に宿るエリスに対する敵意。

それは未だ健在だった。


「ねぇ、アレンくん。君がそこまでしてあの女を庇う意味ってなに? 真っ当な理由とかあったりするの?」


瞳孔。

それを開き、ヘスティアはアレンではなくエリスのアジトを凝視。


「もし真っ当な理由がないなら……うん。いくらアレンくんが止めてもわたしは止まらないよ。なにがあっても、あの女をこの世から消す。だってわたしアレンくんのことが大好きだもん」


「……っ」


「だからアレンくん」


赤面し返答に窮する、アレン。

ヘスティアはそのアレンに視線を固定し言い切ろうとした。


「わたしを止めたいなら。わたしをーー」


殺す覚悟でお願いね。


だがその声が響く前に、アレンはヘスティアを抱きしめその唇を無理矢理塞ぐ。

自らの唇で、勢いのままに。


途端に勢いを無くし、全身から力が抜けるヘスティア。


その光景。

それを見つめ、ブラックドラゴンは自分の頬を両手でおさえ興奮。


「わたしもわたしもッ、おーいアレンくん!! わたしもキスしたい!! 初めては二人に奪われちゃったけど仕方ないわ。キスのその先はわたしが頂くってことで妥協してあげる!!」


ドラゴンとしての本能。

強者に惹かれその子孫を残したいという本能。

それをいかんなく発揮し、エリスに対する敵意を消滅させるブラックドラゴン。


その声。

それに慌てて唇を離す、アレン。


「あっ、その。ごめんなさい、ヘスティアさん。つい勢い余って」


「ううん。いいんだよ、アレンくん」


乙女の表情。

それを晒し、すっかり機嫌が元に戻るヘスティア。


「アレンくんの気持ち、よく伝わった。できればもう少しいい雰囲気の中でキスしたかったけど……それは贅沢だよね。うんうん。ちょっだけぎこちなかった。たけど、それは良しとしてあげる」


「……っ」


赤面し、ヘスティアを離すアレン。


そして、そこに。


「アレンくんッ、次はわたしだよ!!」


「!?」


獲物を見定めた肉食獣のように、アレンに向け走り寄ってくるブラックドラゴン。


「ぶ、ブラックドラゴンさん!?」


「えいっ♡」


むにっ


本能を剥き出しにし、ブラックドラゴンはアレンを抱きしめ空中に飛翔。


そして。


「うふ。わたしが三番目だね、アレンくん」


「す、ストップ。ストップです、ブラックドラゴンさん」


「んー聞こえなーい♡」


ちゅっ


アレンの身体。

それを強引に引き寄せ、ブラックドラゴンは本能のままにアレンに接吻。


そして、そのまま数分間唇を押しつけーー


「ぷはっ。ごちそうさまでした♡ 勢い余って、長くキスしちゃった」


そう声を発し、赤面しぐったりとしたアレンを更に強く抱きしめるブラックドラゴン。


「んーこのまま。やっちゃおっかな?」


だが、そこに。


「ブラックドラゴンッ、それ以上やったら撃ち落としますよ!! はやくおりてきなさい!!」


こちらに手のひらをかざす、ヘスティア。

その声が響き、ブラックドラゴンは「はいはい。わかったわよ」と機嫌よく応え、アレンと共に地上へと戻っていく。


ブラックドラゴンの抱擁。

そこから解放され、アレンはふらつく。


そして、アレンは新たなスキルを獲得。


取得不能スキル

龍眼(レベル1)、擬態(レベル1)、闇焔(レベル1)

を獲得。

これより先、ポイントを消費してのレベルアップが可能になりました。


あ、あれ?

エリスさんと仲間の契りを交わしてから、心を許した相手のスキルを受け取れるようになっている。


胸中で呟く、アレン。

念のためにアレンは常時スキルを確認をした。


常時スキル……相思相愛(レベル10)

効果……心を許した相手。それと接触することにより自動で取得不能スキルを獲得できる。


ブラックドラゴンとの接吻。

それに頭をぼうっとさせながら、アレンは呟く。


「や、やべぇスキルだな。これ」

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