SSS級②
応接室を後にした、アレン。
その足でアレンは早速、スキルポイントを貯めていっていた。
一分一秒も無駄にできない。
そんな面持ちで。
「あいつ、なにしてるの? あんなにはやく歩きまわって」
「うーんっとね。アレンくん曰く、SSS級魔物討伐の為に修行してるんだって」
「修行? あれが?」
「う、うん。詳しく聞いても3日もあれば充分だっしか言ってくれないんだよ、アレンくん」
窓の外。
そこからグラウンドを高速で歩き回るアレンを見つめる、ココネとフウカ。
そしてそのココネとフウカと同じように、窓際にはたくさんの生徒たちが集まっていた。
「おーいッ、アレン!! がんばれよ!!」
「聞いたぜッ、この学園の為に一肌脱いでくれるってな!!」
「素敵……ますます惚れちゃった」
「自己犠牲のできる男の子。それがアレンくんなの。あぁ、見てるだけで胸の高まりが治らない」
男子は声援を送り、女子は皆胸の前で手を組みアレンに見惚れる。
そんな生徒たちの姿。
それにフウカは胸中で呟く。
「学園の為に? あいつのことだからもっと他の理由があるに決まってるわ」
懐疑的な眼差し。
それをもってアレンを見据える、フウカ。
そしてそのフウカの予想。
それは見事に当たる。
「ど、どれくらい貯まったかな?」
アレン。
貯蓄スキルポイント……285360
「ま、まだまだ。最低でも1000000ポイント貯めてSSS級魔物とやらを瞬殺してやる」
じゅ、10分もあればあんなことやこんなこともできる。
待っていてください。ヘスティアさん。
俺必ず、余裕でSSS級魔物をぶっ倒して見せますよ。
学園のことなどどうでもいい、アレン。
"「10分間、わたしを好きにする権利。それでどうかしら?」"
ヘスティアの自分の胸元をアピールしながらの言葉。
それを思い出し、アレンは男としてのやる気を奮い立たせる。
だがそこで、アレンはふと考えた。
「ん? ちょっと待てよ。SSS級魔物ってどんな魔物なんだ? ヘスティアさんの言葉に興奮しすぎて確認するのを忘れてたんだが?」
胸の内。
そこで呟き、アレンは頭を抱える。
「や、やべぇ。いくら1000000ポイント貯めても取るスキルを間違えちまったら……こ、こっちが瞬殺されちまうじゃねぇか」
アレンは焦る。
しかしそこは、アレン。
スキル……魔物探索(レベル1)
ポイント消費……100
魔物探索を獲得しました。
更に。
1レベルアップにつき200消費。
2000消費。
魔物探索がレベル10になりました。
魔物探索がレベルMAXになりました。
「よし、これで」
瞼を閉じ、アレンはこのあたりに生息するSSS級魔物を探索する。
SSS級魔物……ブラックドラゴン
「成程。こいつがヘスティアさんの言っていたSSS級魔物だな」
頷き、瞼を開けるアレン。
なら、話は早い。
剣聖(レベル500)。
自己治癒(レベル500)。
龍殺し(レベル500)。
闇耐性(レベル500)。
を約100000ポイントで獲得し、アレンは対ダークドラゴンのオーラをたぎらせる。
しかしアレンは満足しない。
念には念にを。
まだ時間は残されている。
こうしてアレンは、ヘスティアとの約束である3日という時間をスキルポイントの為に費やしていくのであった。
〜〜〜
そして、3日後。
貯蓄スキルポイント……32566090
アレンは圧倒的なスキルポイントを引っ提げーー
「やっほー、アレンくん。お久しぶり」
「へ、ヘスティアさん」
「じゃあ早速行こっか」
「はい!!」
取り巻き数人を連れたヘスティアのお迎え。
それに連れられ、ブラックドラゴンの巣へと向かっていったのであった。




