表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集7 (301話~350話)

ダキヤの果実

作者: 蹴沢缶九郎

初めてダキヤの果実を食べた若者は、「こんな美味しいものが世の中に存在したのか」と感動し、周りの人々にダキヤの素晴らしさを広めてまわった。


ある日、噂に広まるダキヤの果実を口にした別の若者が、「どんなものかと期待して食べてみれば、なんて事はないただの果実ではないか」と、噂以下の味に拍子抜けした。

そんな若者の言葉をたまたま近くで聞いた、ダキヤを至高の果実と信じている人物が若者に文句を言った。


「やいやい、ダキヤをただの果実だって!? ふざけるな!! こんなに美味しい果実の素晴らしさをわからないなんて、お前の舌はどうかしてるんじゃないか!?」


文句を言われた若者も黙っていない。


「どうかしてるのはお前だ!! こんな果実を有り難がりやがって!!」


「なんだと!!」


「やるか!!」


とうとう二人は取っ組みあいの喧嘩を始めた。ダキヤに関するいざこざは何も彼らに限らず、世界のあちこちで見られ、やがてはダキヤ至高派対ただの果実派での戦争にまで発展した。


ダキヤが魅惑の果実か否か、いずれにせよ食べる事のない我々には関係のない話…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 私はマツタケを食べないので(大体、あまり店頭においてない)、中国産と日本産の味の差の論議には、まったく関信ありません。そういうことかなw
[良い点] テンポ良く読めました。余計な説明が無くておいらはいいと思います。 [一言] なるほどこういう書き方もあるのかと勉強になりました。 ただ、興味を持って読んだ身としては、なんらかの結果は欲しか…
2016/10/16 06:59 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ