老人と岩山
△ 老人と岩山 ▽
――あれから更に1週間後
今日は大雨が降り、登山者は全く訪れる事は無かった。
暇を持て余していると、雨音の中で、岩を叩く音が響く。
岩戸は、かなり集めなので音が響く事はそうそう無いから不思議に思った。
「誰だよ。俺は忙しいんだ」
全く忙しくありません。
ただ言ってみたかっただけなのだ。
「雨の日も何かに精を尽くしているとは、感心感心」
そとから老人の声が響きわたる。
はっきり聞こえすぎるので、正確には老人に似た何かが、脳に直接語り変えてくるような感覚だった。
「精を出している俺の邪魔だてをするのか?」
「ほほほ、か弱き神よ。汝、更なる力がほしくはないか?」
「力はいくらでもほしいが、俺は私欲のためにしか使わないぞ」
「力とは己の為にあるものじゃ。他人の為に使うものではない」
そう老人が話す。
「では聞こう、お前は他者に力を与えて、何の特になる?」
「簡単な事よ、現在この地は、我に仇名す勢力がばっこしておる。その駆逐を依頼したいだけじゃ」
「お前がくれる力は何か分からないが、俺が力をつけて、お前に渾名すようになれば、お前の目論見は無駄だろう」
「その時は、他の者に役割を与えるだけじゃ」
「……」
「末永き良き関係を、我が名はフラク、同郷の好じゃ。受け取るがよい」
勝手に押し付けられるように力を与えられてしまった。
【天神地祇】…天地の神々。より高い神格を得る事ができる。
幅の広いスキルポイント獲得及び、個人の権能発現。
【血の盟約】…生物を攻撃もしくは絶命させたとき、そのマナを一部
スキルポイントとして獲得できる。
【富の権勢】…金銭や価値のあるモノを、マナとして世界へ還元
すると、その勢力内での換金額相当のスキルポイント
を獲得できる。
【直霊】…【血の盟約】【柏手の音】
《感謝や信仰の念によるスキルポイント獲得》
【富の権勢】の効果倍化。
【八意思兼】《個人の権能》…自分もしくは自分が
使役するモノが見聞きした
ものをイメージ化できる。
【破魔封神】…他者の権能を受け付けなくなる。
凄く有用な能力が加わった。
特に【八意思兼】は、情報収集がはかどり、かなり有利に、使役しているクーを展開できそうだ。
スキルポイントについては、獲得条件が増えた上に、倍化がついており非常に便利になった。
あの老人は何を考えているのだろう、偵察を放ってフラクという名の神を信仰している地域を探してみるか。他人に神格を与える事が出来るのであれば、かなり大きな力を持った神なのだろう。
言われるがままというのは何か引っかかるものがあるが、仕方がないだろう。