表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/25

救世(ぐぜ)

△  救世  ▽


嫁ぐ当日、ボロボロの髪や、服装を整えたルカが広場にいた。

元々かなり美しい女性であったが、少し身なりを整えただけで、その輝きは一気に眩いモノになった。山賊風情に与えるのはもったいないものだ。


現在スキルポイントは《65500》

【虚空門】《10000》取得

《対象者の一部を転移させる魔術》

スキルポイント《55500》


【狩人系】《500》取得

スキルポイント《35000》

【狩人】《500》

【罠師】《500》

【投擲士】《500》解放。


【狩人】レベル1から5取得

スキルポイント《39500》

【狩人レベル5】《16000》

【弓兵】《16000》

【狩猟生活】《1000》

【素材剥ぎ取り】《1000》解放。


【瞑想】《10000》

《安静状態だと、マナの回復力が増加》

【共感覚】《10000》取得

《使役しているモノと一体化。その能力と特徴を自分の力に上乗せして使用可能。使役しているモノは、術者の能力と特徴を一部上乗せできる。また、視覚だけでは無く、各感覚の共有化および、術者が決めた任意の声音で会話ができる》

【狩猟生活】《1000》

《命中率二割増加、気配を断つ》

【素材剥ぎ取り】《1000》

《倒した相手の素材を上手に剥ぎ取る》

スキルポイント《17500》



初めてだろう、人の願いを叶えるのは。


【投擲士】1から4取得。

スキルポイント《0》

【投擲士レベル5】《8000》


【靴作成可能】《10000》取得。


準備は整った。

久しぶりの娑婆の空気を吸いに行くか。

取りあえず【投擲士】は今回とは関係ないのだ。


そんなこんなで、数時間様子を見ているとガルム様降臨したようだ。

赤みのかかった髪を、オールバックにした。

筋肉隆々の男である。どこか野生の獣の様な雰囲気がただよう。

上半身はほぼ裸の格好で、背中にはバスタードソード。

結構イケメンなのが悔しい。


「がっはははー。今年の女は最高だろうが、おい!」


部下らしき男を二十人ほど連れてきている。


「よ、ようこそおいでくださいました」


そう言って、ペコペコしている村長を無視して、お目当てのルカへ近づいていく。


「ほう、体つきも俺好みじゃないか、もう少しいいものを食えば更に楽しめそうだな、おい!」


いやらしい笑みを浮かべて、ルカの顎を上げて、顔をまじまじと見ている。

ルカは抵抗するでもなく、目を見据える。


「……」


「気も強そうじゃねえか。なお気に入ったぞ、おい!」


舌なめずりをしている。

まあ、ルカがそれで良いなら、このまま放っておくことにしようと感じていたが、少し震えているのは見て取れた。強がっているのか。

それに、それ以上に表へ出なければならない理由もできた。


「この暴れ者!お姉ちゃんから離れろ!」


少女がいつもより粗暴な口調になっている。

村人たちは驚き、また静止しようと少女を止める。


「なかなか威勢のいい餓鬼だな、おい!」


「ルナ!おやめなさい!」

初めて、ルカが焦りの表情を浮かべた。

それを見て、ガルムはにやける。


「未練はない方がいいよな。俺だけの事しか考えられなくしてやるよ。おい!」


バスタードソードをガルムは抜き取る。

ルカは青ざめる。

その表情を楽しみながら、ルナへ近づく。


村人たちはルナから離れる。

誰一人手を差し伸べない。

その、ルナはガルムを親の仇の様ににらむ。

一歩も引かない。


「もう少し成長すれば、いい塩梅になりそうで、もったいないがな。おい!」


バスタードソードを上段に構え。

振り下ろす。

その風圧で、村人が少しバランスを崩してしまうほどの威力だった。

埃が舞い上がる。


「ル……ナ?」

すでにルカは、目に生気がなく、頬に一筋の涙を浮かべている。

「おいおい、体まで消えちまったのかよ。おい!」


ガルムは、ルカを見やる。

そこには抜け殻がいた。

こんなにも美しい抜け殻があるのかと思うほど、不謹慎にも神々(こうごう)しかった。

ガルムはそれを見て、満足げに笑う。


「俺が壊すまで、壊れんなよ、もったいないぜ。なあ、おい!」


ルカに近づこうとする。

しかし、ほどなく、その歩みは止まる。


「死体も見ずに満足しているあたりで、汝は(ぞく)にしても三流だ」


ガルムには変わった格好の男が、自分の正面の民家の屋根にいるのが見えただろう。

黒の(ほう)、白の袴。黒く紅い鼻緒の下駄。

狐の面。傍らには、先ほど骨まで砕いたはずの少女が抱えられていた。


そして、それは黒煙が、空気に溶け込むように消える。

背後から気配を感じる。

少女は、ゆっくり降ろされて、地面に足をつける。


「テメーは、誰なんだ!おい!」


「誰でも良かろう。我は、ただこの(わらべ)が助けを求めたから来たまでだ」


そして、自分に起こった事を上手く理解できていない少女は、呆けていたが、その言葉で俺の正体に感づいたようだった。


「お社様(おやしろさま)?」


「誰だか知らねーが、俺に喧嘩を売った事を、後悔させてやるぞ。おい!」


そういうと、後ろの子分たちも、それぞれの武器を抜く。


「お前ら暴れ……ろ?」


【虚空門】


俺の左手には、脈動感のある肉塊が血を噴きながらのっている。


「な、んだと……」


ガルムの左胸部は、空間が開いたように黒くなっている。

血が滴り、体が崩れ落ちる。


「汚い心臓だな……」


その心臓を足元にすて、踏みつぶす。

彼の部下や村民も唖然としている。

少女の前でやる事では無かったなと、少し反省する。

右手を天に向かい上げ、肩の高さまで前におろす。


「撃滅せよ」


その一言と伴に、気配を消していた《ハンタークー》が民家の屋根から弓を討る。

大量の矢が部下に向かって飛んでいく。

《ハンタークー》の攻撃力はあまり高くはない。

致命傷にはならないが、徐々に生命力を削っている。


【虚空門】


次に指揮をとっていそうな男の心臓を転移させる。

ぐらりと体を崩す。


周りの部下は、恐怖と、自分に降り注ぐ矢により、徐々に混乱状態になってくる。

防御力のある輩でも、手数で攻めれはば押しつぶす事は可能だ。


【虚空門】


今日、三人目の殺人を犯す。

肉ダルマの様な、体の大きな亜人とのハーフだろう。

内臓をごっそり転移させて、絶命させる。


矢の勢いはとどまる事が無く。

徐々に矢による負傷者と死者がでてきた。

逃げの体制に入ったところで、その矢から逃れる事はできない。

障害物を【転移門】で出現させて、行き止まりにする。


程なくして、賊はすべて、その命を散らした。

矢の雨がやみ、静寂が戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ