召喚スキルで顔出しNG
何となく書いてみた、今は後悔していな。3日後後悔するだろう。
△ 部屋という城 ▽
俺は発狂しかけていた。
何故そうなったかというと、日課のネトゲを終わらせて、好きなアニメの実況をしてから寝ようと考えていた。
アニメは相変わらず神展開、俺の嫁は今日も可愛くて、満足。
糞アニメと叩く荒しもいるが、そんな奴の意見なんてどうでもいい。
皆、各々が書き込む活字に、共感や反感する。
今流行りの、映像にコメントをのせるサイトとは違い、アナログな掲示板形式が、俺には性に合っているようだ。
そのアニメは、ワンクールで、今日はお楽しみの十話。
ワンクールアニメの十話は、「結」に向けての大事な話。
そんな中、監督がとち狂ったのか、原作ではないオリジナル展開なのか、急に俺の嫁が、死にやがった。
唖然としつつ、「こんな糞アニメは初めて見た」と投稿する。
もお、頭は真っ白。自分が好きなキャラが、モブの様な敵キャラにやられるってのは、何か悲しいものがある。
共感する書き込みがあるなか、「ざまぁ」とか「じゃあ自分で作ってみろよ」とかも書かれていた。
イライラが止まらない中、急に真っ暗になった。
突然の停電に、悪態をつきながら、何かを叫んでいた。
暫くすると、電気が再びつく。
しかし、キーボードは壊れており使い物にならない。
「おい!どーなってんだよ!」
床ドンしたのに、誰も反応がない。
家族内のお荷物である俺に、皆愛想をつかせているのは分かっている。
それでも、床ドンは一つの合図になっているはずだ。
もしかすると、今日は家族が居ないのかな?
それなら仕方ない。
それとも俺をこの部屋から出すために、兵糧攻めでも仕掛けてきているんじゃなかろうか?
決して俺は屈しないぞ!
ただ人と接するのが不器用な俺は、高校を卒業したころから、部屋に閉じこもる事が多くなった。最初は一時的なものと判断したのか、家族の対応は静観の方針だったのだろう。
大学も行かず、二十代も後半に近づくほどに、家族は焦りだし、何やかんや対応してくれたが、人と接する仕事は、続かなかった。
人と接する事が無い仕事をするのは、非常に難しい。
小説家だって、一人で本を書き上げるわけではない。
人気小説でない限り、ネット広告で稼いでいく事はできない。
そこで、家族のお金を元金に、為替や株をやったところ、毎月の自分の支出よりは、お金を確保できる手段を得た。毎月、家族と取り交わした一定額のお金を、ネット振り込みしている。内職としては、簡単なネットでの資料作成の手伝いなども定期的に行っており、家族から借りたお金は返済済みである。
そう不労所得のある引き篭もりとは、俺の事です。
そんなんで、大体床ドンすれば、食事が用意されるはずなのだが……。
仕方なく、トイレと風呂の時だけ開ける入口を開けようとドアに向かう。そのドアをこっそり開けた瞬間に、光が差し込んできた。空気がおいしい。
「えっ?外?」
広がる草むらには、見た事のない動物たちが群れを成している。
風の匂いなどここ数年感じた事は無いが、日本で感じる湿気の多い風とは違い、少し乾燥して、埃っぽい匂いが混ざった匂いの風。
一端、そっ閉じした。
「どういう事だ」
俺の家はいつから、俺の部屋が一階になり、いつからドアから外に行けるようになったんだ?
待てよ……「どこでもドア」の可能性を考察する。
一つ呼吸を置いて、少しスタイリッシュに、ドアを開けてみる事にした。
スタイリッシュには、特に意味がない。
右肘をドアの枠に突き立ててドアを開ける。
良い空気だ。埃っぽいが……。
酸素が足りないのだろう、少し風に吹かれてみた。
第三次兵糧攻め以来の外の風だ。
俺の部屋は特別製で、換気機能あり(窓を開けるわけでは無く室外換気)、空調完備、食料の備蓄あり、テレビは無いが、パソコン二台、ベットと人をダメにするクッション。
外の様子を確認するための、ウェブカメラによりセキュリティも抜群。
虫が嫌いなので、かなり綺麗に部屋を使っている。
こんな事してる最中に、為替や株は動いてしまう。
早くキーボードを直さなければ、かなりやりにくい。
現実逃避しながら、またドアを閉める。
「オーケー、オーケー。落ち着け俺。これは何かの間違いだ。そう新手の引き剥がし作戦だろう。おいおい、もう十分驚いたよ。今日から食事は、家族で一緒に取ろう、だからもうゆるして!マジで!」
再びドアを開ける。
そう、そこは草原だった。
「どーゆーこと?」