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Crafter  作者: 絶英
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プロローグ≪始まり≫

 2020年、世界は≪Crafter≫というゲームが話題になった。

 『ShinK』という会社によりVR技術が開発され、それから軍事練習に使われたりと色々な物に試された。

 そしてこの年ようやくVR技術がゲームに使われるようになったのだ。『ShinK』がゲーム制作会社ということもあってソフトの開発はすんなり終わり、VRMMO初のゲームの発表がされた。


――Crafter――


 会社の意図としては建築技術にも利用できるようにということで開発されたらしい。

 ゲーム内容は単純だ。全てが自由なのだ。

 各プレイヤーごとに設定されたスポーン地点、そこにゲームスタートし自分のアバターの設定を決めた後スポーンされる。そこからは自由なのだ。

 初めのスポーン時に運営から支給される斧、ピッケル、スコップなどを用いて自由に生活するのもありだ。ある程度装備を整え各地にある洞窟を探検するのもいいだろう。

 ゲーム世界に存在する7つのBOSSを倒しにいくのも良いだろう。

 他のプレイヤーと協力し建築してもいいだろう。

そこからは全てが自由なのだ。

Crafterと言うゲームはそういうゲームなのだ。

 

 吉岡勇太(よしおかゆうた)もまた高校2年生でありながらもCrafterをやっていた。VR機器をバイトで溜めた資金で購入し学校にいる間以外のほとんどをCrafterにつぎ込んでいた。

 このゲームは他のゲームと違って無限に広がる世界のどこかに各プレイヤー1人1人が違う場所にスポーンされるのだ。そのため最初は必ず1人である。かなり怖かったことを覚えている。

 だが、今は違う。ゲーム内で知り合った仲間と共にギルドを設立し、領土を決めてそこに国を建て、近くに村があったためそれを併合した。

 村は低確率でスポーンし、村には村人がいる。村人はNPCであるが自分の意思を持ちAIとは思えない行動をとるのだ。また村がある程度拡張されると村人は勝手に増え始める――繁殖モードに突入するのだ。村を併合してしまえば国を村と思い、繁殖モードに入る。それを利用し国を運営することが可能なのだ。

 今日もまた、Crafterをやっていた。プレイヤー名はYuu。勇太からとった名前である。

 国は10人で運営している。いつもは7人ぐらいはログインしているのだが、今日はいつもより少なく4人しかログインしていなかった。

「さて今日は、国の近郊でみつけた洞窟の探検しようと思います。またそろそろ地獄世界と天国世界にも行きたいと思うので必要な材料の収集をお願いします」

 ギルド長の白カニさんはそう言う。俺を含む3人は「うい~す」とやる気のない返事をする。

 このゲームには色々な世界が存在する。まず地上世界。プレイヤーのスポーン地点が設定されるのはこの世界だけである。色々な地形が生成され、低確率で村や、帝国というものが生成される。また、時間の概念が存在し夜になるとモンスターも出現する。

 次に地下世界。といっても地下が真っ平らで色々な建造物があったりするわけではない。

地下を掘り進めると大空洞があり鉱石があったり、マグマがあったりするだけだ。地下は基本暗いためモンスターが大量に出現する。

 この2つは普通の世界だ。現実的なのは2つだけだ。

 地獄世界といのは、時間の概念が存在せずついでに水も存在しない。マグマが大量にあり、光源が存在するものモンスターが大量に出現する。低確率で帝国や遺跡が生成される。まさに地獄というわけだ。

 天国世界は、時間の概念が存在しないが水がある。マグマが存在できないがモンスターが出現する。あまり地獄世界と変わらないのだ。天国世界には低確率で神殿が生成される。

 この2つ以外にも色々な世界が存在するのだ。

 地獄世界と天国世界に行くにはゲートを作成する必要があるのだが、それの材料がまた大変なのだ。

 地獄世界に行くには、地下にあるといわれる地獄鉱石のゲートブロックを10個――ゲートブロックを作るには地獄鉱石10個がいるので実質100個必要とゲーム内で最も希少とされるダイヤモンドを1個が必要なのだ。天国世界に行くにも同様、天国鉱石100個とダイヤモンドが1個必要なのだ。

 サービス開始からそれほど日数が経っていないためか、難易度が高いためかまだ異世界に行ったという報告は殆ど聞かない。

「とりあえず、10分後出発するからそれまで各自で準備をしておくように」

 白カニさんがそう言うと、みんな各自で準備を開始する。俺は、領土内にある自分の家に向かい武器や食料を取りに行っていた。

「とりあえずはこれだけでいいか……」

 用意したものは、鉄製防具一式(序盤ではこれが主流)と鉄製の剣、弓と矢が64本、食料となる栄養剤が30個と松明が64個。そして、採掘道具が予備も含めて5個。

 それをチェストから取り出しアイテム一覧に入れ白カニの所に戻る。

 俺が着いた頃には既に全員そろっていた。ギルドホームから俺の家が一番遠いのだ。まぁしょうがない。

「じゃぁ行くぞ」

 やる気に満ちた声。俺はこの声が好きだった。


――まさか、その声が聞けなくなるとは思わなかった。



かなり前に書いたものを推敲したものです。

そのため全て予約投稿です。

5日に1回の投稿ペースです。

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