ダンジョン
「また明日な〜」と見送られながら、ムアを抱えて退散する。
「ムア、すまん。 変な人と同行する事になってしまった……」
「ワウッ」
気にしないでと鳴くムアを抱き直して撫でる。
悪い人では無さそうだが、果たして俺とウマが合うだろうか。
ちょっと強引っぽかったし、苦手なタイプかもしれんのよなぁ……。
ただでさえ知らない空間で、知らない人と揉めるのを想像しただけで胃が痛くなってくる。
「はぁ……いかんいかん。 まだ起こっても無い事を心配しても仕方ないか。 とりあえずなんか買い物しよう。
明日に備えて保存食とか買っとかないと」
それからは時々遠目に見える国軍の兵士を避けながら、干し肉やツダのチップなど片っ端から買ってゆく。
荷物がかさばる時にムアがいるのは心強い。
買った物を人目につかない場所でムアの霧にしまっておけば、荷物はずっと少ないままだ。
買っては収納してを繰り返しながらフラフラしていると、ムアが雑貨に興味を示した。
老婆が風呂敷を敷いており、その上に雑然と物が並べられている。
日用品からアクセサリー、そして出土品と思われる訳の分からん物まで、様々だ。
ムアはその中の1つをじっと見つめていた。
「失礼、これ見てもいい?」
「あぁ。 可愛い魔獣だねぇ」
手に取ったのは、茶色い毛束を金色の金属で束ねた耳飾りだった。
「ムア、これが欲しいの?」
「ワウッ」
幸い値段も安かったので即決で買い、ムアに渡す。
しかしムアは身につける事もしまう事もせず、老婆に見えるところなのに霧を出し始めた。
ムアは耳飾りの毛束を全部抜くと、それを自分の真っ白な毛に差し替え、さらに金属のメッキを剥がして一回り小さくしてまったではないか。
「ほぁー……」
老婆はせっかく売った物が目の前で改造されてゆくにも関わらず、姿を変える耳飾りをただ見つめるばかりだ。
少しして霧がムアの中に吸い込まれると、真っ白な毛束をピカピカ綺麗な銀色の金具で束ねた耳飾りが出来上がっていた。
ムアは新しくなった耳飾りを俺の方に差し出してくる。
付けろということらしい。
「こりゃ驚いた……。倍で買い取らせてくれんか?」
「せっかくうちの子が作ってくれたんだし、自分で使うよ」
「そうか……」
名残惜しげに見てくる老婆を無視し、ムアの毛の耳飾りをしげしげと眺める。
これ耳に穴あけるデザインだなぁ、確か男は左耳に付けるんだっけ?
穴が空いてなかったのでそのまま突き刺し、固有能力で穴を固定させる。
「ワウッ!」
嬉しそうに見上げてくるムアをギュッと抱きしめる。
可愛い子だ。
「ありがとさん。 んじゃまた用があったら来るよ」
「あ、あぁ。 まいど……」
老婆の店を後にしてからも、ムアは時折俺の左耳を見ては嬉しそうにしている。
お揃いが嬉しいのか、それともプレゼントをつけているのが嬉しいのか。
どちらにせよウチの子可愛いなぁと、ムアを抱き直すのであった。
●●●●
その日の夕暮れ。
俺はゲルの外れにある空いた土地に来ていた。
テントを張って寝る余所者は、ゲルの住人の生活圏を邪魔しないように離れたところにテントを立てるらしい。
しかし治安のせいか、周囲にテントは殆ど見当たらない。
少し離れた所に団体と思われる大きなテントがいくつかあったが、それくらいの規模で無いと安全では無いのだろう。
その点俺が今から建てるテントは強度に自信アリである。
ライデンから貰った植物を操る能力の特訓をずっとしていたのだが、少しは使えるようになったのだ。
適当な植物を掴むと力を流し込んでゆく。
植物を操る力で今の俺が出来るのは、強引に形を変えたり、成長に干渉してありえない大きさにさせる事だ。
手に取ったのはそこら辺のツタで、本来なら膝丈まで伸びるのが限界だったはず。
しかし今目の前にあるのは、人の胴程の太さの巨大なツタがギチギチとひしめき合いながら、螺旋を描いてドーム状になったものだった。
今は暗いからいいが、明るい時間にこれがあったら怪しいにも程があるくらいシュールである。
緑色のニンニク型の物が生えていれば、人集り待った無しだ。
後は周囲に虫除け効果のある植物を生やして完成である。
ムアと一緒に中に入れば、中々快適な空間が出来上がっていた。
床にはシロツメクサのような緩衝材っぽい植物を分厚く生やして花を咲かせ、室内には魔法で簡易的な照明を浮かばせて葉を被せる。
通気口も作ったし、戸締りも完璧。 我ながら素晴らしい出来である。
ライデンのように戦闘で使える程上達した訳では無いが、お家を建てるくらい朝飯前だ。
寝床が整い、飯もさっき食べた。
さて、実は今日はもう1つやりたいことがある。
それは………イメチェンであった。
別に、「今の自分を変えたくて!」なんて青春っぽい事は考えていない。
思い出すのは、昼の耳飾りの件だ。
耳飾りでさえお揃いにしてムアがあんなに喜んでくれたのだから、髪の毛もお揃いにしたらもっと喜んでくれるのではないだろうかと考えたのだ。
髪の毛を伸ばしたりするのは手足を再生させるよりもずっと簡単だし、後は栄養分とかを少しづつ弄っていけば何とかなるだろう。
「ムア、もうすぐ髪の毛もお揃いになるよー!」
「ワウッ!」
それから1時間後……
初めは禿げかけたり、髪質が悪くなったりと大変だったが、色を抜くことには成功した。
したのだが……
「なーんで白くなりきらないんだ?」
色をとことん抜いても、真っ白にはならなかった。
しかも残った色が変なのだ。
今更ながら、日本人である俺の黒髪は色を薄くすればするほど茶色に近付くはず。
しかし今髪の毛に残っているのは、どう見ても灰色なのだ。
「ムアー、ごめん白くならなかったー」
「……ワウ?」
どうやら俺の抜け毛の海で遊んでいたらしく、気にしていなかったようだ。
ならまぁいいか。
とりあえず伸びた髪はそのままに、失敗作の髪の毛達は粉微塵にして外に飛ばす。
「ムア、もう寝ようか。 明日朝早いし」
「ワウ……、ワウッ」
ムアは遊んでいた髪の毛が無くなったのが不満そうではあったが、直ぐに気を取り直すと霧で包んでくれる。
「ありがと。 おやすみ」
「ワウーゥ……」
こうして、ゲルの街1日目が終わりを迎えるのであった。
●●●●
ダンジョン突入日当日。
俺は外から聞こえる声に目を覚ました。
「……うん?」
よく聞いてみれば、日が昇って俺の植物テントに気付いた人々が、なんだなんだと集まってきているらしい。
元々長居するつもりは無いので、さっさとテントを潰すべきだな。
「ムアー、そろそろ起きるよー」
「ワウー」
水球で朝風呂でもしようかと思っていると、外から覚えのある声が聞こえてきた。
「モンスターの巣かもしれないな。
どれ、あたしが叩き割ってやろう」
「待て待て待て、やめんか」
慌てて窓を作って顔をだす。
声の主はやはりディカであった。
「あれ? あんたは昨日の……名前を聞くのを忘れてたな」
「アギトだよ。 俺のテントだからぶっ壊すな」
「テント? つーかお前そんな髪だったか?」
「固有能力で伸びたんだ。 支度するから壊すなよ」
それだけ言って中に引っ込む。
危なかった、目覚まし時計がテントをぶっ壊される音になる所だった。
時間をかけたら何されるか知れたもんじゃ無いので、魔力で水球を作って頭から爪先まで洗い、魔法でさっさと乾かす。
「あー、髪の毛どうしよう」
とりあえず前髪は骨で作ったクリップで留め、他は全部纏めてポニーテールにしてくくる。
服もマスクも全部着て、棍棒を腰に下げたら完成だ。
テントになっていた植物の養分を全部吸い取り、テントを崩壊させて土に還す。
テントを崩すと、外には10人以上の人集りが出来ていた。
「うわ、結構集まってるな」
しかも、冒険者らしいスキンヘッドの男から、本を大事そうに抱える少女まで様々だ。
「おはよう! 気持ちのいい朝だなアギト」
「おはよう。 お陰で目覚めがバッチリだ。
で、もう行くのか? 俺は何時でもいいけど」
「準備が早いのはいい事だぞ。
ほら、散った散った!」
ディカの一言で、人集りはゾロゾロと離れて行った。
「朝から騒がしくしてすまないな。 あいつらはあたしの旅団の奴らなんだ」
「旅団?」
「あぁ。 『赤脈旅団』って聞いた事はないか?」
「すまん、知らん」
「そ、そうか…」
もっと驚かれると思っていたらしい。
どうやら有名な旅団なようだ。
「ウチは行商と傭兵を兼業してる旅団でな、あたしはそこの頭をやってるんだ。 結構名前は売れてると思ってたんだけどなぁ」
「気にすんな。 俺はまだ田舎から出てきて1ヶ月も経ってない世間知らずなもんだからさ」
「それなのにいきなりダンジョンに挑戦するのか?」
「好奇心に負けてつい」
「はっはっは! いい事だ!」
こうやって話してみると、快活でおおらかななかなか良い人柄である。
昨日は俺がコミュ障を発揮していただけらしい。
「つーかあのテント? あれお前が建てたのかよ! スゲーな!」
「どーも。 固有能力で植物がちょっと操れるんだよ」
「へー。 便利なもんだな」
それからしばらく、ディカに促されるままに歩いて行くと、やがてダンジョンの入口が見えてきた。
小高い丘にぽっかり空いた入口は中々に不気味だ。
入口では兵士が入場管理をしている。
ムアをだき抱えながら入場料だけ渡すと、引き止められること無く無事通過できたので一安心だ。
「今更だが、その魔獣も連れてくのか? ダンジョンはお前が思ってるよりずっと危険なんだぞ」
「大丈夫。 それより、どれくらい先から人目って無くなる?」
「人目? そうだな……」
ディカは分岐点を右に曲がると、着いてこいと言って迷いなく歩き始めた。
「王都の連中が来てから、ダンジョンに入る冒険者はめっきり減ったんだ。 何せあいつらはダンジョンの中の遺跡の調査に来ているらしいからな。
だが、遺跡に眠ってる古代の技術とか道具やらはもう全部スッカラカンのはずだぜ。
王都の連中は耳が遅いにも程があるな」
ガハハと笑うディカの声が、洞窟の中に反響する。
……ん? そもそもここは洞窟なのだろうか。
奥へ奥へと進む程、岩壁から浮き出るようにレンガ造りの面が増えてくる。
それだけでは無い。
入った時から下り坂ではあったのだが、規則的な段差を足元に感じるのだ。
「ディカ、灯りを付けてもいいか?」
道の端に常設されている魔力光では物足りなくなり聞くが、ディカは「必要ない」と歩き続ける。
やがてぶつかった突き当たりを右に曲がった時、俺は立ち尽くした。
見渡す限りの建造物と、薄ら太陽のような色合いで光る天井。
街が丸々1つ、ダンジョンの中に存在していた。
「なんだこりゃ……」
ディカの後を追うのも忘れて呆然と景色に見入ってしまう。
ダンジョンと呼ばれているので、てっきり闇雲に通路進むような手探りでの探索を想像していたのだが、まさかここまで広大な空間が広がっているとは思いもしなかった。
それに壁面や天井が発光しているおかげで、明かりに困る事も無さそうだ。
道理で誰も松明等の明かりを持っていなかった訳である。
「どうだ、すげーだろ。 ダンジョンはどれもこんなふうに光ってるから、普通の洞窟とはそこで見分けがつくんだぜ」
これは俄然楽しみになってきた。
「ワウッ」
「あ、すまん。 ムア、もういいよ」
ムアは俺の腕の中から飛び出すと、一気に元の大きさ戻った。
「おぉぉ!?」
突然現れた巨体に、流石のディカも思わず身を引く。
「これが本来のムアだよ。 結構強いから安心してちょーだいな」
「そ、そうなのか……」
目が釘付けになっているディカなどお構い無しに、体をググッと伸ばしたムアは全身を擦り付けて甘えてくる。
「はーいはい、分かったから」
かなりの力で体を擦り付け、常人なら背骨を砕かれてしまう体重をかけてのしかかられるが、そこは気と魔力を併用してしっかり受け止める。
「……凄いな。 そんな魔獣初めてみたぞ」
「ムアは珍しいから、国軍が彷徨いてるゲルの近くでは目立って欲しく無かったんだよ」
長い体毛に埋もれつつ、ディカに答える。
「ぷはっ。 よし、そろそろ行こうか。
確かこのダンジョンには爬虫類系のモンスターが出るんだっけ?」
「後はスケルトンだな」
「スケルトン? あ、元都市だからか」
ゲルのように遺跡などのダンジョンでは、元々人間が暮らしていたからか、その残骸であるスケルトンが出没するのだ。
スケルトンはダンジョンに限らず、廃村や戦場跡にも現れるらしいが、俺はまだお目にかかった事がないので楽しみである。
「お、噂をすれば早速来たぞ」
曲がり角の先から現れたのは、ボロボロの服を着た骸骨であった。
予想に反してカタカタと骨の擦れる音は鳴らず、靴も履いているせいか静かにヌルッと現れた。
「じゃ、お手並み拝見と行こうか」
ディカはまずは俺の実力を見るつもりらしい。
完全に保護者である。
「でも服を見るからに元一般市民でしょ? 流石に素手でいけるよ」
「ほう? ならやってみるといい」
なんだか含みがあるからには、多分正攻法では倒せないのだろう。
しかし手を出す気配も感じられないので、大怪我に繋がる可能性も少ないと。
「ならまずはいつものやり方でいきますか」
少し近づくと、俺に気付いたスケルトンは一目散に駆け出し、骨しか無い拳を振り被った。
結構軽やかに来るやんけと思いつつ、半身を取って躱しながら、しゃれこうべにカウンターを叩き込む。
しかし、手応えは異様な程軽かった。
殴られた頭蓋骨はポーンと飛んで行ったが、胴体は勢いそのまま突っ込んで来たのだ。
「うわ」
気と魔力で固めた体にダメージは無いものの、これは予想外だ。
スケルトンが再び拳を振りかぶったので、肩から引きちぎってやろうとすると、意外な事にあっさりと離れた。
しかし胴と別れた腕は、俺の手の中にあってなおも暴れ続け、元の位置に戻ろうとする引力を手の中に感じる。
試しに離してみると、まるで磁石のようにカシャンと音を立ててくっついたではないか。
「へぇ、面白いな」
ガシャガシャ暴れるガイコツを取り押さえて観察してみれば、骨の継ぎ目に魔力を感じる。
どうやら生前の関節などの代わりを魔力で補っているようだ。
フワフワ浮いて戻って来た頭蓋骨を鷲掴みにすれば、僅かに浮いた顎がガチガチ音を鳴らして噛み付こうと頑張っていた。
「……アギト。 楽しんでる所悪いが、そろそろトドメの刺し方を教えてやろう」
「あ、失礼」
初めて見る玩具で遊びすぎてしまったらしい。
よくよく考えてみれば、人の死体で遊ぶなど不謹慎だっただろうか。
いや、そもそも殺すのを目的で襲いかかって来た奴に払う敬意など無いか。
「少し抑えてろよ」
「うい」
俺がスケルトンを羽交い締めにすると、ディカはぼろ雑巾のような上着をひっぺがし、あばら骨を露出させる。
「見えるか。 この浮いてる魔石を抜き取ると、スケルトンは殺せるんだ」
心臓に当たる部分にフワフワ浮いている魔石をディカが抜き取ると、スケルトンは糸の切れた人形のように崩れ落ちた。
「戦ってる最中にぶっ壊して殺す事も出来るが、スケルトンから取れる素材なんて魔石くらいしか無いから気をつけろよ。
だからと言って、欲をかいて死んだら元も子も無いがな」
「これって元の位置に戻したら復活するの?」
「それは……考えた事も無かったな」
試してみていい?と視線で問うと、肩を竦められたのでオーケーと判断する。
では早速、受け取った魔石をスケルトンの空っぽの胸の中に突っ込んでみた。
元あった位置に近ずけると若干の魔力の流れを感じたが、復活はしないらしい。
「ま、そんな都合よく復活は出来ないか」
「そもそもスケルトン自体、そうそう発生する魔物でも無いからな。 そんなに生命力が強けりゃ、もっとそこいらで見かけてるはずだ」
納得である。
魔石をディカに渡そうとすると、押し返された。
「持ってけよ。 気にすんな、お前よりずっと稼いでるからさ」
「いいの? じゃあ、ムア」
「ガウ」
ムアの霧が俺の手を包むと、魔石は綺麗さっぱり無くなっていた。
それを見てディカは目を見開く。
「まじかよ。 収納能力持ちの魔獣は珍しいんだぞ。 大事にしろよ」
「そりゃもちろん。 てか他に似たような能力持ってる生き物っているの?」
「あぁ。 嘴と繋がった袋を持った鳥のモンスターなんかは、見た目以上に魚を蓄えたり出来るんだ。
そいつの喉袋を使って作られた、底無し袋って魔道具があるんだぜ。
あたしも1つ持ってんだ」
ディカがポンと叩いたポーチが、どうやらその底無し袋になっているらしい。
話を聞く限り、その魔獣はペリカンのような姿をしているそうだ。
「でもマジで珍しい能力だから、あんま人前で出し入れしねぇ方がいいぞ。 特に今うろついてる国軍の奴らの前では特にな」
「やっぱし珍しいんだ。 ありがと、気をつけるよ」
「お、素直なガキは嫌いじゃ無いぞ」
ディカはガハハと笑って、大きな手で俺の頭を撫でてくる。
アイアンクローされるかと思った……。
「あ、ひょっとしてアギト、何日か分の準備とかしてきた感じか?」
「食料とか燃料とか諸々」
すると、ディカは申し訳なさそうな顔をしながらガリガリと頭をかいた。
「昨日の軽装を見て、てっきり日帰りだと思って支度して無かったんだ。 もし明日も暇なら、ズラして出直してくんねぇか?」
「俺は構わんよ。 どうせ1、2週間くらいダンジョン攻略に勤しもうと思ってたし」
それを聞いてディカは目を丸くした後、大笑いする。
何か変な事を言っただろうか。
「はははっ! いや、すまねぇ。 駆け出しはそんくらいでかい目標があった方がいいと思うぜ」
それを聞いてハッとなる。
さっき俺は、『攻略』と言ったのだ。
地球でゲームをしていた時の感覚で言ってしまったが、『挑戦』の方が正確な言い方だっただろうに。
別にそんなつもりは無くとも、自惚れた発言に耳が熱くなる。
「ゲルのダンジョンは少なくとも50年以上前からある。 別に明日明後日で消えやしねぇんだから、いつか攻略すりゃいいんじゃねぇの?」
バシバシ背中を叩いて励ましてくれる優しさが痛い。
「ガウ、ガウッ!」
一方のムアは、攻略に俄然乗り気らしいが。
その後は小っ恥ずかしさを紛らわすようにスケルトンを薙ぎ倒して、初日のダンジョンを切り上げるのであった。
残念ながら噂の爬虫類系のモンスターには出会えなかったので、また後日期待である。




