深きモノ
「魔術師」エドはその日海にやって来た。
この終末期においてこれ程の贅沢はない。
なにせ、地上を歩くのですら最低でも決闘級、出来るなら小隊級を討伐出来る程の戦力が必要だからだ。海に行くと言うことは絶え間ない警戒と戦闘を繰り返さなければならない。
しかしながら「魔術師」エドは海にやって来た。依頼や任務などの目的のない、宛のない旅だ。
危険地帯であると言うのにその足取りはバカンス気分でまるでここだけ終末期前に戻ったかのようだ。
そんなバカンスを遠くから見つめるモノがいた。
魚の眼、魚の身体、匂いは魚
浜辺の番人、深きモノだ。
「魔術師」は勿論気が付いている。
気が付いて、あえて放置しているのだ。
深きモノは海を信仰している。
故に、海を汚すモノを決して許さない。
しかし、それは全てに平等なのだ。
人であろうと、獣であろうと。
今も海へ近づいた獣と戦っている。
それは蛮族的であり、野生的であった。
そして、沈んだ。
勝鬨を上げる深きモノ、それを一別して「魔術師」はいつの間にか握っていた銃の引き金を引いた。
その後、地下都市内では大量の海産物を配る「魔術師」と魚臭くなってしまったギルドに嘆くギルドマスターの姿があったという。
名前 深きモノ
難度 決闘級
特徴 二足歩行する魚。頭蓋骨の後方に脊髄があるため地上では常に上を向いている。種族全体で海を信仰しているが、様々な派閥があり頻繁に派閥争いをしている。




