手紙
太陽、大地、月 私の愛する家族へ
これを読む頃には私はこの世を去っているのだろう。
こんな身勝手な行いを許してほしい。
私はたとえそれが事故だとしても取り返しのつかないことをしてしまった。
私は慢心していた。
私の周りの人間がどう思っているかなど考えずに私は自分を貫いてしまっていた。
自分の起こした事にどれだけ家族を巻き込んでしまうか考えもしていなかった。
石火矢院長にマスコミへリークしないよう計らいをかけてもらえると聞いたときは本当に安心した。
私はどんな形であれ石火矢に頼るしか出来なかった。
そしてどんなことをしても本当に行ってほしかった。
私の心はもう折れていたのかもしれない。
私は妻の元へ、星の元へ行くことにした。
こんな臆病で勝手な父だが精一杯お前達を愛したつもりだ。
許してほしい。
最後になる。
どうか人を恨むようなことなく、自分達の幸せを沢山味わって人生を謳歌してくれ。
私はいつもお前達のことを見守っている。
身体に気を付けて。
父 宇宙
僕は手紙を読み終えると窓の外を眺めた。
外は今年何度目かの雪景色となっていた。
何かを隠すように、雪はさらにその厚さを増やそうとしていた。
「父さん、あなたのお陰で僕は幸せだよ。」
僕は笑いながら涙を流して泣いた。




