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貫(つらぬく)  作者: 浮世離れ
第二章
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大地(新)①

あれから8年の月日が流れた・・・・・


父さんは病院に殺された。

父さんの自殺は現実。

しかしそれは何かが何者かが作り上げた台本によって仕組まれ真実を隠されてしまったのだ。


このまま時が流れれば真実は形を失い、やがて真実を知る人が消滅し脚色された事実のまま過去の遺産となる。

光は闇へ。

闇は光へ。

真実という闇は差すことなく、虚偽という光が悪魔とその周辺を差し続ける。

いずれ僕もこの光に当たる。


「これは光ではない。」


そう説いたところで誰もその光を疑ったりはしないだろう。

もしかするともう完全に光と闇はその立場を逆転させているのかもしれない。

もしかするともう真実へ向かう術は残されていないのかもしれない。


(僕が諦めればそれは確実なものになる、、)


僕は真実を知る。

僕は真実へ向かう術に自分自身の命を使う。

これは父さんの死で決意した僕の人生だ。


命を懸けることなど人の一生において滅多にあることではないだろう。

平和な国で生きていれば、そんな場面も出くわさず人生を終える事だってある。

でも実際に起こったとして。

他人に話せば軽く見られ、自分に仮せればどこかで手を抜いてしまう。


人間最後は自分本位に動こうと選択する生物。

そしてそれが本能であり、事実。

本能を持つ以上は自分の生命を守るという優先順位を一番とし動くのが定石。

そして残りの人生を全うしようとする。

だが極まれに本能を貫く意思を持つ人種がいるとしたら。

自分の生命を顧みず、意思を貫き行動する。

これが所謂命懸けと呼べる事なのだと思う。


僕もこの人種に該当するだろう。


僕は人生という時間を使用し、命を懸けて意志を貫く。

誰にも止める事は出来ない、そして何が起きても揺らぐことはない。

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