町に到着そして冒険者
なんか感情ないなー
途中ツノの生えたうさぎや猛スピードで迫ってくる赤いイノシシ、木の上から打ってくる猿なんかを無視しながら外壁の近くまで歩いてくると、長い列がそこにあった。
どうやら町に入る検問か何かなのだろうと思い要もその列に並ぶ。
列に並んでから数分、要の番がやってきた。
「次のやつ」
その声を聞き門の下へと足を運ぶ、そこには皮でできた鎧を着ているスキンヘッドのラガーマンのような男の前で止まる。
「ん?見ない格好だな」
「はい、今日田舎から出てきまして」
「それにしてはなかなか良い服を着ているな」
痛いところをつかれ焦る要だが表情には出さない。
要の顔を見て「まぁいいか」と男は疑うのをやめた。
「じゃあステータスカードを出せ」
「はい」
要の差し出すステータスカードを確認するとすぐに「いいぞ」と通される、スキルの内容などは確認しないようだ。
そのまま門なのかに入ると古代ローマのような石やレンガ作りの家が並び、真ん中の大きな道の両側はたくさんの露店がある。
それらの賑わいを感じながら要は目的地に向かって歩く。
目的地というのは冒険者ギルドの事だ、門の外で並んでる間前にいる男女の会話を盗み聞きし、簡単に職につけそうな冒険者ギルドを選んだのだ。
少し歩くと装備を固めた者たちが出入りする建物を見つける、剣をクロスさせた看板もありそこに入ってみる。
入るとお酒と汗の匂いが要を襲う、あまりの匂いに「ゴホゴホ」と軽く咳をする要、数名の者が要を見るがすぐに興味をなくし仲間との会話に戻る。
そんな中を要は歩き女の子が立つカウンターへとたどり着いた。
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
「冒険者になりにきました」
「かしこまりました!ではこちらにご記入お願いいたします」
女の子は笑顔で対応する。
出された紙にすらすらの日本語で書いていく要、カウンターの女の子が特に反応を示さないことを確認すると最後まで書き上げる。
「これで大丈夫でしょうか?」
「はい!大丈夫ですよ!では次にステータスカードのご提示をお願いします」
「はい」
要のカードを確認すると女の子は笑顔で要へとカードを返す、次に白いカードを取り出し要に渡す。
「こちらが冒険者カードになります!これがあれば冒険者だという証明になりますので無くさないようお願いします!」
「わかりました」
「依頼はしていきますか?」
「それらの説明をお願いできますか?」
要の問いに「あ!」と声を上げる女の子。
「ごめんなさい!依頼には討伐依頼と採取依頼、護衛依頼と探索依頼の4種類があります!それぞれに難易度があり難易度が高い依頼は冒険者レベルが低いと受けることができません!」
「それぞれの依頼の特徴は?」
「はい!討伐依頼は魔物や盗賊などの討伐や捕獲の依頼のことです!
採取依頼は薬草などの採取で護衛依頼は雇い主を依頼の場所まで護衛することです!
探索依頼はダンジョンや未探索エリアに関する依頼のことです!他になにかありますか?」
長い文章を話し女の子は「はぁはぁ」と息が切れていた。
そんな女の子の息が整うのを待ち要は話し始める。
「冒険者レベルというのは?」
「はい!それは冒険者につけられるレベルのことで6段階のレベルに分かれます!下から白、緑、青、銀、金、黒の6段階です!」
「わかりやすい説明ありがとうございます」
そう言い微笑む要の顔を見て女の子は「はぅ」と反応し頬が赤く染まる。
「 今はどのような依頼がありますか?」
「はい!今カナメさんが受けられる依頼は討伐依頼のゴブリン討伐とホーンラビット討伐の2つと採取依頼の薬草採取があります!」
「全てを受けることはできますか?」
「はい!それに全ての生息地が同じ森なので移動は楽ですよ!」
「それじゃあ全ての依頼をお願いします」
「では冒険者カードをお預かりします!」
カードを渡し少し待つ、笑顔でカードを返される。
そのまま行こうとする要に後ろから声がかかる。
「ゴブリンは弱いですがまとまって行動していて!ホーンラビットはとても早いので気をつけてください!」
「ありがとうございます」
教えてくれた女の子にまた微笑む要、そしてまた頬を赤く染める女の子。
そんな女の子はカウンターから出てくると1枚の紙を要に渡す。
「どうぞ!こちらが薬草の見本になります!」
「ありがとうございます」
そう声をかけ行こうとする要に女の子はまた声をかける。
「あたしの名前はメリムです!」
「わかりました」
返事を返すと冒険者ギルドから出て行く要、そんな2人を周りは笑顔で見守っていた。
出て行く要の後ろを1人の男がついていった。
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