異世界行き特急(嘘)
やぁ、おはよう!清々しい朝だね!(時間の経過はありません)
とりあえずだな…
誰でもいいから助けて下さい!(迫真)
何で起きたらマリミリ姉妹に挟まれてるだけじゃなくて腕をしっかりホールドされてるんだよ!
お陰でちょっと役得…じゃなくて!
腕が俺の腕が痺れて…もう感覚がないの…役得なんてないのだよ…当たってるはずなのに!当たってるはずなのに!感覚がないの…
なんと言う生殺し…そしてチキンハート街道まっしぐらの俺に女の子を起こす度胸なんてありません!(キリッ)
あっ、すいません調子に乗りました。
お願いだから見捨てないで…なんて一人芝居をしてれば…
マリエル「んっ…」
「マリエルさん!おはよう!」
にへら…パタッ…スースー
はい、積んだ~寝ぼけてただけだった~
と、まぁこんな感じで3時間後…
マリ&ミリ「「ごめんなさい」」
「いえ、いいんですよ気にしないで下さい。起こせなかった俺も悪いから。」
マリエル「いや、しかしだな…」
ミリエル「そうです、事故とはいえ腕は痺れたでしょうし、ずっと拘束されるのは辛かったですよね…」
何か二人ともショボーンってなってるな…俺としては二人の寝顔が見れて役得だったから途中から色々必死だったのに…
オトコノコッテタイヘンダヨネー
それは置いといて…
「えっと、もうそれはいいので…そろそろ異世界に行こうと思います。」
マリエル「そうだな…君は既に僕やミリエルに対して圧倒できるからな…おそらく他の神と争うことになったとしても負けることはないだろう…」
「嫌だなぁ…買いかぶり過ぎですよ。」
ミリエル「いえ、買いかぶり何かではないですよ!一応私もマリエル姉さんも上級神の中ではかなり上の方ですからね!」
よく分からないけど俺はかなり強くなってるとか…魔神オバーキルしちゃうのは人として嫌なんだが…
マリエル「まぁ、君が向こうに行ってくれれば世界が滅びることなど無いだろう。」
ミリエル「そうですね…名残惜しいですが向こうに送りますね。」
それから二人に聞いた話では向こうの世界の名前はミリティリア最初に聞いた様に魔法が発達しているため地球のように化学はあまり発達していないらしい。
文化レベルとしては大体中世のヨーロッパ程度いくつかの国に別れておりそれぞれの国には王がいる。
魔法の属性に関しては基本属性である『火・水・風・土』で特殊属性である『炎・氷・雷・岩』があるらしい更に希少属性として『光・闇・時空・回復』の計16の属性がある。
これに関しては全部極めるまでスパルタされたので復習かな?
そして魔法ではない力として『気』がある。
これは魔力ではないので魔法を封じたり魔法を打ち消すような障壁も関係ないとのことだ。
しかも使い手がほとんどいない上に数もかなり少ない。
この辺は初めて聞いたんだけど、普通の人はわざわざ『気』を使おうとは思わないから魔法を覚えていく。だからこそ『気』を使う人もほとんど居ないしどんなものかも知らない。だから何か聞かれたら魔力をそのまま変換して使っていると言うといいと言われた。
こっちの技術はかなり一般的だから誤魔化せるとのことだ。
「わかりました!今までありがとうございました!」
マリエル「あぁ、頑張って来るといい!と言っても既に実力は君の方が上だから心配も要らないかな?」
「いえ、そのお気持ちがうれしいです。」
ミリエル「では…瑞騎さん、今からミリティリアに送りますが…その前に聞かせて頂きたいことがあります!」
「なに?」
ミリエル「あぁぁああぁあのですね!私とマリエル姉さんのことどう思いますか!」
マリエル「ちょっ!ミリエル!?」
えっと…はい?いやいやまさかそんな…これは俺をからかってるんだよな?
だって俺ってばフツ面(上の下)だし?
性格だってそんなにいい方じゃないし?(わりと誰にでも優しく接し、聞き上手しかし一度キレるとバーサーカー顔負け)
とか考えていたら…
ミリエル「因みにですよ!異性としてです!」
マリエル「あぁぁぁぁぁ!」
凄いな…顔から湯気って本当に出るのか~…じゃなくて!
「えっ?マジで言ってるん?」
ミリエル「はい!」
マリエル「そっそのだね!できれば正直に答えてくれ!」
なんたる予想外…確かにミリエルは可愛いよ?髪は腰まであるストレートで優しそうな顔立ち出るとこは出てるし身長も大体156位?で守ってあげたくなる印象だ。
背中の羽も至高である。
そしてマリエル…髪は恐らく肩口位かな?高めに結っているポニーテールで活発なイメージで顔立ちは凛々しい。
少し切れ長の目とモデルのようなスレンダーな体付きは男女を問わず魅了するだろう。
恐らく身長は170前後かな?
どちらもとても魅力的だ。
「二人ともとても魅力的だと思うよ。」
そう、そのままの感想を口に出した。
ミリ&マリ「「よっし!」」
うわぉ、そんなに嬉しかったのか…
ミリエル「これで色々心配してたことは解消されました!では送りますね!」
「おっ、おう分かった。」
そう言って俺は光に包まれて消えていく。
マリエル「では、またな…」
そう言って微笑んでいるマリエルの顔を最後に俺は異世界にとんだ。
ミリエル「ふぅ、物凄く恥ずかしかったです…」
マリエル「聞くなら聞くと一言僕にも教えておいてくれ…まだ心臓がバクバクいっているよ…」
ミリエル「私も直前まで迷っていたものですから…」
マリエル「そうなのか、なら仕方ないね…それに聞きたかった言葉も聞けたから…ありがとう。」
ミリエル「良いんですよ、さて…これから準備が大変ですね…」