初めての・・・・
ある日の出来事です。
女子力0の長女。
毎日の帰宅のあいさつは「ただいまぁ~。お腹空いたぁ、ご飯何?」
その日の仕事帰りの手には、買い物袋。
何を思ったのか?
突然の「お弁当作るよ」宣言。
普段から料理など一切しない。
「包丁怖い」といって、ペティナイフで林檎の皮むきだってしたことない。
お菓子作りさえ過去に、片手ですら余るほどの回数。
本当に食べられるものができるのかね~?と少し心配。いや。かなり心配。
そんな心配はよそに、娘は鼻歌交じりに食材を冷蔵庫にしまう。
次女と母は天変地異の前触れか?彼氏でもできたか?と声を潜めてひそ ひそ ひそ。
夕飯の片付のあと、明日の準備~と言いながら、料理本を持って台所へイソ・イソ・イソ。
お母さんは休んでいてね♡と母を台所から追い出す。
「何を作るかは内緒♪」とのたまう。 が、ものの数分で、
「おかあさ~ん。じゃが芋って皮剥いて茹でるの?根野菜って水から茹でるんだよね~。」と娘
「じゃが芋は作る料理によって下ごしらえが変わるし、基本 根野菜は水からだよ」
「お母さん。鳥の挽肉って何の料理になる?」とまたまた娘。
「肉団子かつくね、レンコンのはさみ揚げとか色々有るよ」
「じゃあ、つくねか。つなぎって何使うの? あっ!このとろけるチーズ使って良いでしょ」
お~~!!お弁当のメニューが見えてきたぞ。
内緒と言いながら下ごしらえの仕方を聞いてきたら、内緒の意味がないよと心の中で娘に突っ込む。
見ていると手も口も出てしまうから、リビングから聞かれたことのみ答える。
多少の切り傷ややけどは努力の副産物。人生初の自作お弁当頑張れ。
翌日、予想道理の三品のおかずが出来上がっていた。
「料理って大変だね。これ作るのに一時間半もかかったよ。」
「おいしそうにできているじゃない。作りなれたらもっと早くできるから大丈夫。」と励ます。
初めてのお弁当作りで、女子力0.1上げた娘は、これ以降料理はしていない。
また、女子力ゼロになるぞ~~~~。
母は我慢の人にならねば・・・・・
お読みくださりあいがとうございます