冬将軍と黄色い悪魔
ささやかな日常のネタを日記風にしてあります。
一話読み切りの予定です。
3月になると東北地方にもさすがに春はくる。
ほんの数日前まで、エアコン&ファンヒーターと堀こたつのトリプル防御で、冬将軍とその一派の攻撃と闘っていた。。。。
冬将軍様に反撃なんて、恐れ多くてできません。
立ち向かうと同時に、冷え○タ・お布団・薬品の救護班に身柄確保。
なのに冬が突然 敵前離脱?
昨日・今日と滅茶苦茶暖かい。
春の光があったかくて、頭の中のお花畑に花が咲き乱れる。
ってなると春風と供にやってきる黄色い悪魔。
闘う相手が冬将軍とその一派から黄色の悪魔にバトンタッチ。
風が木をざわつかせ、奴は黄色のマントをひるがえす。
空気が…空が…透明レモン色のパステルカラー・・・・。
黄色い悪魔による突然の先制攻撃。
無防備な顔面にまともにくらいました。
「目が、目が~」と騒ぎ目薬を薬箱をひっかきまわし、
「鼻が、鼻が~」とテッイシュを両穴に突っ込み、マスクで覆う。
白い車も家の黒い屋根も黄色に染めあがっていく。
堀こたつの鎧もエアコンの盾とファンヒーターの剣も役に立ちません。
先制パンチに闘う意欲が削がれる。
敗れた私は薬に癒されます。
潤んだ瞳と流れる鼻水の顔で、可愛く小首を傾げ胸の前で手を組んで、黄色い悪魔にお願い。
「降参しますから、今年は早めにお引き取りください。」
今年も0勝全敗の予感しかない。
東北の片田舎、自然と農地に恵まれて?います
花粉症、色々有って十一月下旬頃まで、毎年悩まされております。