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短編・詩 全般

晴れ時々雨、のち快晴

作者: 些稚 絃羽

それは空に浮かぶ雲みたいなもんで

いつもはふわふわ流れつつ

青い空に白を描き足すけれど

雨雲に変わった途端

街を薄暗く覆ってぽつりぽつり

やがては盛大に雨粒を落として

街を少し寂しい場所にする



わたしたちの言葉もきっとそんなもんで

いつもは何気ない言葉で

ただの白に色を付け足すけれど

意味がすれ違った途端

関係を重く濁らせてぽつりぽつり

やがては盛大に心にもない事ぶつけて

此処をすごく悲しい場所にする



何が足りなかったのかな

何を言い過ぎたのかな

それを理解する事すら

どしゃ降りの雨の中じゃ困難で

ただひたすらに雫を受けながら

言葉も洗い流してくれたらって思うけど

無理だって分かってんだ



空色の傘越しに弾ける雨音を聴きながら

明日晴れたら会おうよって言う

電話の向こうで呆れられるけど

これしか仲直りの仕方知らないんだ



どうしたって思いもよらず

傷付け合ったりするけれど

雨はいつかやむじゃない

悲しい言葉を出した分

きっと笑わせてみせるから

だからやっぱり明日がどんな天気でも

わたしはあなたに会いたいよ


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