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気づくのが遅すぎました  作者: 桜谷衿菜
2/5

ヒロインは彼女です

そんなわけで、私は紅葉がヒロインだと思い出しました


そしてそれと同時に彼女には己の好きになった人と幸せになってほしいのです

何故かって…?そのゲームには誰にでも手を出すような男や見た目で騙す男が存在しているからです。

紅葉と親友になり、三年…苦労の絶えない彼女には幸せになってもらわなくては!…たとえモブだろうが、攻略キャラだろうが紅葉の心から選んだ人なら全力で応援しますとも!!

そう意気込んでいた私は回りが見れて居なかったようだ


「ねぇ!…みつき!!みつきったら!!」


「へ?」


「へじゃないの!!……入学式終わったよ!私達は春組だって!」

ニコッと笑う紅葉

桜ノ宮学園ではクラスは1学年4つに別れており、春組、夏組、秋組、冬組と言ったように季節でわかれているのだ


「春組か……」

紅葉につられるように言うと紅葉はニコニコと笑いながら私の腕を掴み、教室へと急いだ











教室につくと

紅葉は足早に自分のネームプレートの置いてある場所に座った。

よりにもよって彼女は、教室机のど真ん中の一番前の席だ。

そして私はそれから最も離れた窓際の一番後ろの席だった


「担任の、海藤彼方だ。質問あるやつは手をあげろよ」

担任の海藤彼方カイドウ カナタ紺色の髪に、コバルトブルーの瞳を持った彼は見た目からして若い

彼の名字を聞いた瞬間私はビビっときた


彼は攻略対象だ


私のやっていた乙女ゲームのキャラクターは何故か惑星の名前がつけられていた。理由は残念ながらわからないなぜなら私は、キャラクター一人を攻略して飽きてしまったのだ。しかし、スチルは見たかったので妹にやってもらい、全てのキャラクターを攻略し、惑星の名前がつけられていた理由がある話が始まると言うところで、高校を卒業。あれよあれよという間に独り暮らし……そのゲームのことをすっかり忘れていた



しかし、キャラクターならわかる。彼は海王星の『海』の名を持った攻略対象だ





そんなことを思いながら海藤先生を観察する


「じゃあセンセー何歳ですか?」

金持ち学校だがやはり、ノリはどこでも変わらないらしい。いや、海藤先生が無駄に整った顔をしているからなのかもしれない


「今年の、5月で25だ。もう二十代後半だな」

ハハッと笑う彼は幼く、とても二十代後半なんてものには見えない…


「先生って何の教科担当なんですか?」


「おっと伝えてなかったな。俺の担当は、物理だ。いいかお前ら物理だけは補習になんなよ」

アハハハと笑う周り。その空気に圧倒されながら、ふと紅葉に目を移すと紅葉はノートに何かを書き込んでいた


察するにレシピノートだと思う。彼女は料理が好きで、よくアレンジ料理を考えながら自分のレシピを書いているのだ。

でも今書くところではないよ、紅葉


彼女はどうやら海藤先生には1欠片の興味もないらしい


憐れ海藤先生…


私がもう一度海藤先生をみるとバチンと目があった。思わず反らしたがもう一度みると先生は別の生徒からの質問に答えていた




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