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世界を渡る竜  作者: 海響
第1章:幼少期
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兄弟?兄妹??

少しも話が前に進みませんが、温かく見守って下さい。


この話の大体の流れは頭の中で完結まで出来上がっています。

書きたい話がありすぎて時間が足りないし、文章力が無さ過ぎてまとめられません。

他の方はどうしているのでしょう?すごいですよね。


俺、フェスニストにどうやら兄妹が出来るらしい。


母様いわく「絶対っ女の子よ!」だそうだ。


・・・正直、元気に生まれてきてくれるのなら、どちらでも良い。

基本的に竜人の子供は少ない。子供が少ないという事は必然的に竜人全体数も少ない事になる。

原因は長命種に見られがちな、”妊娠率の低さ”だ。

そんな中で兄妹が出来ることは、とても珍しい。



―――ここ最近の上機嫌さは、職場で不気味さ満載だったらしい。

補佐の仕事をしている者からも、遠回しな言い方だったが注意された。

でも、無意識だから仕方がない・・・。

それに兄妹が出来る事は、すでに周りに告げてある。

生まれたら、すぐに会う為の根回しだ。





―――昨日の夜の感動を頬を緩ませながら思い出していた。


仕事終了の時間が近づいてきた頃、使用人が知らせを持ってきた。


「フェスニスト様。急いでご帰宅を、お生まれになられます。」


夕方頃に御母様が産気づいて、すぐに知らせに出たらしい。

俺は取り乱していた気がする、仕えられる側として対応できたかどうか・・・。


「わっわかった。すぐに戻る、遠くまですまなかった。」


同僚達が「もう、いいから帰れ」と送り出してくれた。

馬を急がせながら晴れた夜空を見上げると、流れ星が視界の隅を横切った。

あっ!と思って見上げていると流星群のようで、次から次へと流れていった。


「天も祝福してくれているのだな・・・。」


心が弾むのを感じながら、双つの月が照らし出した夜道を屋敷へと急いだ。


屋敷に戻ると、そこには新しい家族がいた。

竜人らしく尖った耳、初めて見る白銀の髪・・・中性的に整った顔。そして何よりこの魔力っ!


「あれっ?この魔力・・・」


言葉に出てしまっていたらしい、御父様が困った顔で話しかけてきた。


「その子はこれから色々困難が待ち受けているだろう。だが、私達が支えて幸せにしてやろう。」


その言い方に少し違和感を覚えたが、俺の気持ちはこの子が生まれる前から決まっている。


「御父様、もちろんだよ。その努力は惜しまないよ。」


だが、このあと言われた言葉に衝撃を受けた。


「それにこの子は、”両性の原種に近い竜人”なんだ。」

「えっ・・・まさかっ!?」

「いくら私でもこんな冗談は言わない。」


驚いたなんてものじゃない。

”両性の原種に近い竜人”なんて今や教科書の中か、小さい頃から聞いている物語で聞くくらいだ。

この子の将来を思うと心配になる・・・でも少し前に見た流星群を思いだした。


「たとえこの子がそうでも、家族だから何も変わらないよ。」

「あぁ幸せにしてやろう。」


天にも祝福されて生まれて来る子が、不幸になんてなるはずない。

たとえ不幸が襲い掛かってきても、俺が、俺たち家族が支えて幸せにしてやろう。

新たな決意に心が温かくなるのを感じた。






「―――フェス、また張り付いてるの?」


突然話かけられ、昨日の回想から突然呼び戻された。

両親が呆れた顔をして、ドアの近くから俺のことを見ている。


「今日は仕事お休みなの?」

「来ても仕事になりそうにないから、今日は来るなという知らせが朝のうちに来ました。」

「・・・・・・・・・・・。」


両親はさらに呆れた顔で、こちらを見ている。

別にどんな目で見られようと、此処を動くつもりは無い。


「御母様、そんな目で見るのは止めてください。あと、仕事を休んだのは正解でした。」

「どうして?」


理解出来ないような顔で聞いてくる御母様に重要なことを伝えた。


「この子の事を確実に聞かれますよ、妹?弟?って。これからの方針を家族で話し合ってからでないと答えられないでしょう。」

「・・・それもそうね。」

「そうだな、それを考えると今日休んだのは正解だ。私の仕事は家で済ませられるものだけだったからな。」


そんな俺に向かって、御母様が「さきに!」とばかりに魅力的な言葉を発した。


「この子に名前をつけてあげなくちゃね。この子の名前は、可愛い名前がいいわ。」


その言葉を聞いて、今日は家に居たことを竜神様に感謝した。

竜人にとって名前とは大きな意味を持つ。

どんな親でもこのときばかりは真剣に悩む。

この子が将来強くなれるために、俺は考えていた事を両親に伝えた。

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