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世界を渡る竜  作者: 海響
第1章:幼少期
2/18

誕生

アクセスありがとうございます。

お気に入りにしてくださった方々ありがとうございます。

感激です!!


誤字等ございましたらお知らせ下さい。

竜人達が住む地域サラスにあるクローゼ家の屋敷では、廊下をメイド達が忙しなく行き来していた。

そんな中で一人の少年が、両親の居る部屋を目指し荒々しい足取りで駆けている。

青色の髪に金色の切れ上がった瞳、とても整った顔の少年だ。



バンッ!!


「御父様!生まれたのですね!!」


16・17歳くらいの少年が扉を開けて飛び込んできた。


「フェス。そんなに慌てて困った奴だ。とても可愛い子が生まれたよ。」


少年がもう少し成長し、落ち着いた感じの顔の男性は苦笑しながら答える。


「そんなに慌て危ないわよ」

「御母様、早く赤ちゃんに会いたかったのです。」

「そんなに慌てて怪我でもしたらどうするの?兄の貴方がしっかりしなくてはね。」


蜂蜜色の髪に碧い瞳の母親が窘める。


「そんなことより赤ちゃん・・・」


ふて腐れた顔しながら言いつつも、目線は母親の横にあるベビーベットに釘付けだ。

そんな息子に苦笑しながらも母親は微笑ましそうだ。




「うわ~珍しいっ!白銀の髪だ!!しかもカワイイ!!」


兄のフェスニストはベビーベットの中を覗き込み、笑顔で両親に話しかけた。


「あれっ?この魔力・・・」


そんな息子に困った顔をしながら、父親が話を切り出した。


「その子はこれから色々困難が待ち受けているだろう。だが、私達が支えて幸せにしてやろう。」

「御父様、もちろんだよ。その努力は惜しまないよ。」


「それにこの子は、・・・なんだ。」

「えっ・・・まさかっ!?」

「いくら私でもこんな冗談は言わない。」

「たとえこの子がそうでも、家族だから何も変わらないよ。」

「あぁ幸せにしてやろう。」



やり取りを黙って見ていた母親は、安堵した微笑みを浮かべていた。


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