表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/46

野外演習

写真騒動から数日。

近辺でCランクの魔物が出たという情報が入ってきた。


ここは魔物の討伐と勇者の訓練を兼ねて、クラスのみんなが戦うことになった。

それに加え、今回は野外で一日を過ごす練習も兼ねているので、みんな少し浮かれていた。


ってことで、僕も勇者の護衛を任されているので、当然一緒に行く。

もちろん、メイド服じゃなくていつもの服...

と言いたいところだけど、『勇者の護衛なんだ。それらしい服装でなくては』

と大臣が偉そうに言ってきたので渋々メイド服のままだ。

まあ、性能はいいんだけどね...性能は......


そんなこんなで、町外れの森まで着た。

ここで魔物が発見されたと言っていたが、Cランク程度ではここまで噂は広まってこない。


王宮に広まるのはだいたいBランク上位。

例を出すと下級ドラゴンくらい。


城のみんなもこんなことは珍しいと言っていた。

要するに、変だということだ。


——森に入ってから数時間。

報告にあった魔物を見つけた。


どうやら、今回の魔物も呀狼のようだ。

確かにいくら数が多くとも、前の群れから近すぎる。

それに、あそこには進化種もいたんだ。このあたりも縄張りになっていたはず。

...確かに、王宮まで噂が広まるわけだ。


どうやら、このことに気づいてるのは僕だけのようだ。

うーん...このことを勇者に気かせるべきか。

でも、任されたのはあくまで護衛。

それに、何でもかんでも手伝ってたらみんなの成長にもならない。


そんなことを考えていたら神山が呀狼に切りかかった。

それに続いて、他のみんなも戦闘に加わっていく。

みんなも強くなっているようで、前とは一目でわかるくらいには強くなっていた。


それにしても、前と比べて連携がより良くなっている。

前衛が攻撃し、後衛が魔法やバフデバフ。

タンクは後衛の守りに、余裕があれば前衛のサポートって感じか。

前は乱戦で前も後ろもなかったからそこが一番の変化だろう。


さーて、僕は邪魔にならない程度に薬草でも取ってこようかな。



しばらく時間が経って、勇者の戦闘も終わった。

時刻はだいたい7時、日が暮れ始めている。


「みんなー、持ってきたテントを張り始めるぞー。」


神山がみんなに指示を出している。

やっぱ、リーダーはあいつが適任だよな。


……と思っていたら、背後がやけに騒がしくなった。


振り返ると、いつの間にか数人がスマホを構えて集まっている。

理由は、考えるまでもない。


「ねえ、その服……」

「せっかくだし、写真いい?」


ああ、そうだ。

今日はこの格好だった。

断るのも面倒で、適当に受け流しながら視線を逸らす。

正直、現実を直視したくなかった。

だから僕は、薬草袋の中身を確認することにした。


テントが貼り終わったころには日はとっくに落ちており、寝る準備が始まっていた。


僕は竜人族ということもあり、

あまり寝なくてもいいので見張りを自ら名乗り出た。

まあ、まだ竜人族と言うことは内緒にしてるけど。


——見張りをし始めて数時間。

木陰にスライムがいるのが見えた。

僕はすかさずそいつを捕まえ、弾力を確かめる。

野スライムは「キュイ、キュイ」と身を捩って抵抗していたが、

害はなさそうだった


そんなとき、カシャ、っという最近では聞き慣れてきた音が聞こえた。

音の方向には...って誰だっけあの人。

なんか、学級の天使とか呼ばれてた人だったような...


思考を巡らせてたら、彼女はすでにおらず。

疑問とスライムの声のみがその場に残った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ