調査失敗から得たもの
調べるって言っても、そもそも何を調べたらいいのか分からないけど笑
とりあえず、誰もいないのを見計らって……
隣の部屋に行ってみよう。
そーっと扉をあけ、そーっと隣の部屋に。
彩美「……ぉじゃましまーす……」
小声で言う。
誰もいないみたい。
部屋自体は全く私の部屋と同じ作りになっている。
周辺見渡しても何も無い。
手がかりなしか。
その隣は扉がまた違う。
隣の部屋からゆっくりと出て、その隣に移動しようとした瞬間
りゅう「ダメ」
「ダメだよ!危ない!」
りゅうに見つかり手をつかまれた。
彩美「きゃっ」
りゅう「危ないよ!何してるの!戻ろうよ」
そう私を引っ張りながら言う。
やはり3人から触られても何も無い。
自分の部屋に移動し
りゅう「何してたの?」
と、不安な顔で覗き込む。
彩美「いや……ルームツアー?ってか、宮殿ツアー?笑」
笑って言うと
りゅう「俺が案内するから。」
「危ないから一人で外に出ちゃダメだよ!」
彩美「何かあるの?危ない何か」
りゅう「……まだ……言えない……」
彩美「何を隠してるの?言ってよ」
りゅう「まだその時じゃないんだ」
りゅうは真面目な顔で言う。
りゅう「いい、良く聞いて」
「俺以外に話しかけられても言う事聞いちゃダメだか」
と耳元で言う。
彩美「どーゆう事なの?」
りゅう「だから今はまだ話せない」
でも……確かに、他の2人より、りゅうは……ちょっと違う気がする。
他の2人はこ自分のぬいぐるみを選んでくれと言ってきたが、りゅうはそんな事、言ってない。
あの2人とは何か違う。
彩美「分かった。りゅうの言う通りにする」
りゅう「……はぁ……ありがとう」
りゅうは安堵したように胸を撫で下ろす。
りゅう「君を失いたくないから。僕は」
僕は?他の2人は?
怖くて聞けない。
りゅう「とりあえず、また呼ぶまでここでいてね!」
りゅうはそう言って部屋を後にした。
コンコン
りゅうとすれ違いのように
カビロミ「楽しんでた?」
そう笑顔で言う。
その笑顔がとても怖いのは、さっきりゅうの話から顔が強ばる。
カビロミ「あれ?どーしたの?」
「なんかあったの?」
私の顔を覗き見ながら言う。
どうしよう……こわい。
震えて何も言えない。
カビロミ「なんか」
「言われた?」
カビロミは急に低い声を出して私の前に立ちはだかる。
彩美「えっと……何にも……ない……よっ……」
震えた声で言う。
カビロミ「えー?笑なんか震えてるジャーン笑」
「誰かに何か言われたんジャーン笑」
「分かりやすいねー笑」
どうしよう……りゅう……助けて……。
カビロミ「まぁ……いーや笑」
「またくる笑」
そう言い部屋を後にする。
急に怖くなっちゃた。
調べるのも調べれない。
カビロミのあの顔が怖くて離れない。
私は震えたまま布団に包まる。
コンコン
また誰……
りゅう?
執事「失礼します」
「お食事の支度が出来ましたので移動いたしましょう」
彩美「……」
執事「彩美様?」
「お眠りされてますか?」
「お食事は大丈夫ですか?」
彩美「……」
執事「……」
「かしこまりました」
「また時間をおいて参ります」
執事は低い声で言う。
布団から出れなくなってしまった。
りゅう……早くきて……助けて……
私は柴犬のぬいぐるみを強く抱きしめながら念じた。
コンコン
りゅう「俺だよ彩美」
あっ
彩美「りゅう!」
私は勢い良く出てりゅうを抱きしめた。
りゅう「ダメ」
あっ
りゅう「ダメだよ!」
「もうちょっと我慢してよ……」
そう甘い顔で言う。
彩美「ごめん……」
りゅうは何か体力を奪われたようなぐったりとする。
彩美「えっ、大丈夫?」
私は近寄り言う。
りゅう「それ以上はダメだから……」
りゅうは息を切らしながら言う。
何?
何が起こってるの……。
りゅう。大丈夫なの?
りゅう「これでちょっと分かったかな……?」
「彩美が触ると……魂が少し抜き取られるの……」
「でも……まだこれは誰にも言ってはいけない……」
「そして、さっき僕を抱きしめて念じたよね?」
「全部伝わってる……んだ……」
「他の……2匹……いや……2人はまだ抱きしめ……てない?」
彩美「はじめもらったとき……3体?抱きしめた……」
りゅう「だからか……」
「2人とも……かんちが……いしてて……」
彩美「……どういう……」
執事「彩美様、起きましたか?」
「りゅう、移動しなさい」
りゅう「はい……」
りゅうはフラフラになりながら移動する。
執事「また、お触りになったのですか?」
彩美「……ごめんなさい……」
執事「触るのは、このぬいぐるみのみでお願いします。」
そう、素っ気なく言い放ち移動する。
いつもの大きな部屋に通され、また見た事ない食べ物をみる。
そして日に日に見た事ない物の方が美味しく感じている。
お昼の一人で食べるご飯が美味しくなくなっている。
これは、何か体が変化しているのか。
そしてこの食事は何の食べ物なのか。
もちろん聞ける状態ではなく、フラフラなりゅうがいつの間にか元気になっており、食事をしていた。
この数分の間に何があったのだろう。
でも、何となくだけど、私が触ると疲れる?
何か吸い取られる?
そんな感じがした。
食事が終わるとまた執事のは人に連れられ、今度は違う部屋に通される。
彩美「ここ?は?」
執事「新しいお部屋でございます。」
彩美「え?いつもの所でいいですよ?」
執事「こちらをお使い下さい。」
そう吐き捨て扉を閉められる。
なんだろ……前の部屋より少し豪華な気がする。
え?お風呂のシャワーヘッドが大きい……
バスタブも大きい……そして、ジェットみたいなのついてて、キャンドルが沢山灯っている。
バスタブにはバラが浮かんでおり、とてもいい香りがする。
え?何ここ。
なんか……テレビで見たことある大富豪のお風呂じゃない?
えー笑
楽しみー!
私はとりあえず服を脱ぎ、風呂に直行!
程なくして、
ヌヒャービン「彩美?どこー?」
え?ヌヒャービン?
なんで?
また背筋がゾクッとする。
ヌヒャービン「お風呂かなー?」
彩美「まって!今お風呂だから!」
ヌヒャービン「あっ、いたいた!」
ヌヒャービンはバスタブに入ってくる。
彩美「ちょっちょっ!まって!ダメ!」
ヌヒャービン「え?もう遅いよー」
そう言って裸になる。
彩美「きゃーー!」
ヌヒャービン……の……身体……鍛え上げた身体……
ふんどしみたいなのを腰に巻き、同じバスタブに入ってくる。
ヌヒャービン「はーきもちー彩美、こっちおいでー」
彩美「ちょっと!変態なの?なんなの?」
私は身体を隠しながら言う。
ヌヒャービン「え?笑ダメなの?笑」
「俺も裸になればい?」
彩美「そーゆー事じゃないー!」
ヌヒャービン「ほら?おいでよー笑」
ヌヒャービンは無邪気に笑って近寄る。
あっ、そーだ
私はヌヒャービンが、触る前に足を掴む。
ヌヒャービン「だっだめ!」
「触らないで!」
ヌヒャービンはビクンとし、私から離れる。
よし。
やっぱりそう言う事か。
ヌヒャービン「もぉ……彩美……は……」
ヌヒャービンは急にフラフラになり
ヌヒャービン「先……あが……る……」
ヌヒャービンはタオルで自分をおおい、風呂場から立ち去る。
やはり……私から触ると何かがなくなる。
って事は、カビロミにも触ったら……。
私は色んな事を考えた。
1番怖いのはカビロミだ。
ずっと触っていたらきっと何かが変わる。
りゅうは……触らないでおこう。
ヌヒャービン……ごめん。試させてもらった。
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