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幸せ

とりあえず、やっぱり色々探さないといけないし、色々試さないといけない。

私は執事に聞いてみる。

彩美「りゅう……は?」


執事「自分の部屋に戻りました。」


冷たい声だ。しかもノールック。


執事「あまり、ご詮索なさらぬようお願いします」


彩美「ダメなの?それも」


執事「彼の事を知ってどうなさるおつもりですか?」


彩美「……いや……別に……ちょっと気になっただけです……」


執事「他のものの話は聞かないんですか?」


彩美「いや、えっと……」


執事「ふっ笑わかりやすいお方だ笑」


彩美「いやいやいや!好きとかではないですよ!」


執事「彼も喜ぶ事でしょう笑」


作られた笑顔で私に話す。


にしてももうちょい近い部屋がいい笑


遠い笑


考え事をしながら歩いてたら執事にぶつかった。


彩美「あっ、ごめんなさい!!」


執事「彩美様笑おでこは大丈夫ですか?」


いやーよく見たらこの人もめちゃくちゃかっこいい……。

この人も犬だったの?


いや、でもそーなら私から触っても大丈夫だ。

では、この人は人間なのか?


執事「到着しました」

「本日もごゆっくりして下さいませ」


そう言うとガタンと扉を閉める。


その後いつも誰かが訪ねてくるはず……


しかし、その日は待てど待てども来ない。


そんな日もあるか……。


とりあえず風呂に入り、ベッドにダイブ。


明日の調査について少し考え……よ……う……。

と爆睡かます。


「ぉ……よ」

「ぉ…は……」

「ぉーい……ぁや……み……」


遠くで私を呼ぶ声が……。

りゅう?

夢でりゅう?に?

どんだけ好きなんだ私……。


ガバッと起き


りゅう「彩美、おはよ」


りゅう野顔が近くにある。


彩美「きゃっ」

私はおもむろに離れる。


りゅう「ごめん笑ごめん笑」

「あまりにも寝顔がかわいくて笑」


彩美「え?いつから?」


りゅう「さっ?き?」

「起こそうと思って笑」


彩美「あっ……ありがとう笑」


りゅう「どうすぐ朝ごはんの時間だから支度してなー」

そうニコッとする。


りゅうの笑顔はウソじゃない……はず……。


聞いてみようかな……


彩美「あの……き…す……したら……」


りゅう「したの?」

りゅうはびっくりした顔で言う。


彩美「あっ……うん……」


りゅう「大丈夫だったの?」


りゅうは私の体を揺さぶりながら心配そうに言う。


あっ、やっぱり、なんだ。

りゅうは、知ってる。

というか、ほか2人も知ってるんだ。

って事はあれはわざと。


ほんとにしたかったから?


りゅう「俺は……したくても出来ないのに……」

「もう……彩美は……隙だらけ。」

「心配させないでよ……俺だけをみて」

「そのキスは忘れて」


そう頬にキスをする。

頬のキスは何もならなかった。


唇がダメなんだ。

これでまた1つ分かった。


りゅうが私の腕を掴んでいるから……


私はりゅうを抱きしめる。


彩美「りゅう……すき……」


え?ば?なに?笑どーした笑


りゅう「オレも好きだよ……」

抱きしめたまま耳元で囁く。


くすぐったい……。

ヤバい……。


急な展開に頭が追いついていないが、りゅうの手が私の胸元に行く。


彩美「えっ……」

恥ずかしさでもうパニック……。


りゅう「ダメ……かな……?」


私は首をブンブンふって、りゅうにされるがまま。


きっと朝ごはんの時間も過ぎてしまってる気がするけど……。


りゅうは優しく私を抱く。


久しぶりに……こんな気持ちになった……。


全身の力が抜けて、前のキスの時とは違う抜け方。


心から好きになると……こんな感じなのかな……

にしても私ってホントは惚れやすかったのかもしれない……


こんなにすぐに……って言っても今現在はどのくらい日にちがたってるか分からない……。


その後、毎日のようにりゅうは私を愛してくれる。


絶対自分からは触れないんだけど……触りたいけど我慢。


のおかげで?毎日幸せな気持ち……。

カビロミもヌヒャービンも来なくなった。


それだけじゃなく、いつの間にかご飯は2人で食べている。


しかも普通に話しながら。


他の2人は?と疑問に思いましたが……。

この幸せだけでほんとに満たされていた。


執事ももう来なくなり、ほんとに2人の生活。


急に色々変わって少し戸惑ってはいるけど……。

色々聞きたいのはあるけども……。


聞いてこの幸せが無くなるならば聞かなくてもいいと思った。


調査の事をものすごく忘れている。


それだけ幸せだって事。


でも……もしかして前より監視されている気はする。

りゅうに。


ほぼずっと一緒にいる。

トイレとお風呂以外。


朝ごはんと夜ご飯がとても美味しくて昼ごはんが不味くて……。


彩美「りゅう…あのさ……」


りゅう「ん?どーした?」


彩美「私、お昼いらないかもしれない……」


りゅう「あっ……そっか……」

「なら俺と一緒で朝と夜だけで、途中おやつな感じ?」


彩美「あっ、それで全然いいかも」


りゅう「分かったよ!そしたらお昼の時間もずっと一緒にいれるね」

満面の笑みで言う。

りゅう「そっかそっかー笑お昼いらないかー笑」


の時……急に真顔に戻る瞬間がゾクッとした。


今……りゅうの顔……怖かった?



見ていただきありがとうございました!

アクション頂くと励みになりますので今後ともよろしくお願いいたします。

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