世界を救え!!~ 簡単な依頼?~②
ある日、鏡の中から出てきた手に引っ張られて「鏡の国」へやってきた陽菜。
そこで、ウサギのアリスと出会う。
鏡の国のアリスをモチーフにした、とても不思議な世界を主人公の陽菜が旅をするお話です。
アリスは「陽菜のできること」と言っていたのに、いきなり無理難題を陽菜に突きつけた。
「陽菜さん、まずは戦争をとめましょう」
「は?!どうやって?」
――戦争は止まらない――
それは陽菜の中では認めたくないが常識になっていた。
だが、アリスは陽菜が予想も出来ないことを次々と言う。
「戦いを止めるには、長になっている人に会い、そしてその組織に戦う意欲をなくさせる魔法をかければよいのです」
「そんなことで止まるの?」
陽菜は納得できなかった。
しかし、どこにその根拠があるのか、アリスは自信満々に頷いた。
「大丈夫です」
「ハァ~・・・」
(ホントかな?)
よくわからなかったが、陽菜はとりあえず従うことにする。
(とりあえず、アリスの言われた通りにするしかないよね・・・)
陽菜は、しぶしぶ頷いた。
「わかった」
アリスは「よろしい」と満足そうにうなずくと、陽菜の手を取った。
「では、いちばん強い国へ行きましょう」
陽菜はまずA国へ飛んでいくことになった。
◇◆◇
A国は、世界中の戦争に関わっている。
そして、世界でいちばん力のある国だった。
(そこをまず止めなきゃ!)
陽菜とアリスは一晩中空を飛び続けた。
そして地平線が光りだすころ、陽菜はようやくA国に到着した。
〈世界を救え!!~思い~ へつづく〉
終わりが見えてきた・・・ような気がします(笑)
ここの章を書くとき、ちょっと苦しかった。
だって、現実では無理なことを書いているから。
「ファンタジーだから書けるんだよな」と納得できたのは、書き終わってからでした。