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ダニイル・ハルムス翻訳計画  作者: ダニイル・ハルムス/両亭(訳)
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プーシキンについて

 プーシキンのことを何も知らない人に対し、彼について語るのは難しい。プーシキンは偉大な詩人である。ナポレオンよりプーシキンの方が偉大だ。ビスマルクなど、プーシキンに比べれば無に等しい。アレクサンドル1世も2世も3世も、プーシキンと比べたら吹けば飛ぶような存在だ。誰だってプーシキンと比べれば取るに足らないものである。ただ、ゴーゴリと比べたときは、プーシキンの方がとるに足らない存在になる。

 それゆえ、プーシキンについて書くよりもゴーゴリについて書こうと思う。けれどもゴーゴリは偉大すぎて、彼について書くことはできない。なので、プーシキンについて書こうと思う。でも、ゴーゴリの名を出した後でプーシキンについて書くのはなんだか悔しい。しかし。ゴーゴリについて書くのは不可能である。

 そこで、誰についても書かないことにする。

原題:О Пушкине/1936年12月15日


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