表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伊とう君が消えてからの数日間  作者: 蒼真
第三章 さいじょうそう太
9/13

第三章 さいじょうそう太①

友だちとあそんでいたらおそくなっちゃった。

お母さん、おこってるかなって思ったけど、おこってないみたい。よかった。

帰る前にトイレに行きたくなった。

トイレで、個室に入りたかったけど、人がいたみたいだから、まつことにした。

まっているあいだは、ジャングルジムで一人であそんでいた。

もう10分くらいたった気がするけど、トイレからは人が出てこない。

コンコン、ってしたけど、へんじはなかった。

だけど、人がいる気配はしたし、かぎもしまっていた。

多分中の人はお腹がいたいんだろう。

ここからお家に歩いたとしても20分はかかるだろう。

それなら、ここでがまんしていたほうがマシだ。そう思った。

月はさっきよりも高い位置に動いていた。

秋の虫のリンリンっていう鳴き声が聞こえていた。

公園の明かりはポツポツと消えかけていて、虫が周りを回っていた。

今いる公園はあまり新しいところではなくて、トイレも外側はよごれていて、中は定期的に掃除がされていると言っても、ハエが飛んでいるほどのきたなさであった。

家からは少し遠いけれど、一番近い"遊具のある"公園だった。

少しすると、トイレのドアが開く音がした。

ずっとがまんしていて、もれてしまいそうだったから、走って(すこしふんばりながら)トイレへと向かった。

トイレから出てくる人影は見えなかったけれど、個室に人はいなかった。

おかしいと思ったけれど、急いでいたからぼくは用を足した。

個室を出て、手を洗い、トイレから出ると、男の子が前にいた。

男の子は何も言わなかった。

変だと思ったけれど、ぼくは帰ろうと思った。

次の瞬間、ぼくは頭を何かでなぐられた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ