表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

実体験1~おばあさん~

ちょ怖、少し怖かっただけで不思議なものでは無かったのかもしれません。

私の実体験ですが、中学2年生の時、塾に通っていました。


平日は18時~20時、土日はお昼過ぎや夕方といった感じです。


塾への道のりもよく知った大通りを使って

自宅から片道15分無いくらいの近くです。


その日は平日でいつも通り塾を終わらせ

おなかをすかせながら帰路に就いた時でした。


夜ですのでさすがに少しは暗いですが

大通りなのでオレンジ色の街灯が

数メートル毎にあり、車もそこそこ通るので

中学生が一人で歩いても不安になるような道ではありません。


その大通りはマンションと歩道で4車線の道路を挟むような道で

自分の歩いていたのはマンションの入り口側の歩道でした。


ぼーっと歩いていると目の端に白いものが見えた気がしました。


何だろう?とそちらを向くと


「顔が浮いてる!?」と、とても驚きました。


思わず叫びそうになりましたが

よくよく見るとただのおばあさんでした。


そのおばあさんは尼さんが被るような頭巾をかぶっており

来ている服も少し暗めで、お化粧をしていたであろう

おばあさんの顔がより白く見えてしまい

顔だけが浮いてると勘違いしてしまったようです。


そうと分かれば、突然びっくりして挙動がおかしくなった中学生がいただけです

恥ずかしくなり、おばあさんに「こんばんは」とごまかすように言って

その場を離れようとしました。


元来た道へ向き直り歩き出そうとしたとき「おや?」と思ったのです


先ほどのおばあさんはずっと少し見上げていたように思えました。

しかも、目の前で中学生が挙動不審な態度をとっても、

挨拶をしても動く様子はありませんでした。


何だったのかなぁとおばあさんの方を何気なく向くと

おばあさんはもういませんでした。


マンションに入ったのかなとも思いましたが

おばあさんと私の距離は3メートルも離れていないように思えました。

しかも、おばあさんに挨拶してからも30秒と過ぎていません。

マンションに入ったにしても少しも見えないというのは変でした。


そこで怖くなったので考えるのをやめて急ぎ足で帰りました。



後日、おばあさんが立っていた場所でおばあさんのように

見上げてみましたが反対側のマンションのアンテナや貯水層が

有るだけで特に何かあるという事もありませんでした。


その後もその道を昼も夜も通ったのですが

あのおばあさんを見かけることは有りませんでした。

ただのおばあさんに驚いただけの話になりそうですが

直ぐ近くにいたおばあさんが消えて、挙動も不思議だったので

自分としてはそこそこ怖い体験でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ