クソッタレ!レビュー地獄!!
臭う……臭うな。エッセイジャンルが荒れている香ばしい臭いがする。こういう時には大抵ちょっかい出しにやってくる男、戦うエッセイスト、Kei.ThaWestです。もはや予定調和ですね!
何やらレビューの書き方について喧々囂々の議論がなされているようですね。発端は批判レビューについて書かれたエッセイでしょうか。
レビューの書き方やスタンスについては持論があるので、この機会に投下してみようと思います。
さて、レビューって一体何の為に書くのでしょうか?
①あまりにも愛してやまない作品と出会ってしまったからその感動を共有したい
これとか、純粋でとてもいい動機だと思います。主にスコッパーとして活躍してらっしゃる方なんかはこれがメインでしょうかね。
②作家同士の交流としてお互いの作品にレビューを投げ合う
これもよくありますね。作者同士のコミュニケーションの一つでしょう。相互ユーザーなら挨拶代わりみたいなところありますし、とある作品へレビューを書くという行為がそもそも、短い文章で作品のセールスポイントをまとめて読者にアピールする、という練習になります。結果的に他人へレビューを書くことが自分自身の修練になるわけですね。
③レビュワーとしての自分の名を売る為(転じて作者としての自分も売り込む為)
お、この辺から段々怪しくなってきましたか? 要するに売名行為に他人の作品を使おうって魂胆ですね。狡賢いですね、しかし意外といるんじゃないですかこういうレビュワー。僕個人としては大いに結構、好きなだけやりなさい。何故ならレビューされた側にはデメリットがほとんど無いからです。
④ツイッターとかのSNSでフォロワーを稼ぐ為
これも③と似たような感じなのですが、レビューを書くよと言って作品を募り、集まった作品を読んでとにかくレビューを書く。そうするとフォロワーが増えて結果的に自分の宣伝にもなる場合がある。
読者だと①か④ですよね恐らく。作者は②と③の人が多いかな、僕の体感としては。
このほかにも、自分はこういう目的でレビューを書いてるよという独自のロジックがある方は感想欄で教えて頂けると嬉しいです。
で、一応ざっくりと4つくらいに体系分けしたところで本題へ入ってゆきましょう。
あ、本題というか……クリアにしておきたいことがあるんですよね。
“レビューを書く際に、作品を果たしてどこまで読んでおかなくてはならないのか”
“序盤とかさわり程度しか読まずにレビューを書いてしまうのは悪か否か”
この辺が今、問題になってるんですよ。ツイッター上でも盛り上がってますね。
いかがでしょう? レビューを書かれる方々、どうお考えでしょうか?
僕はですね、はっきり言ってこんなもん、実にどうでもいい、くだらない議論だと思ってますね。するだけ無駄。
だって、ね。
自分の嗜好にぶっ刺さりの作品にレビューを放つなら自然とそこそこ読み進めているはずだし、交流目的ならどうせ適当に流し読みするだけだし、売名行為をしたいだけの奴なんかそもそもいくら読もうがクオリティの高いレビューなど書けないでしょうし、事務的に書かれるレビューなら作者の方も内容に期待などしないでしょ。
要するにどれだけ読み進めようと出てくるレビューの完成度にはほとんど影響を及ぼさないと僕は考えるわけです。それこそ極端な話、文章書くのがうまい人ならタイトルとあらすじと一話だけ読んでもそれなりに読ませるレビュー書けますよ。逆に普段文章を書かない人だったら最新話まで何度も何度も読み込んだって、「面白かったです。皆さんも読んでみて下さい」くらいしか書けないかもしれませんよね。
どうにもレビューについてやたら高尚なものであると捉えている人々がいるようです。初心者のレビューを書く敷居を上げまくってレビュー界隈を過疎状態にしたい悪の秘密結社の仕業でしょう、恐らく。
レビューというのは極めて稀少価値の高いものです。なろう全体で数%の作品にしか与えられない、レアドロップ品です。でも効果は絶大だし作者のモチベーションもガンガン上がるストロング系チューハイみたいなやつですね。
だからもっと皆さん積極的に活発に、そして気軽に、色んな作品へレビューしたらいいんです。作者は基本的にレビューもらって喜ばないはずないんですから。ただただ作品を貶めたいだけの内容なら別としてね。
レビューに決まった書き方もないし、そんなに大層な思想も要りません。作者なら好きでもない作品に対し戦略的にレビューを撃ってもいい。
あっ! またこんな余計なこと言っちゃった! 意識高い系の人に怒られるかな?
という冗談はさておき。
レビューなんか自由に書けばいいし序盤だけ読んで書いたっていい。何ならそれを標榜してもいいし、そんなもんで不機嫌になるような作者は恥を知れ。てめぇは何様だよ。
勘違いしてはいけません。作者はあくまでレビューを書いてもらう側。しかも無料で。それでいちいち相手の書き方等々に文句をつけるのか? クレーマーもいいとこだな。
こういうのはレビューに限らず、作品への評価の付け方も同様だと僕は考えます。1:1評価で傷つくのはいいが、それについて評価者に怒るのは違う。もし、低評価が不満なら評価を受け付けなければいい。高評価以外いらないというならその旨、前書きにでもしたためておけ。
評価やレビューは、もっと気軽に行われて欲しい。僕は一人の作者としてそう願っています。が、一部の気難しい人々のせいで読者が評価もレビューも躊躇するのであれば結局、多くの作者が被害を被ることになるのでは?
うーん、なんだか要領の得ない主張になってきた気がしますが、まとめに入りましょう。
書きたい人は、レビューなんか自由に書け!
書かれた作者は、いちいちレビュー内容に文句を言うな!
こんなところでしょうか。でも一番肝心なところは、
無関係の外野が、みっともない野次を飛ばすな。人のレビューにケチつけんな。
これかな。
何故か自分ではレビューを書かないくせに人の書き方にやたら注文つけてくる人、いるんですよね。全く、困ったものです。
よーし、いつものように露悪的な文章になったぞ。何故エッセイを書いているといつもこんな攻撃的な内容になるのか。反省はしています。しかし反省していると言いながら反省している色が見えないというご指摘は僕自身の問題だと反省しております。
以上、ちゃんと反省できるエッセイスト、Kei.ThaWestのクソッタレなレビュー論でしたー。
ちなみに作中の“交流目的ならどうせ適当に流し読みするだけ”という部分は過激すぎるので補足。作者間の交流において相手の作品をちゃんと読み込む方も、もちろんたくさんおられます。むしろ僕の周りはそういう人だらけで助かってます。ありがとうございます。
もっと雑な付き合い、相互評価クラスタあたりを想定して書きました。お含み置きください。