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第1話

慶長8年2月12日徳川家康は朝廷より征夷大将軍に任命され江戸に幕府を樹立し応仁の乱以後の200年続いた戦争に終止符が打たれ 250年の平和が続くのかもしれなかった、しかしある戦いから日本の史実を狂わすことになる。


豊臣秀吉時代の文禄 慶長の役の怨念から始まった戦い 後の世に言う『壱岐 対馬戦争』である、


朝鮮国王光海君は徳川幕府は豊臣時代のように朝鮮征伐を今一度始めるのではという恐怖があった そのため朝鮮は戦争が終わり日本統一を果たし気が抜けている幕府へ先制攻撃しようと明朝へ同盟を誘った

しかし明皇帝 万暦帝は軍制の腐敗や経済の悪化を理由により最初はそれを拒否していたが、慶長14年に起こった薩摩藩による琉球侵攻の情報を聞き 明朝内ではは朝鮮と同盟を組み倭夷を打つべしとの声が大勢を占めていった、万暦帝も国内の不満を倭夷にぶつけ 博打ではあるが戦争景気で再起を図った そして同盟勧告を受諾し ここに明朝条約が締結された。

それからは早かった、慶長14年5月25日 朝鮮 明連合軍は壱岐 対馬へ軍を上陸させた。対馬藩も抵抗はしたが数の少ない藩軍では2万を越す連合軍には歯が立たず敗走を重ね 結局2日間に渡る戦いの末 藩軍は玉砕 連合軍が完全占領を果たした。

幕府はそうした方を聞き即座に各藩へ 軍を挙兵させ 挙国一致の体制で事に当たれ と命令を送った。何故このように 素早く対応できたのかと言うと 対馬藩を通しての関係改善を幕府はして来たのだが 朝鮮は飲むどころか こちらを疑いすぎて話にならなかったと言う報告が来ていたため 元から幕府はこのようになる事を想定していたからである。

ならば何故 こちらから攻撃をしなかったのか?

それは慶長14年の大阪の陣の真っ只中で確かに起これば危険だがそんな不確かな事に兵員を割きたくなかったからだ。




福岡藩に全国の藩から 6万を超える軍が集まり 総大将を晩年の本多忠勝においた。


藩軍は壱岐に置かれている橋頭堡を奪いそこを本拠地として 要塞を築き上げ 敵の攻撃を防ぎ 相手の疲労した時に全力の総攻撃を仕掛けて対馬を落とし余力があれば済州島まで落とそうと考えていた。


そして藩軍は早朝に一斉に攻撃を仕掛けた。

当初軍上層部は斥候の情報などにより対馬に本軍を置いていると考えていた、そのため壱岐にはいても敵の2万人中半分も居なく 数千人程度だと考えていた。

しかし連合軍はそれ読み壱岐に全ての兵員を置き 捕まえた村民などを対馬に起き欺瞞工作をしたのだ。

それにまんまと引っかかった藩軍は上陸戦の不利や 士気の低さなども相まって正に大敗を喫したのだった。

僅かに上陸できた藩軍も各個撃破された。

上陸を待っていた藩軍も朝鮮の亀甲船に撃破され、藩軍は兵員の殆どを失ってしまった。

この報告を聞いた幕府は非常に動揺した、老中たちはこの情報を決して国民に漏れないようにしようと考えたが、徳川家康は違った 逆に国民の怒りを連合にぶつけ戦争をしやすくしようとしたのだ。

そうして幕府は国民に 我々は連合軍に卑怯な手を使って敗北した、彼らには潔く戦う気持ちはない 国民が一致団結してこれに当たらねばならない 我々幕府は志願兵を求めている と戦争を煽るような情報を流した。


徳川家康の思惑通りそれまで無関心だった国民は激高し 朝鮮打つべしとの声が強くなり、全国の富豪から大量の軍資金が送られてきた。

全国の藩の役所には大量の志願者が殺到した。


幕府は確かに志願兵を応募していると書いたが、これは意味をなさないだろう、もし本当に来たとしても1万人程度だろうと考えていたが実際には30万人が志願し兵装が足りなくなると言う問題が起きたりした。

しかし幕府が一番困ったのが士族の扱いである、兵役とは武士の義務であり誇りでもあったからだ。

志願を応募するときでも一悶着あったのだ。そこに30万人も集まったのだ、それに怒った一部の武士が武装蜂起したほどである、しかし幕府はこれを戦争中だけであるとしてなだめた。

そして幕府は先の戦いの一つの敗因として指揮系統の混乱であるとして 藩軍の最高司令部として大本営を設立した。

志願兵には倉庫で埃を被っていたなまくらや竹槍で武装させ その兵の為に全国の鉄砲鍛冶が息を吹き返したのだった。


しかし連合軍は戦争準備を整える幕府を待ってはくれなかった、攻勢準備を整えた連合軍が博多へ上陸した。

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