二人の過去と資金稼ぎ
とりあえず命の危機は脱したと思うけど、あの二人の笑顔を取り戻すためには慎重にいかないとな。生きる希望を与えて、あわよくば私のものになって、夢のために役立って欲しい。忘れないで欲しい、私は聖騎士になる夢を叶えるために天国行きをあきらめてまで、転生したのだから。けっして性騎士になりたくないわけではないが、聖騎士を目指す方が主たる目的なのだ。
それにしても、彼女達を安定させるためには今しばらくの滞在が必要となる。かなり多く資金を持ってきたが、欲しい物もたくさんあるのだ。そのせいで、彼女たちを助けれないなんてことになったら目も当てられない。密かに持ってきたアレが上手く売却できればいいんだけど。
私は冒険者ギルドの方へとやってきた。こんな遅くまでやってるんだな。私は彼女達とノワールの食料を買った帰りにクエストを依頼するためにやってきた。
「いらっしゃい、こんな遅くへようこそ。んん、君はひょっとしてアレシュ君かなもしかして。」
美人の受付嬢の人が、いきなり名前をいいあてた。
「たしかに私はアレシュと申しますが、以前お会いになったことがあれましたか。」
「ひっどいなー、このおっぱいに見覚えはないのかい。おりゃ、うりうり。」
受付から来て、そのお胸を顔に押し当ててくる。
「ひょっとしてハンナさん、ますます美人になっていたから気がきませんでした。」
「おぉ、覚えてくれてたんだね。すごいなー、君1歳くらいだったでしょ。そんなにハンナお姉さんのお胸が忘れられなかったかにゃ。そうだよねー、ナタリーちゃんと美人ハントによく来てたもんね。」
「先輩お知り合いですか、それでもいきなり失礼ですよ。」
「大丈夫よ私は、この子におっぱいをあげたなかなんだから。」
「先輩お子さんいましたっけ?」
「あぁ、新人ちゃんは知らないか。噂では知ってるでしょ、天恵をもたらす赤ん坊って。あれアレシュ君のことだよ。当時はなぜって思われたおっぱいを吸われた女性も、いまじゃ大活躍だし。高位の若い人の冒険者のほとんどは、アレシュ君におっぱい奪われているわけよ。あんたも飲んでもらう?」
「いきなり恥ずかしいこといわないでください。」
なんか改めて聞くと、こっちの方が恥ずかしくなってしまう。
「ところで何の用かな。またおっぱいが吸いたくなったとか。それにしてもカワイイ猫ちゃんだね。」
「ハンナさんはノワールのこと見えるんですね。私の使い魔なんですよ。クエストを依頼しにきました。」
実はノワールは、私の頭の上に寝ているのだが、いつもは気づかないようにしている。隠蔽といったスキルの類だと思っている。しかし、看破のスキル持ちなどには見つかってしまうのだ。
「ふむふむ、拝見しましょう。」
「実は、人柄が絶対に保証できる人物で、媚薬が必要そうな人を探しています。」
「ふむふむ、私より人の目利きができそうなアレシュ君がどうしてなのかな。」
「やましい考えはりませんが、お金が必要なんです。」
「貴族のアレシュ君がお金に困るとは、お姉さん思わないな。なんで。」
「二人の少女を助けたいんです。」
「ごめん、お姉さんの負け。そんな目でみないで。私でよければ、いくつか心当たりがあるしオマケもしてあげる。」
Sideハンナ
受付嬢を続けていると、自然と人を見る目というのが、やしなわれていくものだ。そして決定的なのがアレシュ君に胸を吸われた後のことだ、私は看破のスキルをみにつけたのである。
「本当ですか。よろしくお願いします。」
「呪い付の女の子二人を助けるためにお金稼ぎか、私がその少女のうちのどちらかなら完全に惚れちゃうね。で、媚薬の方はどんな物。」
「一応、色欲を司るハイフェアリーが効果を認めるものです。人で効果を実験済みです。望むのは多くのお金と、けっして出処を追求しないことです。これは絶対守っていただきます。」
「はい、私が受注するので、そこは安心して欲しいかな。依頼料はどうする、なんなら体でもいいよ。ハンナさんを信用しているので、これだけで。」
「え、本当にいいの。お金必要なんでしょ。」
「ハンナさんを信用していますし、しっかりした所で媚薬が売れたらもっと貰えるので大丈夫ですよ。」
「お姉さん別の意味で心配になってきたよ。君はきっとものすごい女ったらしになるような気がするよ。」
クエストを契約すると彼は帰っていった。
「ハンナ先輩、いったいいくらで受注されたんですか。」
「見てみる、こんだけよ。」
「え、嘘こんなにですか。」
「まぁ、いくらオマケしてあげたとはいえ、こんなにくれるなんてね。お姉さん驚いちゃった。」
Sideアレシュ
ハンナさんのオマケによってミルーナとプラムの奴隷になった経緯を聞くことができた。
ミルーナの場合
彼女の生家は、小さいけれど優秀な商家だった。ミルーナの場合、生まれつき鑑定の能力があった。それは幼い頃から、物のや人の価値を見定めることができた。両親は喜び、けれど欲に目が眩むことなく、三人は幸せな日々を送っていた。しかし、徐々に彼女の目が見えなくなっていく。彼女の能力は人や物を見ることで発動するので目が見えなくなると、その能力は失われてしまう。両親は彼女の身を一番に考え、今まで鑑定で成功してきた財を惜しげもなく、彼女の目を治すために使った。高名な治療者や薬など、あらゆるてを使用したが、彼女の目は一向によくなることはなかったのだ。
そんなとき大きなチャンスがやってきた。彼女のわずかに残る視力で鑑定をして、両親はかけにでたのだ。価値の高い商品を商い、一度に巨万の富を得ることにしたのだ。彼女の能力を使い、安く仕入れ、小さく軽いものに限定した。目の見えない彼女は商いには連れて行かれなかった。目が悪い彼女に旅は辛いだろうという親心だった。そして両親は帰ってくることがなかった。ただ不運だったのか、彼女の選んだ商品に不幸や魔物を呼び寄せる効果があったのかと、考えることはできるが、今となっては真実はわからない。
それでも彼女は立派だった。商家の娘として読み書き、計算、仕入れ販売、一通りのことはこなしてきた。残る従業員にもわずかばかりにお金を持たせて解雇した。しかし、かけにでた代償は大きく彼女は自ら奴隷になることにした。全て終えたときには、彼女の目には暗闇が広がっていた。もしも、再び光を見させてくれるものがいたら、自分の全てを捧げてもいい。もう一度、あの光のある世界へ戻りたい。
プラムの場合
彼女の両親は、植物学者の父と植物を愛する母であった。そんな両親に蝶よ花よと育てられ、彼女もまた優しく植物好きの女の子になった。しかし、そんな幸せな日々は染み込む毒のように犯されていった。彼女の両親の知識を悪用しようとした人達がいたのである。その人達は、プラムを人質に、両親に毒の研究をさせたのだ。残虐なことに、毒の効果実験は両親の口封じという目的といっしょに行われた。
毒は完成した。人質だったプラムは、人質になっているときに奇跡が起きた。天にすがる彼女に、何者かが植物魔法を使えるようにしてくれたのだ。ある契約と共に。内容は、自らの体の千人分の植物を生み出すことである。失敗の代償は自らの体を植物と変えることである。彼女は新しく得た魔法で麻縄をゆるめ、逃げ出したのである。身寄りのない子供が生きていくことは難しい、芸といえば植物を生み出すことだけである。芸をしていたら旅芸人の一座に拾われた。しかし、契約のことをしられてしまった。彼女は魔法回復力がとてつもなく少なかった。彼女に魔法回復薬を与えてくれるような人はいなかった。最後には、一座の人間に、君が悪いと奴隷商に売られた。その頃、体の一部は植物と化していた。彼女が彼に出会わなければ、顔にも植物化が進み、目や髪なども植物化していったであろう。彼女は思った、もしもこの契約を完遂させてくれる人がいたのなら、植物の知識、植物魔法、そしてこの身の全てを捧げようと。
そんな彼女達の元には、たしかに白馬に乗った王子様が確かに現れたのである。しかし、本当はクォーターのエルフで、同じくクォーターの牛の獣人メイドを連れた、エロい触手の王子様が。
後日ハンナさんの紹介で、二人の大物貴族に目が飛び出るような金額で媚薬は売れた。もちろん、秘密は厳守である。一人は優秀だが、あっちの方面が不能の旦那をもつ、美しいご夫人である。もう一人は御爺ちゃんと孫ほど歳の離れた夫婦である。とある国の騎士団長様であるが、媚薬のおかげで子をもうけたとかいなかったとか。
聖騎士を目指す機会・騎士補正
無限チート…サイの目の0と0が合わさり∞(無限大)
大いなる(胸の)祝福、色妖精の祝福
使い魔 ノワール 猫竜(仮契約)
妖精 ポイン 色欲のハイフェアリー(仮契約)
体重-100Kg=軽量化
触手…ヘビー触手、パワー触手、千本触手、生命探知触手、電気ショック手、魔力探知触手、錬金触手、透過触手、魔力供給触手、触口(蛇口)、ブラシ触手
格闘、剣術
剣製作、料理
言語習得能力増加、哺乳能力、幸運、隠蔽、緑の手、魔力回復力増加
魔法…ボイス、ヒーリング、エクストラヒーリング、ダークフレイム