食
食を追求した男の話。
どうぞ、ご閲覧ください。
俺は悩んでいる。食べるものについてだ。
人間は様々なものを食べる。
しかし、普段食べるものは平凡なものばかりだ。
だが俺は、ほかの人が食べないようなものが食べたい。
俺は今まで色々なものを食べた。
毒キノコや毒草、汚物まで食べた。
最初のうちは、毒にいつやられるかドキドキしながら食べていたが、
だんだん毒に対して耐性がついてきて、毒が効かなくなっていった。
そして俺は思いついたのだ、
「そうだ、人間を食べればいい!」
人間を食べるならば、殺人という犯罪を犯す刺激と人食いという大罪を犯すことの刺激の両方を味わえると俺は思った。
しかし、すぐに問題に突き当たった。どうやって人を殺すかだ。
今まであまり人を殺すことは考えていなかった。
そして、バレないように殺るにはそれ相応の用意が必要だった。
まず、捨て子を食べることを考えた。
捨て子ならば、食べたとしても誰にも訴えられないだろう。
読みは正解だった。そして、子供の肉や臓物は格別にうまかった。
しかし、子供の肉だけでは腹は膨れなかった。
最低でも、中学生くらいまで成長しないと量が足りなかった。
そこで、今度は人さらいをすることにした。
その時は運よく、暗闇の中一人で帰る中学生くらいの少女がいた。
周りは田んぼしかなかったので、人には見られない。
俺はその少女にばれないように接近し、さらった。
少女をさらい、ひもで縛りつけ調理しようと思ったが、
俺も男。服を脱がせたときにむらむらしてしまった。
動けないように縛った後、俺は食人とは違う意味でたべた。
その後、調理して食べた。少女も若くておいしかった。
近くで集団下校等が多くなった。人さらい対策だろう。
しかし、俺も食べなければ生きていけなかったので、
しょうがなく、さらいやすそうな大人や老人を食べた。あまりおいしくなかった。
ついに、警察が動き出した。
人が捕れない。俺はどんどん飢えていった。
ついには、俺の家に警察が上り込んできた。一貫の終わりだ。
目の前が真っ白になった。
そんなとき、俺はとっさに警官にかみついた。
牙が伸び、角が生え始めた。俺は鬼になるのか。
俺は、警官を食い尽くした。
そして、俺は牢獄の中にいることに気が付いた。
すべては終わっていたらしい。
ご閲覧ありがとうございました。
次回作にご期待くださいませ。