旅立ち
世界中のゆうさんごめんなさい。
まだネタ出てきそうなんで連載します。
ごめんなさい。
こんにちは、みんな。
私はとあるゲームの主人公だ。
つまり勇者だ。これから始まる冒険の事を考えると胸が躍る。あぁ楽しみだ。
おっとプレイヤーが名前を決めたようだ。
ったく、悩みすぎたし。まあこの俺の名前だから仕方ないか。
名前 ゆう
出た!自分の名前からとった名前出た!!
おい、舞台設定考えろよ
モンスターが闊歩するような世界だぞ!
しかも後から出る仲間キャラはみんなカタカナなのに!
戦士から僧侶まで横文字っぽいのに勇者が縦文字って、正気かよ!
仕方なく王宮に向かう俺。
はぁ、魔王を倒した男の名前がゆうって…。
王様の話が終わり、王様から贈呈品を貰った。
「ちっ。檜の棒かよ。しけてんな。」
聞こえたぞ貴様ぁ!!確かにしけてるよ!でもなぁ、それが王様の精一杯なんだよ!
わかってやれよ!一泊10Gで泊まれる世界で3Gだぞ!結構高いんだぞ!!
まあいつまでも騒いでも無駄だ。
俺は家に戻った。
そこにいたのは、母さんだった。
疲れたでしょといたわってくれた。
プレイヤーからすればほんの数秒間よくわからんフレーズで次の朝かもしれない。
でも俺には本当に感動的な夜だった。
貧しいのに豪華な食事を出してくれ、よかったね、名誉な事だよ。って言ってくれた母さん。
いつも優しい母さん。
俺は不覚にも泣いてしまった。
次の朝、俺は自室からリビングに降りた。
そこには母さんがいて、最後の別れの言葉を…
おい!読み飛ばすな!!ふざけんな!
母さんの最後の言葉を!
速すぎて聞こえないぞ!!
自分の立場で考えてくれよ!明らかに最後までキッチリ聞くべき…うわぁぁ。終わっちまったぁ!
俺は母さんに慌てて話しかける。
しかし
「頑張ってね」
それだけしか答えてくれない。
覚えとけてめぇ!
こうして勇者ゆうの冒険が始まった。