とある少年の誇大妄想(エピローグ)
俺は神様ってのは、やっぱいるんだと思う。
それは自分なんだって、今は思っている。
どんな困難も、苦しみも、痛みも、乗り越えるのは結局自分の力。
だから、神様ってのは自分自身の事なんじゃないかって思い始めた。
今まで起きた不運を全て八つ当たりに使ってしまった神様への文句はつまり、自分自身へのあてつけだったんだ。
だから架空の神様を取り消し、自分を信じた時だけ、奇跡は何度も起きた。
俺が、俺を信じ続ける限り、俺は神様でいられるのだろう。
今、俺と共にいる無垢の少女は、きっとこの先俺の助けがいる。
現実は、彼女に合わせてなどくれない。
だからその現実が彼女を襲う時、俺は彼女を守れるだけの力が欲しい。
俺はまた、今まで通りの人間に戻ってしまった。
しかし、空を舞えない事はつまり、まだ自分には未知の可能性が残されているわけだ。
だったらそれを。
この、少女の為にいつか。
世界は今日もいつも通りをえがく。
宙を自在に闊歩するサラリーマン、主婦、学生、老人。
そしてそれをじっと見上げる自分。
あのヘンタイの言う事が全て事実であれば、この地球もいずれは再び過去の過ちを犯す事になる。
今現在、未知の世界である『ガイア』は依然その危機にさらされている。
隣には無邪気に微笑むその異世界の少女がいる。
少女が記憶を取り戻した時、彼女はその事実を受け止める事ができるのだろうか?
……俺には、わからない。
いや、そもそも彼女が記憶を取り戻すかさえも怪しい。
どちらにせよ、俺には俺にしか出来ない事がある。
一般人とは違う、未知な力を持っている。
それを活用する。
もちろん、自分の為ではなく彼女の為に。
「ああ……そうか」
俺は誰へとでもなく、独り呟く。
自分の気持ちってヤツを理解しちまったからだ。
なんだかそれを認めるのがすごく悔しくて恥ずかしくて、勝手に顔が恍惚としていくのがわかる。
「こーま君? 顔がすっごい赤いよ? どしたの? 風邪?」
隣でぽかんとした表情を浮かべつつ、フロートと名乗る少女は言った。
その顔を見ていると、余計に自分の中の感情が膨らんでいくのがわかった。
「うるせぇバーカ」
俺はぷいっと顔を背けながらも、笑いながらそう答えた。
こんなやりとりが、今楽しい。
楽しいと感じる自分が恥ずかしい。
だけど、何か、自分の心の隙間を埋めている。と、感じる事が出来る。
正直、これからどうしたらいいかなんてまるでわからない。
わからないけど、目標は馬鹿でかく俺の中で今確実に、ある。
俺はそう、この少女といつまでも――
これでこのお話は完結となります。
ここまでお読み下さった皆様、本当にありがとうございました!
いささか古くさい内容にも感じられるかもしれませんがどうかご容赦を。
これを書き終えたのは数年程前になります。
今の自分から見るとかなり恥ずかしい出来ですが、それでも内容やキャラには多少の愛着もあり、ただPCの肥やしにするくらいならこういった所で掲載してみようと思いました。
読んで頂いた読者の方にはわかる方もいるかと思いますが、趣向的には完全にラノベスタイルです。
戦うヒロインもの、という最近のテンプレちっくな内容は多分皆さん食傷気味だとは思います(汗)
なので一応主人公を無理やり活躍させてみたら、あれよあれよという間になんだかすごい事になってしまいました。はぁ……
一応最低限の文章力に気をつけて書いてはいた(つもり)でしたが、改めて読み直すとなんとも稚拙な表現だらけ……
ともかく、これを反面教師として(?)また新たに執筆を頑張っていきたいと思っております。
最後にもう一度。
ここまで読んで下さった読者の皆さん。本当にありがとうございました!




