表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロスオーバー  作者: 連鎖
みさき(運命)
48/99

温泉旅館②

 美咲が素直に話し続けると、男たちの態度は意外にも優しく紳士的で、

 最初は緊張していた彼女の心も、

 次第に解放され、穏やかに話せるようになっていった。


「ワキの処理は週に一回くらいです」と、美咲は笑顔を浮かべて言うと、

 男たちの間から軽い笑い声が漏れ、

 自然と彼女を引き込むような雰囲気が生まれた。


「ムダ毛の処理は、月に二回くらいですね。

 生理の周期は、28日くらいでしょうか?案外不定期です」

 と、彼女は普段なら話さないような話題もさらりと口にする。


 そうして会話が進むうちに、

 彼女は恥ずかしさよりも、相手が興味を持って聞いてくれていることに、

 楽しさを感じるようになっていった。


 男たちもそれに呼応するかのように、興味深そうに耳を傾けている。


 美咲は、まるで友人同士の気軽な会話のように感じはじめ、

 心の中の緊張も少しずつほぐれ、自然体で話せるようになっていく。


「生理の時は普段以上に気を使いますが、

 楽しみを見つけるようにしています」と彼女が語ると、

 周囲の男たちはさらに興味津々に彼女の言葉を聞き入っていた。


 その場の雰囲気は次第にリラックスし、

 美咲は自分が特別な存在であるかのような感覚に包まれ、

 男たちの笑顔や頷きが彼女に安心感を与え、彼女も心を開いていく。


「寝る時に…」「疲れちゃうと…」「ムラムラってのは…」

「自慰行為で考えるのは…」「その時に使っちゃうのは…」

「たまにはスリルで…」「痴漢って…」「一度部屋に…」「襲われた…」


 何でも話す彼女は、いつの間にか男達から違う感情を向けられていた。


 。


 美咲の話が一段落すると、

 男のひとりが「じゃあ、野球拳をしようぜ!」と提案し、

 場の雰囲気が一気に変わった。


 もちろん、一人だけ黒いスーツ姿の美咲の姿は浮いていて、

 酔って浴衣に帯しか巻いていない男達から、容赦ない視線が注がれる。


 美咲は少し驚きつつも、「佐々木さん…見せてもいいの?」と、

 彼の反応を見たくて視線を向けた。


 しかし、佐々木は満足そうに笑いながら、


「ああ、美咲、楽しませてやれ。ただし、

 男たちの帯や靴下はカウントしないこと。男はパンツで終わりだ」


 と答える。


「見せちゃいますよ…本当に見られちゃいますからね…」


 と、美咲は心のどこかで佐々木を少し嫉妬させたい気持ちが、

 湧き上がってくるのを感じながら、


「さあ、私は沢山着ているので、皆さんをどんどん脱がせちゃいますよ!」


 と、美咲は大胆に微笑み、野球拳に応じた。


 最初の勝負が始まると、意外にも美咲は勝ち続けた。


 周囲の男たちは一度負けただけで挑戦権を失い、

 シャツを内側に着ていた男は「勇者」と称えられる一方、

 それでも負けると、次の対戦者に譲っていった。


 美咲が連勝するたびにほっとする反面、

 次第に場の空気が微妙に変わっていくのを感じた。


 だが、彼女は彼らを見ているうちに、

 佐々木が自分を覗いていた時と同じような、

「可愛い」という感情が胸にこみ上げてきた。


「おい、ちょっと負けてくれよ」と、ある男が不満を漏らしたが、

 美咲は心の中で「そんなに勝つのが難しいのかな?」と思いつつ、

 次の対戦に臨んだ。


 しかし、運命は反転し、次から美咲は連続で負け始める。


 最初は靴下。「可愛い爪だね」「小指もキュートだ」

 と男たちが囁き合う中、美咲が靴下を脱ぐと、

 すでに多くの男たちは負けて脱落しており、残ったのは数人だけ。


 ステージ上には、若く元気な男たちがパンツ一枚で美咲を見つめ、

 年配の男たちは、彼女の気持ちを見透かしているような視線を送る。


 美咲は連敗を重ね、

 次にジャケットを脱ぐと、佐々木の鋭い視線が彼女を捉えた。


 その視線に気づいた美咲は「…秘書の仕事」と、

 佐々木から言われた言葉を思い出し、


 次に負けると「負けちゃったので、脱ぎますね」


 と、微笑みながらスラックスに手をかける。


 気の強そうなメイクを施した美咲が、スラックスに手をかけると、

 一斉に視線が彼女の下半身に集中し、

 最初は余裕を持っていた美咲が、恥じらう表情に息を呑む者もいた。


 彼女がスラックスを脱ぐ時に、

 ちらりと見えたお尻や、よく見ると大胆な下着にどよめきが起こり、


「そんなに見ないでくださいよ」と美咲は少し照れくさそうに言い、


 胸を張って垂直に立つと、

 垂れ下がった白シャツが、彼女の下半身を綺麗に隠していた。


 スラックスを脱いでからは一進一退が続き、

 美咲はネクタイを外して、次に脱ぐのは白シャツのはずだが、


「ちょっと待って…今回はボタン……で、お願い……します」


 と、恥ずかしそうに体を震わせ、泣きそうな顔でお願いする。


 次に下着姿だと我慢できない男から文句がでそうだが、


「いいよな」「ああ、もちろん」「いいよ」「…」


 何故か男達は、素直に美咲の提案を受け入れる。


 美咲は、一つづつ白シャツのボタンを外しながら、


「見てる…こんなに見たいの?」と、強くなっていく視線と、

「熱い…エアコンが…」と、全身が燃えるように熱く、


 視線が集まってくる度に、汗が太ももに垂れていく快感に流されていた。


 全てのボタンが外され、

 シャツの間から下着に覆われた下腹部と胸の谷間が見える。


 意思が強そうに見える美咲が、恥ずかしそうにしている姿も最高だし、

 白シャツを肩から羽織って、上下の白い下着が覗けているだけで、

 男達の興奮が頂点に達し、「次。次…」という声が木霊する。


 最後の一人に負けた美咲は、仕方なくシャツを脱がされ、

 本当に恥ずかしかったのかと疑うぐらいに、

「熱い…熱い。アツイ」と、大胆にシャツを脱ぎ捨て下着姿をさらす。


 彼女の滑らかな肌に映える下着姿に、

 男たちはさらに興奮し、全員で「次も脱がせ」と迫ってきた。


 勝負は続き、美咲から「えっ…」という驚きの声が漏れる。


 少し油断したのか、それとも別の感情があったのか、

 あっけなく彼女は負けてしまった。


「もう終わり…これ以上は脱がなくていいよね…」

 と、必死に佐々木に視線を送る美咲。


 しかし、男たちの「脱げ!」「脱げ!」という大合唱に諦めたのか、

 羞恥と興奮で頬を赤らめながら、

 美咲はブラのホックに手をかけた瞬間だった。


「美咲ちゃんは処女だぞ!」と、佐々木の大声が響いた。


 その一言が彼女の心を救うように感じられ、「よかった…」

 と、ほっとした美咲は視線を地面に落とした。


 だが現実は無情だった。


「ここじゃ恥ずかしいだろ?

 それなら全員で風呂に入って、美咲に背中を流してもらうぞ」


 と、佐々木が続けて提案する声に、涙が込み上げてくる美咲。


 逃げ出したい気持ちでいっぱいだが、

 周囲の期待と興奮に満ちた視線が、彼女を縛りつける。


 心の中で「お願い、そんなの無理…」と叫ぶが、言葉にはならない。


 佐々木の「これで全て終わりだから、我慢してくれ」

 という囁きが彼女の耳に届き、「秘書としての役目はこれで終わり…」

 と必死に思い込んで、自分の気持ちを誤魔化す。


 もちろん、答えなど「は。。はい」と、美咲はかすかに頷いていた。


 自分の中で戦い続ける色々な感情と、自分を押し潰しそうな現実。


 逃げ出したい気持ちが渦巻くが、

 この場を耐え忍ばなければならないと感じ、

 その事で背中を流れる冷たい汗が、彼女の不安を一層煽った。


 羞恥と不安が交錯する中、

 美咲は男たちの視線を感じながら、ゆっくりと大浴場に向かい、

 薄暗い廊下を抜け更衣室に入ると、下着を静かに脱いでいた。


 。


 浴室から漏れ出す声や笑い声は、

 まるで異次元の世界からの招待状のように美咲の耳に響く。


 ドアを開けると、そこには男たちが裸になり、

 笑いながらお互いの体を見せ合っている光景が広がっていた。


 温かい湯気が立ち込め、薄暗い光の中で彼らの肌は柔らかく光り、

 その場面は美咲にとって異様なショーのように感じられ、

 彼女は扉を開けたまま動けず、まるで石像のように固まってしまった。


 その時、佐々木が近づいてきて、優しく手を取った。


「大丈夫、入れ」彼の声は少しだけ安心感を与えたが、

 美咲の心はざわついていたし、緊張から上手く体が動かない、

 彼女は体を洗っていないのに、彼が強引に浴槽へと誘導する。


 佐々木に手を引かれている美咲の姿に、男たちの視線が集中し、

 彼女は恥ずかしさで顔が赤くなるが、温かい湯気が肌を包むと、

 少しだけ緊張がほぐれるように感じる。


 湯船に足先だけいれると、男たちの会話が耳に入ってくる。


「彼女、どう思う?」という言葉や

「アハハ、最高!」という無邪気な笑い声に、

「全裸だぞ」「アソコ…」「やっぱり綺麗な胸」という容赦ない言葉。


 美咲は一瞬、気が遠くなるような感覚に襲われ、

 ここにいる理由を忘れて、周りの雰囲気に飲まれそうになった。


「ほら、はいれ」と、

 湯船の縁に座って入ろうとしない彼女を中に引き寄せると、

 美咲は何とか体を動かし、湯に浸かることにした。


 男達と同じ湯船に入り、心の抵抗が和らいでいく一方で、

 何かが彼女を捕らえて離さないような感覚が続き、

 周りの視線を感じながら、美咲は温かいお湯に身を任せ、

 湯船に浮かんでいる塊が、自分がここでは違う生き物だと教えてくれた。


「あんな格好で…」「入りたいの?」「色んな色や形…」

「さっきも見たよね…」「わたし…」「今日で…」


 あの時にスマホで見た映像が何度も再生され、

 モザイクが無い映像以上にリアルな現実の息吹に匂い。


 この状況が嫌というよりも、

 これから同じ事をされて、同じような反応を自分が見せるだろうと、

「こういう事…」と、現実として諦めたのか、

「これで…」と、夢として受け入れたのか、美咲は冷静になっていた。


 。


 湯船に入り心が落ち着いた美咲は、泡立てたタオルを握りしめると、

 その柔らかな感触が彼女に安心感を与え、手が自然と動き出す。


 まずは、右隣の男から始め、

 彼は少し照れくさそうに、彼女の全裸を近くで見ながら、

 目を閉じて待っていた。


 美咲がタオルを彼の肩に当てると、泡がゆっくりと広がり、肌に触れる。


 その瞬間、男の表情が和らぎ、彼は「気持ちいい」と小さく呟やき、

 美咲は少しだけ心が軽くなり、次第にリズムを掴んでいった。


 風呂場の雰囲気は、リラックスした笑い声やお湯の温かい音に包まれ、

 男たちの視線を感じながらも、

 美咲は少しずつ集中して次の男へと目を移し、泡立てたタオルを使い、

 肩、背中、腕を丁寧に洗い上げていく。


 彼らの体温が伝わり、温かさが彼女の心を少しずつ溶かしていくたびに、

 彼女の手の動きに合わせて男たちの表情が変わる。


 リラックスした顔、少し恥ずかしそうな顔、嬉しそうに笑う顔。

 美咲はその反応に心地よさを感じつつ、流れる時間に身を委ねていった。


 やがて、男の一人が「次は前もお願い」と言うと、

 美咲はその要求に応え、タオルを大きく使って広い胸をなぞっていく。


 泡が弾けては湯に溶け、彼女の手の中で温かい感触が繰り返され、

 椅子に座っても立ち上がっている場所へと彼女の手が動き、

 男は気持ちよさそうに目を閉じて、彼女の手に包まれていた。


 美咲は、この不思議な状況に少しずつ慣れていく一方で、

 何かの合図を待っているような心地で、

 自分の手の動きと、周りの男たちの反応が一つのリズムを生み出し、

 彼等の膨らみと猛りは、次々とはてていった。



 温泉旅館②

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ